「校正部」を運営する者としての2023年
2023年を迎えたこのタイミングで、Web校正者向けオンラインコミュニティ「校正部」の運営者として今年はどのようにしていきたいかをまとめてみます。
Webをメインとした校正者を育成する場、校正者が集まるコミュニティは私の知る限り校正部しかありません。
そして、私はWebも紙も対応可能な現役校正者です。
その強みを生かして2つの柱をたててみました。
校正者になるための道を増やしたい
これは校正部を作った理由の一つでもあります。
「校正」という仕事に魅力を感じて「校正者になりたい」と思い、「どうすればいいの?」と調べたときに出てくる方法の一つに「校正部」が出てくるようになってほしいのです。
皆さんそれぞれ「校正」に出会うきっかけがあると思います。
仕事上で文章のチェックをお願いされた
日本語の誤りによく気づくから、校正が向いているのかもと思った
そんな「校正について学びたい」と思ったときに、校正部の存在にたどり着いてもらえるようにしたいです。
また、校正部ではスキルアップだけではなく、仕事獲得、そして継続して仕事を依頼してもらえるためのコンテンツをより充実させていきたいと考えています。
校正のノウハウを学ぶだけで終わらない。仕事を獲得し、継続して依頼してもらえる校正者を増やす。そんなコミュニティでありたいです。
そして、さらにもう一つ「校正者になるための道を増やしたい」という思いを叶えるべく準備中です。今年、形にします。
「Web校正者」という存在を広めたい
「校正者=書籍校正者」という印象が強いと感じています。
実際、校正という仕事は多岐に渡っています。
大別すると以下の2つです。
Web(Webメディアの記事、HP上の文章など)
紙媒体(書籍、雑誌、広告など)
でも、実際のところは、
Web上で校正するか
紙で校正するか
という違いです。
つまり、Web上で校正するけれど、実際は紙媒体として発行されるということもよくあるのです。
校正部では「Web上に文があるものなら、なんでも校正できる」というところを目指しています。主に「Web記事での校正」について取り上げていますが、Web上で校正する場合に使えるさまざまなノウハウをお伝えしています。
ただ、校正部はもちろん、Web校正者についてあまり知られていないという問題があります。
「どうお願いしたらいいんだろう?」「こういうのは引き受けてもらえるのかな?」と悩みながら相談してくるクライアントさんも少なくありません。
費用感やスケジュール感だけではなく、校正を依頼するにあたってどんな情報を伝えればいいのかわからないという方が多い印象です。
そのため、「誰かに校正してもらいたい」と思いつつも、校正者に相談するまでに至らない方も多いかもしれません。
そんな方を減らすためにも、Web校正者という職業の存在を広めていきたいです。そうすることで、Web校正者の仕事を増やすことにもつながると考えています。
2023年、怖くても進む
「ないものをつくる」「0から1にする」ということは、おもしろさがある一方で怖さもあります。
特にWeb校正については「ないわけではない」「0のようで0ではない」ので、さらに勇気が必要なことをやっていると思っています。校正の歴史は長いですから。
けれど、校正という仕事に魅力を感じた人が、校正者になりたくて勉強した人が、仕事獲得でつまずいて諦めてしまうようなことはなくしたいのです。
今年もせいいっぱい校正部メンバーをサポートし、知名度を上げるべくがんばっていきます。
本年もよろしくお願いします!
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