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【より伝わりやすくするために】子どもに対する声かけとWebライティングの共通点

「廊下は走らない!」
「部屋を片付けて!」

子どもがいたり、子どもと関わる機会があったりする人は、一度は言ったことがある言葉ではないでしょうか。

しかし、このような声かけだと、子どもが理解するのに時間がかかったり、何をすればよいのかわからなかったりすることがあります。

声かけに対して子どもがその通りに行動しないと、つい「この子は言うことを聞かない」「言葉が理解できていない」と思ってしまいがちです。しかし、実際は子どもが問題なのではなく伝え方の問題なので、伝え方を変えれば改善する場合がよくあります。

そんなことを考えていたときに、ふと「これはWebライティングにおいても共通する」と気づきました。

そこで、子どもへの声かけとWebライティングの共通点について書いてみます。これは、現在子育て中であり、こども園勤務の経験もある私なりの考えです。


「廊下は走らない」が伝わりにくい理由と解決策

まずは、「廊下は走らない」という声かけだとなぜ伝わりにくいのかを説明します。

子どもの年齢によっては、「走るのはダメ」⇒「歩けばいいのか」というところにたどり着けますが、それでも理解するまでにワンクッションはさむことになります。

ワンクッションはさむと、理解に時間がかかったり、そもそも理解できなかったりすることにつながりかねません。

そこで「廊下は歩こう」という声かけがおすすめです。こちらが望んでいる「廊下は歩いてほしい」をそのまま伝えればよいのです。

「部屋を片付けて」で動けない理由と解決策

「部屋を片付けて」も伝わりにくい言葉の一つです。

「部屋を片付ける」には、以下のような複数の行動が考えられます。

  • おもちゃや絵本を決まった場所へしまう

  • ゴミをひろう

  • テーブルや椅子などを整える 

場合によっては「掃除」も含まれるかもしれません。その掃除にも以下のようにさまざまなものがあります。

  • ほうきで掃く

  • 掃除機をかける

  • 雑巾で拭く

「部屋を片付けて」とだけ言われて、自分で考えて片付けられる子どもはなかなかいません。特に幼い子どもは、教えない限り難しいでしょう。

子どもが自分で考えてできるようになるまでは、一つひとつ具体的に教えていくことが必要になります。

さらに、声かけだけで子どもに片付けができるようになってほしいなら、「おもちゃの定位置を決め、子どもがわかりやすいように収納ケースなどにラベルを貼る」などの工夫も重要です。

Webライティングにあてはめるとどうなるか

「しっかり確認してください」
「この場合は〜しないでください」

Webライティングの仕事をしている人は、こんな文言を書いた記憶があるかもしれません。この2つの表現の共通点は、読者を「で、どうしたらいいの?」と困らせてしまう可能性があることです。

Web記事は、読者に次のような行動を促すために作成されます。

  • 商品やサービスを購入してほしい

  • 資料のダウンロードをしてほしい

もしくは知識を提供することで、自社に良い印象を持ってほしいという目的もあるかもしれません。

そのためにも、記事内で「どうしたらいいの?」「どういうことなの?」と困ってしまうような文言を使うことは避けたいものです。

「しっかり確認してください」⇒「どう確認すれば間違いないの?」
「この場合は〜しないでください」⇒「どうするのがいいの?」

抽象的な言葉を使わずに、読者にしてほしい行動を具体的に書くのがおすすめです。

上記の表現を使ってはいけないという話ではなく、文章内で補足するか、前後で具体的にしてほしい行動を書くようにしてみてください。

そして、より伝わるように、手順に画像を添えたり内容を図解したりする工夫も積極的に取り入れたいところです。

「で、どうしたらいいの?」と思ったら、人は動かない

「で、どうしたらいいの?」と戸惑ってしまうと、人はすぐに行動に移せないものです。

大切なのは「具体的に何をしてほしいか伝える」こと。

たったこれだけのことですが、ぐんと相手に伝わりやすくなります。子どもに対して声かけをするときやWebライティングをする際に限らず、相手に何か伝えたいときはぜひ意識してみてくださいね。


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