知識と理解〜理解が道標となる〜
ご覧いただきありがとうございます。
カフェと囲碁ひだまりの八段塾塾長つかさです。
今回は、思考するということについて書きます。
知識と理解
囲碁には常に正解の手があるわけではありません。
ある局面では良い手でも、別の局面では悪手になってしまうことは多くあります。
定石や布石についての研究が進み、みんなが知っている知識の総量は段々と増えてきています。
しかし、知識という武器を増やしてもただ覚えた通りに並べるだけでは上達につながりません。
定石覚えて2目弱くなりという格言があります。
ただのまる覚えでは、使いどころを間違えて逆に実力をそこねてしまうという意味です。
つまり大切なのは暗記することではなく、その定石にかくれている考え方を身につける(理解する)ことが必要なのです。
良い図と悪い図を想定する
知識に対する理解を深めるために有効な思考法は、良い図と悪い図を想定することです。
定石を覚えた時に、その定石が1番有効活用できそうな形と1番非効率になりそうな形を考えてみるのです。
例えば厚みを作る定石を打ったのに模様が作れない形にしてしまったら意味がありません。
どこに他の石があると良いバランスなのか、逆にどこに自分の石があると悪いバランスになるのかを考える事が大切です。
なぜ良いのか、なぜ悪いのかを自分なりの言葉で言えるようにできれば理解へ大きく近づきます。
理解が道標になる。
理解ができると、例外的場面で道を照らす道標となります。
今まで自分が積み上げた考え方で対応できない場面が出てきた時でも、積み上げたものがある程度の道を示してくれます。
答えがわからない局面に至った時に、悪い形の理解をしていれば最悪の形に行かないようにする意識が生まれます。
また、良い形の理解をしていれば少しでも良い形に近づける手を選ぶことができます。
理解がなければライトを持たずに暗闇を走るようなもので、転んでしまいます。
つまり、知識への理解があれば未体験の場面でも手がかりを持つことができるのです。
まとめ
日ごろから知識を増やした時は、その知識に対する理解を深めるようにしましょう。
1人で考えるのが難しければ人に聞いてみましょう。
今は、誰でも簡単に質問して答えを得やすい環境です。
まず、自分である程度の理解(間違っていて良い)をまとめて、それからTwitterなどで『どうしたら良いですか?』と投げてみましょう。
きっと何人かの方がアドバイスをくれます。
そこで、理解の精度が高まっていきます。
完璧な理解は難しくても、理解の幅を増やすことが未体験の世界での道標になってくれます。
ぜひ、理解しようとする癖をつけてください。
本記事が参考になった、役に立ったという方はスキまたはフォローしていただけるとうれしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
つかさ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?