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経営コンサルタント開業時のマインドセット

こんにちは。企業や組織の個性を見つけ潜在力を引き出す、自動操縦経営コンサルタントで中小企業診断士・司法書士・メンタルトレーナーの小野司です。

リーダーが現場に行かないと作業が滞るのをなくしたい、経営を自動化したいという、若手リーダー、経営者様にそのヒントをお届けしています。

最近、経営コンサルタントに興味があるという士業(中小企業診断士、税理士、社労士)から相談を受けることが増えてきました。

その時、お話ししていることをお伝えします。

まず、「何でもやります!」という姿勢でいます。
そうしますと、最初のチャンスは必ず訪れます。それだけです。

ただし、最初のチャンスはど真ん中のストレートでないことが多いのです。
イメージとしては、ストライクかボールがギリギリのところです。
つまり、「打つ」か「見送る」かに悩むようなお仕事です。

成功している士業の先生、複数人に取材しましたら、みなさん、開業時は、これを「打ち」に行っていました。

一方、開業直後の士業の方に、悩みをお聞きしますと、
「自分より他の先生(先輩など)の方がいい仕事ができるだろうと思ってしまう」
「自分の何をウリにしていいか、その見せ方が分からない」
との回答が多かったです。

前者について、
私は、コンサルタントは、人それぞれで、自分の個性で臨めばいいと考えまています。ここでの個性とは、自分の体験や自分の頭で考えたこと(自分のオリジナルなこと)です。これを大切にすればある程度いけると思います。

専門書に載っていたこと、先輩など上の人が言われていたことを伝えるのではなく、内容が少し乏しくても、自分の頭で考えたことの方が価値がありますし、経営者にも響くものです。私の場合、開業3年目くらいにこれに気づきました。

また、試験合格されたということだけでもすごいことですから、これを自信に替えてもいいと思います。

後者について、
漠然と大きな範囲で伝えるだけでもいいと思います。例えば、「製造業が得意です」「営業が得意です」でいいのです。

なぜなら、ど真ん中のストレートがくることはないからです。

ただし、自分のプロフィールをわかってもらうために、実績やできることをまとめておくことは大事と思います。


私の開業2年目の事例です。

開業直後は、製造業を専門にしていて、5S(整理、整頓など)のコンサルタントをしていました。ひと区切りついたところで、社長より「うちのレストランを見てもらえないか」と頼まれました。

私は、飲食店は専門外であること、どのようにコンサルしていいかイメージも浮かばなく、そのことを正直に社長に伝えました。

そうしましたら、「あなたは、中小企業診断士ですよね。中小企業の診断をすることが仕事だから、できるのではないですか。」と言われました。

そこまで言っていただけて、肩の荷が少し軽くなり、お引き受けしました。
中小企業診断士という資格のプライドのようなものが芽生えた瞬間でもありました。

一方、心の中では「オレが飲食店のコンサルをやるなんて。。会社員時代(エンジニア時代)の自分が聞いたらビックリするだろうな」と言っていました。

ここから、私の中小事業診断士の仕事が広がってゆきました。

もう一つ、成功している司法書士さんの事例です。

開業直後に税理士さんから、専門外で、難しい会社登記の案件を紹介されたそうです。

この先生は、先輩から「この方は、誠実に真面目にやっていると、それを見ている人は必ずいる。」「仕事が遅かったり、失敗しても、その姿勢が大事」と言われたことを思い出し、引き受けたそうです。


開業直後は、「ストライクゾーンを広くして、何でも引き受ける」。
そして、「仕事が遅かったり、失敗しても、誠実に真面目に取り組むことが大事」なのです。

(私が取材させていただいた範囲ですが)成功した士業の多くは、開業当初は、このマインドセットだけで、走り出しているようです。


この「ストライクゾーンを広くして、何でも引き受ける」ということは、その後も続いてゆくのです。この続きは、別の機会で。


経営コンサルタントを目指しているみなさま、開業直後のコンサルタントのみなさまのヒントになれば、うれしいです。



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