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ウィズコロナの時、改革リーダーがすることは、戦略立案のトレーニング

こんにちは。企業改革コンサルタントの小野司です。

企業改革に取り組む若きリーダーさん、そしてウィズコロナなどで、企業改革に取り組まれる企業さまに、改革のヒントをお届けできればと思っております。

ウィズコロナの時代、現場は不安感が大きくなっているよう思います。

私、コンサルタント中で、現場の方にワイガヤ、グループヒアリング、個別ヒアリングをしています。ヒアリング内容は、現場の「不」(不便、不自由、不安、不平、不満など)です。

ウィズコロナになって、現場の「不」は変わりました。ビフォーコロナでは、不平、不満がほとんどでした。今は、不安がほとんどです。現場は先を見通せない状況になっているのです。

この時、リーダーはメンバーに対し何をすべきでしょうか。

一番大切なことのは、先を見通せるようにすることと思います。一方、先を見通すことは、簡単なことではないと思います。

では、どうすればいいでしょうか。

私は、短期的な視野(この先1年)と中期的な視野(3〜5年)に分けて示すといいように思います。

短期的な視野は、例えば、休業要請が最終のステップまでいった頃と思います。東京都であればステップ4です。比較的短期ですから考えやすいように思います。
中期的視野は、コロナの終息宣言の1年後くらいと思います。こちらは、見通すのは難しくなると思います。

さらに、リーダーとしては、最悪シナリオを想定し考えることもトレーニングしておいた方がいいと思います。

例えば、短期的には、第一波以上の第二波、第三波がきた場合で、波が第一波より大きい場合です。長期的には、終息宣言後、不況を通り越して恐慌になった場合などです。

どちらも、トレーニングの前提条件ですから、厳しめの方がいいと思います。

若い改革リーダーのみなさまには、ネガティブなことと思われるかもしれません。そこまで考えるのと思われるかもしれません。

しかし、考えておくと後で大きなものになって戻ってくると思います。最悪のことを想定して、先を考えることは、戦略立案の最高のトレーニングだからなるからです。

私、前職で戦略立案の部署にいました。その時の経験から思うことです。平時の時の戦略立案より、緊急時や非常時の戦略立案の方が、立案能力は高まるのです。
みんな必死に考えるからです。集中力も格段に違います。ですから、今が戦略立案力を高める最高の機会なのです。

若き改革リーダーのみなさま

現場はなんとも言えないような不安が大きくなっています。このような時は、改革リーダーは、メンバーに対し、先を示すことが重要になってきます。そのことで、現場は元気を取り戻してきます。

見通し自体の完成度は低くていいと私は思います。逐次更新していけばいいだけです。
ですから、ご自分の言葉で語ってみて下さい。

また、今、現場に伝えるのは、短期的なところ(第二波、第三波のところ)で充分と思います。必ずしも、長期的なところまで言えなくてもいいと思います。

今は、先を考えることが最重要です。

一方、改革リーダーの方には、思考停止になっている方もいらっしゃいます。目の前のことでいっぱいいっぱいだったりします。また、何を考えていいか分からないこともあると思います。

でも、立ち止まって考えるトレーニングをしてみて下さい。

私の経験からですが、先を考えることは、筋トレと同じです。積み重ねでできるようになるものと思います。そして、今は、その一番いい環境にあるのです。

今は、改革リーダーにとって大変な時期だと思います。一方、戦略立案には最もいい機会です。今こそ筋トレを始めませんか。全力で支援いたします。

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