税と社会保障全体で「望ましい格差」を実現すべく、根本的な議論を!

格差が無い社会は、誰も努力しないので、格差は必要でしょうが、どういう格差がどれくらい存在している事が望ましいのでしょうか。その議論に触れずに累進課税の強化等々を論じるのは、建設的では無いでしょう。

「財政赤字を減らすために、とにかく取れる所から取る」という事では、国民の納得が得られません。

所得税は累進課税なのに、なぜ金融所得課税はフラット税率なのか。全員同率の消費税には弱者保護の軽減税率を導入する一方で、全員同額の逆進的な社会保険料はなぜ値上げするのか。

法人税を減税した分は結局株高や配当で株主の利益になるのだから、法人税減税と金融所得課税は相反するのではないか。まさか、日本企業の株を持つ外国人投資家だけが得をする?

こうした議論の根底にあるのは、大方針の欠如です。ぜひ、大方針を議論していただきたいものです。もちろん、財務省にではなく、政治家に、ですが(笑)。マスコミにも、国民の間でのこうした議論を喚起する役割を期待しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25606870S8A110C1000000/

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