銀行の手数料値上げの裏には苦しい事情あり

メガバンクが相次いで両替手数料を値上げするようです。「両替だけの目的で来店する迷惑な人物を他行に押し付けよう」という事ですね。いままでは「ガメツイ」といった悪評を恐れて無料にしていたのを、収益環境の悪化で「背に腹は代えられない」という判断に至ったのでしょう。

ゼロ金利とゼロ成長は、銀行の本業である預金と貸出によって得られる「利ざや」を激しく圧迫しています。そこで銀行は、手数料収入を伸ばす事に注力して来ましたが、今回はその延長線上の動きですね。

このままゼロ金利とゼロ成長が続くと、顧客は銀行預金の通帳を持っているだけで、毎年の維持管理手数料がかかる事になるかも知れません。預金通帳を何気なく複数持っている人は多いのですが、あれは銀行にとって大きなコストなのです。銀行は、発行済預金通帳の数を数えて、その分だけ毎年収入印紙を税務署に納めているのですから。

銀行がコスト削減に励むべきことは当然ですが、なかなか容易ではないようですので、諸手数料の値上げは覚悟しておきましょう。

http://diamond.jp/articles/-/154362

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