間違いを素直に認めることは、自分をアップデートすること
今日はこちら。2021年19/100冊目。学力の経済学。
自分の経験や、数少ない周りからの貴重なご意見をもとに良し悪しを判断しがちな「教育」について、実験データをもとに、科学的な根拠に基づいて良い悪しを教えてくれるとても大事な本です。
「勉強にご褒美をあげてもいい」「ほめ育てしてはいけない」「ゲームをしても暴力的にはならない」「少人数制の教育は効果がない」など、まことしやかに言われていたことをデータに基づいて否定してくれます。痛快。子どもを持つ親は、ぜひ読んでみてください。
とりあえず、幼児教育が一番費用対効果がいいそうです。子どもが小さいうちに教育にお金をかけましょう。
ところで、「データをもとに、科学的に話をするのが大事」って、頭ではわかってるんですけど、一般人はなかなかできないですよね。データっていっても、身近な数例を参考に物事を判断してしまうことが多いのが人間です。
広告宣伝が効果がある、というのはまさにこのいい例です。都合のいい数字は調査次第でいくらでも出せる。見せ方も自由自在。そのキレイにお化粧されたデータで何を買うかを決める、というのはまさに非科学的な判断です。
広告出稿してるほうはめっちゃ科学的なんですけどね。
今のコロナの話だってそう。データをもとに話をしてるようで、都合のいい部分を切り取ってたりするので、信憑性が疑わしい。医療崩壊のしそうなのかとか、インフルエンザより怖いのかとか。インターネットをちゃちゃっと検索するだけでも、どっちの結論もでてきます。数字はうそをつかないけど、嘘つきは数字を使う、という言葉もあります。気を付けましょう。
ただね、僕ら一般人は、自分でデータを調べて調査することはなかなかできません。目に入る、触れられる情報も限られています。だから、科学的に確からしい思考を保つために大事なのは「自分の意見をひっくり返すデータが出てきたら、それに素直に従えること」なんじゃないかと僕は思っています。反証可能性に従う、ともいえるかもしれません。
人間、誰だって、間違うことはあります。思い込みもあります。ひとりの人間が常に正しいなんてことはない。だから、「今回は自分が間違ってました。取り下げます」という態度を素直に取れることが、自分をアップデートするために必要なんですよね。
プライドが邪魔をすることもあります。間違いを認めるなんてかっこ悪い。でも、間違ったままのほうがもっとかっこ悪いです。
自分に一貫性を保てなくなる。いいじゃないですか。もっと高いところで「自分は自分を常にアップデートしていける人間だ」という点では一貫性を保てます。
この本は、自分なりの教育理論を信じてきてる人には、少し衝撃的な内容化もしれません。でも、これを読んで自分をアップデートできる人は、きっと良い教育機会を子どもたちに与えられる人です。
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