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100日目の太陽

2016年10月9日、私が敬愛してやまないアーティストの一組であるBOOM BOOM SATELLITESのボーカル川島道行氏の訃報が、中野雅之氏のtwitter(現:X)と、各媒体のニュースで一斉に報じられた時、思わず自分の持っている何かが抜けてしまう感覚に陥っていたのを今でも覚えている。

BOOM BOOM  SATELLITESは、その年にリリースしたシングル「LAY YOUR HANDS ON ME」を最後に活動終了を宣言していた。
前の年には川島氏が5度目の脳腫瘍を発症して体調の変化に伴い、バンド活動を継続することが困難になってしまったのだった。

これまで某ニュース番組でたびたび取り上げられていた一特集を通して、川島氏がアルバム「EMBRACE」をリリースする前に脳腫瘍を発症していたという事実だけでなく、デビュー時から患っていたのを初めて知った時には驚きを隠せなかった。

活動終了が報じられた際に最後の音声メッセージを聞いた時、そして最後のレコーディングの姿を画面越しに目にした時には、「涙が出る」という刹那だけでは表せないほど幾つもの感情が溢れ出てしまっていた。

そして川島氏の訃報が届いてから翌月、かつて新木場におかれていたライブハウスで「お別れ会」が行われ、私は仕事を終えた後すぐにその場所へと参列した。

願わくば、もっとライブに行きたかった…

翌年に川島氏不在の中、お別れ会を開催した同じ会場で行われた最後のライブには足を運んだ。それが私にとって、最初で最後となるBOOM BOOM SATELLITESのライブとなった。

もし願いが叶うなら、存命の時に生の歌声を聴きたかった。その心残りは今もある。

きっと川島氏も、中野氏も、まだまだライブを続けたかったに違いない。そして日本中だけでなく世界中のファンやリスナーも、彼らの勇姿をもっと見続けていたいと切に願っていたと思う。そうであってほしい。

A HUNDRED SUNSのミュージックビデオでは、放射線治療の影響によって髪の毛が抜け落ちてしまった川島氏がビルの屋上で、まるで心の底から魂を叫ぶように力強く歌い続ける姿が映し出されている。

見方によっては思わず目を伏せてしまうのかもしれない。けれど、病気の発症から長年にわたって戦い続けたその姿は、誰よりも勇敢なものと胸に深く刻まれている。

川島氏が旅立ってから今もなお、BOOM BOOM SATELLITESは私の中で最も敬愛するアーティストであることに変わりはない。
これまでも、そしてこれからも。彼の歌声は、バンドの音楽は、それぞれが愛した証として心に生き続けていく。


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タダノツカサ
最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!