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GAME CHANGE vol.6 -Aim Agency 高塩貴史-

美容ディーラー・ミツイコーポレーション デジタルブランディングの金丸(35)です。
名古屋で生まれ育ち、新卒で2011年にミツイに入社。
5年間営業、6年間ユニットリーダーを務め、2021年に上司も部下もいない新設部署「デジタルブランディング」を静岡本社で立ち上げました。
2023年からは東京支社に身を移し、企画・戦略・社内外のDX推進を行なっております。

美容業界の経営者の為のビジネスメディア、「GAME CHANGE第六弾は美容業界で新時代のキャリアデザインを切り拓くAim Agency・高塩貴史氏が登場!

1999年生まれ若干24歳の高塩氏。
その肩書きは、自分でお店を持たない”タレント”というこれまでにない道を歩んでいます。

Aim Agency高塩氏からは
1. "ヘアメイク・セミナー・インターン" 高校時代の過ごし方
2. "美容学生×大学生×サロンワーク” 高校卒業後の過ごし方
3. 学校卒業後の「美容室を持たないタレント」という新たなキャリアデザイン
3つのGAME CHANGEをお伺いしました。

インタビュー動画・記事

肩書きは”タレント”

僕の現在の活動は”タレント”と言う表現が一番近いと思っています。
「メディアに出る、露出する」という意味のタレントではなく、僕という存在を使って企業に入り、企業を伸ばしていくと言う意味でのタレント。
タレントとして僕の人脈やスキルといった、リソースを活用してもらうみたいな感じが多いかなと思いますね。

高校生で”ヘアメイク”

中学生の頃に美容師になることを志し、高校生になってからまず「ヘアメイク」としての活動を開始しました。
ヘアセットが得意だったので、ヘアセットの技術を使って人脈を広げ、自分が美容師になった時の顧客にすることが一番の目的でした。

当時は何のつてもないので、色んなイベントをやってる企業に対してSNSを使って100通ぐらいメッセージを送っていました。
来てもいいよっていう返信をもらった企業に、ギャラなし、全額自費で足を運び、経歴の実績をちょっとずつ作っていったことが始まりです。

ヘアメイクに関する技術もSNSで学ぶことができたので、すごいありがたい時代に生まれましたね。

高校生で”セミナー活動”

高校2年生からは自分で主催、自分も講師としてプレゼンする”セミナー活動”を開始しました。
基本的には美容学生がメインターゲットではあったんですけど、サロンオーナーさんも来ていただけるようになりました。

セミナーの内容は「SNSの使い方」「ヘアメイクとして活動してきたキャリアやマインド」「他サロンの成功事例共有」など。

また、セミナーを通じて生まれた「コミュニティ」の企画・運営も行ってきました。
当時は横のつながりを作る会が全くなかったんですけど、みんな隣の学校の子って気になったりするんですよね。
サロンの就活どうやってやってるのとかってすごく気になってたと思うので、その場を提供できたらなと思ってやってましたね。

高校生で”インターンシップ”

ありがたいことに、今も在籍しているLilyと言うサロンにスカウトしていただいて、高校3年生から”インターン”を開始しました。

ウィッグを使った練習をしていて、部活に近かったかと思います。
学校が終わったらそのままお店に行って、制服のままやったりしたこともありました。
部活を美容に変えた、美容部ですかね。
美容師としての経験を早めに体験させていただいた環境でした。

青春を犠牲にした高校時代

美容師になることを志した中学生から、明確なビジョンを持っていました。
それは「美容業界を絶対に良くしたい」
そして、「圧倒的に売れたい」と言うことです。
その想いが当時の僕を突き動かしてくれました。
高校生で美容を目指す人としては圧倒的に行動して、誰よりも目立った高校生活だったかなと思います。

生き急いだ感じは正直あります(笑)。
普通の高校生、大学生が経験した青春を一切味わえてないと思うんですよ。
友達と放課後に原宿行ってご飯食べるとかってことは全然できなかったので、そこは犠牲にしたなと思いますね。

高校卒業後は”トリプルワーカー”

高校卒業後は美容師免許を取得するために入学した美容専門学校に加えて、経営とマーケティングを学ぶ四年生大学に進学しました。
美容師としては珍しい、ダブルスクールです。

サロンでの従事も引き続き行いながら大学と専門学校両方同時に通っていたので超・超・過酷でした。
更に美容専門学校で講師活動もしていたので、朝美容学校でセミナーをして、そのまま大学に行って授業を受けて、夕方からサロンワーク、夜は美容学校の勉強をする、と言うイカれた時間を過ごしていました(笑)。
正直、何度も美容師を辞めてやろうって思っていましたね。

卒業後もサロンには入社しない

卒業のキャリアは
❶スキンケアブランドのマーケッター
❷美容室のコンサルティング
❸美容学生のコミュニティ運営
❹美容室向け求人サービスの提供

を行っております。

僕は、色んな顔があると言う意味で”タレント”と言う言葉を使っています。
自分っていう者、自分の頭を使って、色んな企業さんの解決をしていくことがメインの活動です。

僕の活動は一見全く違うことをやっているように見えるんですけど、全てがちゃんとクライアント同士繋がるようになっています。
僕のクライアントになればなるほど、色んなおいしい話が飛び込んでくるという状況を作り出しています。
それが僕の得意なところかなと思っていて、最終的には僕のクライアント同士みんなが仲良くなってくれたら本当に嬉しいですね。
お互いに意見交換したり、コミュニティができたりっていうことを軸にしていきたいなと思っています。

全てはこの業界が絶対良くなるため。
クライアント同士が力を合わせて、みんなで業界を良くしていくことが僕のミッションです。
僕の周りの人たちっていい人ばかりです(笑)。

求人サービス”サロンバンク”とは

今までの求人媒体さんは掲載型がメインでしたが、求人サービス・サロンバンクはこれまでの求人媒体とは違います。

まず、新卒の学生を正社員雇用でサロンバンクで採用します。
その次に、サロンバンクにある提携サロンにインターン。

そしてお互いに「ここで働きたい、この子を採用したい」とマッチングして契約したい際にフィーをいただきます。

学生からすると正社員雇用で保障されながら納得いくまで就活ができる。
サロンにとっては採用の手間・コストを省きながら良い人材に巡り合い、長く勤めてくれる学生と出会うチャンスがある。

これらがサロンバンクの良いポイントかなと思っています。

僕の時は「入りたいサロンがある」から、美容師になるという発想でした。
しかし今の学生たちはコロナ禍を経験して、「手に職をつけたい」と言う理由で美容師になりたい子が増えています。
今の子たちは手に職はつけられたけど、入りたいサロンは決まっていなかったり、何かパッとしないと感じている子が多い。
サロンもこれだけたくさんあるので、どこに入ればいいか分からない子たちが増えてきているなということを感じてきました。

美容業界を絶対良くする為の僕のミッションの一つは、美業界に入ってくれた子たちが「美容業界、楽しかった」と言ってくれることです。
そのミッションを達成するために、求人のマッチングの精度を上げていく必要性があると思っていたので、テレビの業界の方と手を組んだ新たな求人サービスを作っています。

学生コミュニティ”BESION"

BESIONの面白いところは「美容学生が、美容学生のやりたい企画を考えて、美容学生で実行する」と言うところです。
これだけ聞くと他にもありそうだと思われるかもしれないんですけど、僕としてはBESIONを全国展開していきたいと考えています。
その点が、他のコミュニティと違う点かなと思います。

コロナ禍によってなくなってしまった、横のつながりを作りたいと思っている学生が増えています。
大人の方々の力を借りて、美容学生がやりたいことを叶えていく。
美容学生にはビジネススキルや、社会人として必要なスキルを習得して欲しいと思って活動の場を提供しています。

僕はZ世代が輝けるように、どんどんチャンスを創っていきたいと思っています。

Z世代はわがままな世代

Z世代は、わがままな世代です。
アシスタント1年目や2年目、美容学生が「給料は欲しい、休みも欲しい、自己実現もしたい」って言うことってめっちゃわがままじゃないですか(笑)。
でも、僕はそれがいいことだと思っています。

みんな本当はそう思っているんですよね。
けど、就活の時は隠して言うし、サロンにとってメリットのあることを言う。
けど本心では「俺が目立ちたい、売上を上げたい」と思っている。
みんなが思っていたことを、正直に表現しているだけなので良いことだと思っています。

美容学生がサロンに求めること

「フラット」なことが一番重要だと思っています。
若い子の意見を通すか通さないかは別として、まずは意見を聞くこと、そして否定から入らないこと

これが当たり前に実行されていたら、美容業界はこんなに人が辞めてないはずです、
僕は当たり前だけど、当たり前じゃないことだと思います。
フラットな関係値を作っていくことは、今後サロンさんにとって気をつけるべき方向性だと思います。
これは美容学校の先生と話をしていても出る話題ですね。

美容業界を良くしたい

僕のミッションである「美容業界を良くする」ためのやり方が、今後どうなるかは正直分かりません。
僕も思い描いてないことが起きると思っています。

けど、変わらずいろんな人を支援していきたいと思っています。
僕のクライアントになってくださる方同士の輪を作ったり、その方たちの業績を上げる、美容学生にスポットを当てる、そういったことは変わらずやっていきたいです。
ある意味、「投資家」的な視点を持って活動していきたいですね。

僕はサロンを一生持たないと思います。
サロンを持たないからこそ、身軽な動きをして、いろんな人たちが言えないこと、手をつけられないところに、僕は手をつけていきたいと思っています。
逆にサロンを持たないしがらみのなさを、皆さんにも使ってもらえたらなという風に思ってます。

あなたにとって、GAME CHANGEとは?

ふと言われるとすごく難しいし、そこまで変えている実感も僕は1ミリもないです。
それは、僕そもそもがGAME CHANGEになっているからかもしれません。
なので、GAME CHANGEとは「僕」なんじゃないんですかね。

タレント的な感じで僕を使ってもらって企業を良くしていく、美容学生を良くしていく、今後は学校を良くしていきたい。
僕というものを使って人の輪が広がって、僕が全てのハブになっていく、そんな存在になれたらいいですね。
変えていくと言うよりは、みんなで創っていきたいです。

こんな偉そうなこと言ってますけど、僕一人では動かしている気は全くありません。
たまたまいろんなすごい人たちに出会って、たまたま同じような志を持っている方々に恵まれて、その人たちと一緒に創っている。
今後も僕をハブとして使って、僕をいいように使ってもらえたらすごい嬉しいですね。
それが結果的にGAME CHANGEになって、この業界が良くなればと本当に思っています。

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