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"アニマルフリーでサステナブルなヴィーガン母子手帳ケース"を作っちゃったお話

初めまして、tsukasaです。現在一児の母です。
タイトルの通り、アニマルフリー(クルエルティフリー)でサステナブルなヴィーガンフレンドリーな母子手帳ケースを作っちゃった者です。

私が当時探した限りではありますが、こういったコンセプトの母子手帳ケースは世の中に存在していなかったので、思い立って自分で作ることにしました。
せっかく作るのだから、同じような思いをしている人にも届けたいと考え、『medel』ブランドを立ち上げ、クラウドファンディングを実施したお話しをさせて頂こうと思います。

そもそも、"アニマルフリーでサステナブルなヴィーガン母子手帳ケース"って何??

端的に言うと、パイナップルの葉から生まれた、アニマルフリーでサステナブルなヴィーガン母子手帳ケースです。

パイナップルの葉が原材料とは?

パイナップルの葉を運ぶ人達

Piñatex ®を既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。これは、動物性の革に代替する製品として、廃棄されるパイナップルの葉を再利用して開発された生地です。
素材に動物性のものを使用しないアニマルフリーである点はもちろん、製造過程において動物実験をしないというクルエルティフリーである点も評価され、動物保護団体(PETA)に承認されているヴィーガン素材です。

パイナップルの葉は強くて軽い繊維で出来ています。パイナップル原産国のひとつでもあるフィリピンでは、古くからこの性質を利用して衣服などが作られてきました。

パイナップルの葉の繊維

フィリピンのパイナップル、甘くて皆大好きなのでは?
スーパーで丸々1個買うとコスパが良いので、我が家では良く食べます!
もちろん日本以外にも出荷され、世界全体で年間およそ25万トンも出荷されており、果実に関しての需要は高いものの、同時に廃棄(焼却や堆肥)される葉が大量に発生してしまっていたそうです。

Piñatex ®はそんな廃棄されるはずだったパイナップルの葉を主原料としているため、農村の新たな収入源となったり、製造過程で残った繊維は堆肥にも使われ、農村支援に繋げることにも一役買いました。

なぜ私が"アニマルフリーでサステナブルなヴィーガン母子手帳ケース"を作ろうと考えたのか?

赤ちゃんの足に手を添える私(母)の手

何よりも私が出産・子育てを経験したことがきっかけでした。

ある時から、お肉を頂く=命を奪っているという感覚になったのです…。大変だった出産と我が子への愛情を、動物の母の気持ちに重ねてしまったからなのだと思います。

映画のワンシーンとして出てくる鶏肉の下処理風景を見た時、子供が並べられている風景に見えてしまい、命を頂くとはどういうことかを考えると、自己嫌悪に陥ってしまったことも。

母になる前までは当たり前のようにお肉を頂いていた生活でしたし、そんな私の突然の変化に家族も付いていけず(付いてきて欲しいとは思っていませんが栄養面について専門的な知識を持ち合わせていないにも関わらず、子供を健康に育てていく責任のある親として、嗜好の変化は家庭にとって大きな事件です!)、簡単にヴィーガンに転身することは難しく、家族とも何度も話し合いを重ねてきました。

模索する中で、ヴィーガン以外にも、ベジタリアン、ぺスカタリアンなど様々な嗜好に分類されており、その人が何をポリシーとするか、どのような生き方をしたいかによって違っていいのだ(自分がしたい生き方に合う呼称はある?無ければ作ればいいじゃん!)ということに気付きました。
そして、自分を型に収めようとするのをやめ、今は、食べたいものを食べる(食べたくなければお肉も食べない、体が欲すれば食べる)という生活にシフトし、自己嫌悪は無くなりました。それを温かく見守ってくれる夫には本当に感謝です。

そして、子供よりも少し先を生きる先人として、母として、食以外の面から少しでも動物や環境への影響が少なく、毎日の子育てがちょっと楽になる子育てグッズを作りたいと思うようになりました。
その中でも母子手帳ケースを選んだのは、産前産後のママと子供の命を記録する大事な母子手帳を入れる収納ケースは特別でありたいという思い、そして、母子手帳ケースにはキュートなデザインか、逆に凄くシンプルなポーチの両極端なものが多いなぁという印象で、大人の女性が持ち歩いていても一見母子手帳ケースだと分からないようなデザインで機能性抜群非動物性非プラスチック素材の母子手帳ケースが欲しいなと思ったからです。(えええええええええ!欲張りすぎ!!)

そういうわけで、自分の納得のいく母子手帳ケースを目指してゼロから設計し始めました。
※革製品等については悪く思っておりません。私も革小物が好きで数点持っています。これから新たに購入することはないと思いますが、現在持っているものはお気に入りですし、一生大事にするつもりです。


マクアケでクラウドファンディングを実施したが目標未達成で終了

マクアケのクラファンページを見たい方はこちらへどうぞ。
(製品詳細についてかなり熱く厚く記載しています!テキスト素材や画像も全部ひとりで作成したのですが当時の自分本当よく頑張った…)

クラファンの結果は購入希望者お一人のみと散々でした。
(お一人ご購入頂けただけでも本当に嬉しかったです)

要因の一つはその価格設定だと考えています。
発売開始前から商品に興味をもってくださり、InstagramでDMをくださる方も何名かいらっしゃいましたが、発売後はその価格に手が出ない…といった感じでした。

どうしても、新進気鋭の生地を使っていたり、製造にはコストが掛かるため、原価が高くなってしまいます。
どうしたら価格以上の価値を感じてもらえるのか?
その点はこれからも私の課題です。
(そもそも母子手帳ケースというニッチは市場で攻めすぎたことが原因であるというご指摘は重々承知です…)

例えば、外注すると"サンプル制作"、"ロットでの制作依頼が条件"などあり、売れるか分からないのに初期コストが多く発生します。
また、市場の反応を見ながらすぐに方向展開してプロダクトを変えていくことが難しいため、絶対に失敗できないという状況に陥ります。
スタートしたばかりの事業でトライアンドエラーが簡単に出来ないのは死活問題なので、私は自分で製作できる術を身に着けることにしました。

現在、新しいプロダクトを制作中です

来年あたりにはオンラインでの販売も行っていければと考えています。

medel

ブランド名:medel

ブランド名の『medel』は日本語の"愛でる"に由来します。

"愛でる"には動植物や人、モノを慈しみ、愛するという意味、そして、自然の美しさに感動して味わうという意味があります。

medelは、動植物と子供たちのために、そのいずれも大切にしていきたいと願い、この名前を付けました。

もし私の活動に興味持っていただける方がいらしたら、陰ながらで構いませんので応援頂けると嬉しいです。
Instagramのフォロー、コメント大歓迎です!



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