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「withコロナ。スタートアップへのオンライン転職活動を成功させるために、おさえたいポイント」

こんにちは!ALL STAR SAAS FUND、タレントパートナーの楠田(@tsukasa_sherpa)です。

SaaSの学び&キャリアアップのコミュニティ、
SAAS TALENT NETWORKを3月に立ち上げて早くも2ヶ月が経ちました。この2ヶ月間はリモートでの業務が本格化するなかで、これまでの働き方から多くの変化を求められたのではなかったでしょうか?

SAAS TALENT NETWORKスタート後、コロナショック渦中で働く環境の変化が多かった点もあってか、多くの方から転職相談でお問い合わせを頂くようになりました。面談する中で感じたのは、コロナショックをきっかけに、転職をすぐに検討はしていないものの、改めて自分のキャリアの棚卸しやキャリアビジョンを立て直したいという方が増えた印象です。

今回は、スタートアップへのオンライン転職活動を成功させるために大切な基本的なポイントをまとめてみようと思います。

※あくまでも楠田の主観を含めて書いております。スタートアップ転職において他見解もあると思うので、参考程度に読んで頂けると嬉しいです。

▼この記事が参考になりそうな方
・スタートアップ企業への転職が初めての方
・オンライン転職活動で大切なポイントをおさえたい方

0.転職活動から入社までの全体像

まずはじめに、転職活動の全体像です。大きくは7つのSTEPに分られます。

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コロナショック以前(2019年度)、スタートアップ転職において僕の体感値ではSTEP3「書類応募」〜 STEP6「内定承諾」まで2ヶ月ほどでした。STEP3「書類応募」〜 STEP7「入社」までは4ヶ月ぐらいで進められる方が多かったです。

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どれも重要なステップですがSTEP1、STEP2について簡単に解説させていただくと...

STEP1 事前準備

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※このタイミングでしっかりと転職の目的を整理し、スキルや経験の棚卸しをしておくことで、応募企業の選定に明確な軸ができます。エージェントを活用する場合は、転職の軸が明確なほどマッチした求人を紹介してもらえるケースが増え、面接での通過率は非常に上がります。

STEP2 情報収集

大きくわけると以下の4つの方法があります。一般的に「1.自身で調べる」もしくは、「2.エージェントに相談」が多いかと。最近ではBizReachやWantedlyを活用して企業からの直接アプローチ(スカウト)を受けてご自身で調べ受けるパターンも一般的です。

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※「4.VCで投資先の採用支援をしているタレントパートナーに相談する」については馴染みのない方も多いかもしれません。VCには投資先の採用支援をしてをしている担当が所属しているケースがあり(僕もそのひとり)、エージェントのようにキャリア相談から具体的な求人の提案まで実施しています。

1.面接のオンライン化、どれくらいの企業数を選考に進めるのが理想的?

※冒頭にも記載したとおり、あくまでも楠田の主観を含めて書いております。他見解もあると思うので、参考程度にご覧ください。

転職活動を開始する方から多く受ける質問の1つに、現職で働きながらどれくらいのスタートアップを受けるのが一般的か?というものがあります。

コロナショック以前(2018年度)に調べた時では、IPO前のスタートアップへの転職を検討する30代の即戦力人材が転職活動で面接(カジュアル面談を含む)に進む平均社数が5~6社でした。

ちなみに..マイナビ社(2017年度の少々古いデータですが..)の調査では31歳~35歳の方の応募企業数の平均が8.2社です。書類からの通過率を踏まえると面談数はそれほどズレていないかと思います。

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一方で、3月〜4月にスタートアップに転職先を決めた方数名に聞いてみたところ、平均応募社数が10社前後でした。面接(カジュアル面談を含む)も6〜7社と少し面接社数が増えてきた印象があります。

オンラインで移動コストなどが下がり、以前と比較して選考応募が気軽になったのが要因かと思われます。

前置きが長くなりましたが面接がオンライン化する中で、どれくらいの企業数を選考に進めるのが理想的か??

意識していただいきたい点は、スタートアップの書類応募から内定までの期間がコロナ渦中でも変わらず約2ヶ月前後が平均的だということです。

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書類を応募して内定承諾までの期間が約2ヶ月(稼働日だと40日程)です。その期間でやることを整理すると、ざっくりと以下の通りです。

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(上記を複数社でやりながら、各社選考フェーズを合わせるのが結構大変)

オンラインで移動時間が短縮できたので、選考に進む企業数は今後も増える傾向にあります。上記の工数が発生することを前提におきながら、選考に進む企業数を決めて頂ければと思います。

2.オンライン面接で気をつけるポイント

普段からZoomなどでオンライン会議が日常的だった方も念のため、オンライン面接に進まれる前に確認頂きたいポイントを4つ記載しました。

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Wifi環境は大丈夫??
オンライン面接の失敗談として圧倒的に多いのが、回線が不安定で相手の話が聞こえづらく上手く面接が出来なかったというものです。企業側も慣れない環境であるのは配慮してくれますが、せっかく調整できた面接です。万全の環境で挑めるよう、準備することをおすすめします。

面接がスタートする前にリスクヘッジを!
面接が始まる前に、「聞こえづらい点などあれば遠慮なくおっしゃってください」と伝えておくだけでも、何か面接中に回線トラブルがあった時にお互いのストレスを緩和出来ます。最近では、企業側からおっしゃってくださる場合も多いですが、"もしも"に備えて面接をスタートする前に伝えておくのもいいかと思われます。

忘れやすいPCの通知オフ
ぼくも、時々やってしまうのですが..面接中にslackなどのメッセージ通知音が連発してしまうことです。面接の大切な60分、全力で面接に集中するために事前に通知オフにしましょう。業務を直前までやっていて、うっかり通知音を切り忘れるかたが大半なのでお気をつけください。

面接中そばに携帯をおいておこう。
例えば、時間の確保が難しい選考企業の代表と何とか調整できた最終選考。回線が安定せず、うまく面接が実施出来ないケースもゼロではありません。そんな時にすぐにその場で携帯電話の番号を伝えて、電話面接に切り替えてもらえるよう準備しておくのもひとつです。
複数社選考を進めている場合、"最終選考が再調整になり他の企業の回答期限に間に合わない"なんてことがあると、もったいない...。ぜひ念には念を。準備しておくことをお勧めします。

3.withコロナ。オンライン転職活動で不安になりやすいこと

コロナ渦中の転職活動は、今後の景気やオンラインで面接が完結するなど、不安なことが多いです。その中で実際にスタートアップ へ転職先を決められたポイントも気になるのではないでしょうか?

コロナショック渦中で選考のすべて(もしくは大半)が、オンライン化したスタートアップ転職者数名からヒアリングした内容を一部抜粋して共有します。

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オンラインでしか会えていない中での、カルチャーマッチに対する不安。
異業界からSaaS系スタートアップにカスタマーサクセス職で転職が4月に決定した20代女性の方。選考官との相性やミッションについてもやりがいを感じたそうです。ただ、オンライン完結の面接であったため、カルチャーが掴みきれず不安があったようです。この方の場合は、内定獲得後、面接官以外のメンバー複数名とのZoom面談を実施してもらったようです。

他に、オンライン面接だとカルチャーマッチに不安を感じる方も多いようです。「カルチャーを理解するためにもZoom飲みのような気軽な懇親会をお願いしても良かった」という意見もありました。コロナ以前同様に、カルチャーや他メンバーとの相性で理解を深めたい場合は、内定後に、オンラインで社員の方々とのカジュアルな面談をお願いすることもアリかもしれません。

魅力的な内定先だけど業績って大丈夫?
メガベンチャー企業から従業員数10名以下のSaaSスタートアップにご転職を決定された30代男性の方です。お子さまもいらっしゃる中で、魅力的なスタートアップではあるものの業績面で不安があったようです。この方の場合は、以下の背景で最終的にご決断できたようでした。

“どの程度コロナショックが長引くのか、それによって転職先の事業にどのような影響が生じるかの解像度が低いので、不安になる部分はあった。今回は入社前の段階で営業パイプラインの状況やキャッシュフローについて隠さず開示いただき丁寧に説明いただいたので、状況を理解した上で入社を決めることができた。”

転職先のスタートアップの代表が、入社後のミッションや期待している業務内容など、かなり丁寧に説明してくださったそうです。ご転職者の不安を払拭するために、(可能な範囲で)いろいろと情報を開示してくれるスタートアップも多いので、聞き方を工夫して質問してみても良いかもしれません。

その他にも..
他にも、オンラインでのオンボーディングなど、入社前後のフォローアップ体制について不安を感じる方も多いようです。大切なのは不安なことは、企業側に失礼がないよう配慮して質問することかと思います。コロナ渦中でご転職者の方が不安になりやすいのは理解してくれるので、多くのスタートアップが真摯に向き合ってくれますよ!

もし、弊社の投資先企業の選考に進んでおり、不安を感じることがあれば、お気軽に楠田(@tsukasa_sherpa)までご連絡頂いても問題ございません。VCの立ち位置からフラットに回答させていただきます。

(↓↓投資先はこちらをご参照ください)

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4.最後に

まだまだ情報不足な点もありますが、「コロナ渦中コロナ渦中でもスタートアップ へのオンライン転職活動を成功させるためのポイント」を簡単にまとめてみました!

僕が所属しているSaaSに特化したベンチャーキャピタル、ALL STAR SAAS FUNDの投資先であるSaaSスタートアップの多くが絶賛採用中です。SaaSスタートアップでチャレンジしたい方はもちろん、今後のキャリア相談されたい方はお気軽にエントリーフォームからご連絡頂ければと思います。

▼5月もウェビナーを開催するので、こちらも宜しければ是非ご参加ください。

それではまた!!

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