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政治(防衛)講座ⅴ332「油断大敵」

 日本の領土・国民の生命・財産を守る防衛関係者には心より感謝する次第である。 
 平和時で事故が起こる事は、油断大敵の言葉通り、注意は怠ってはいけないのである。
日本を守る兵器をこんな事故で毀損しては、国民の信頼感まで毀損する。今、自動車の運転事故を防止するためにセンサーなどの衝突防止装置が付いている。
人間は間違える動物である。その人間の歩みは間違える事を極力減らす努力の歴史でもある。兵器には安全装置が付いている。
ならば、後述する潜水艦の衝突防止の際の装置は取り付け出来ないのか?
改造する予算はないのか? 
原因を人的ミスで終わらせてよいのであろうか?
もっと、潜水艦の改良が必要であると考える。ソーナーの画面に問題があるならもっと工夫が必要であろう。この様な潜水艦の欠点を敵国に研究されたら戦術上、盲点を突かれて、乗員船員戦死することになる。
早急かつ万全の改良を望む。潜水艦の設計思想に攻撃能力のみならず、乗員の安全性の設計思想を十分に考慮して欲しいものである。

         皇紀2682年8月26日
         さいたま市桜区
         政治研究者 田村 司

はじめに

 兵器の開発のみならず、乗務員の安全思想設計が必要であろう。このような事故の原因を敵側に研究され、弱点として利用される可能性は十分あるので早急な改善を乞う次第である。潜水艦の事故として報道されたものは、氷山の一角であり、隠蔽された潜水艦事故は多数あるものと推測される。秘密裏に感知されずに行動できる兵器としての潜水艦を潜る棺桶にしてはいけないと潜水艦自衛隊の乗務員の生命の安否を祈るのである。そして、日本の国土、日本人の生命・財産を守るために尽くしていただいている乗務員に敬意を表する。


「貨物船の存在見落とし」 海自潜水艦衝突事故 運輸安全委が報告書

毎日新聞 2022/08/25 10:00

© 毎日新聞 提供
貨物船との衝突事故を起こした後の海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」。
船体中央から横に延びる「潜舵(せんだ)」が折れ曲がっている
=高知市の高知港で2021年2月9日午前9時47分、本社ヘリから加古信志撮影


 海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が2021年2月、高知県沖で訓練中に民間貨物船と衝突した事故で、国の運輸安全委員会は25日、事故原因などについての調査報告書を公表した。潜航中だったそうりゅうは、音で船舶などのいる方位を把握するソナー(水中音波探知機)で周囲を確認していたが、貨物船の存在を見落としていたと結論づけた。早い段階で航走音を確認できなかったほか、ソナーの画面上で貨物船のいる方位の推移を示す線(方位線)が別の船の方位線と重なるように表示されたことなどが背景にあるという。

 運輸安全委は25日、ソナーで収集した情報を集約して複数の乗組員で再確認する監視体制の構築などを求める意見を浜田靖一防衛相に書面で提出した。

 事故は21年2月8日午前11時ごろ、高知県足摺(あしずり)岬沖で発生した。艦長ら約90人が乗り込んでいたそうりゅう(基準排水量2950トン)が訓練中、香港船籍の貨物船「オーシャン アルテミス」(総トン数約5万トン)に衝突。そうりゅうの乗組員3人が負傷した。

 報告書によると、そうりゅうは当時、潜望鏡の一部を海面上に出す「露頂」が可能な深さまで浮上しようとしながら航行中だった。このためソナーで周囲を確認し、「オーシャン アルテミス」とは別の船の存在を探知したが、安全確保に十分な距離があると判断した。一方、「オーシャン アルテミス」の存在を示す方位線については、航走音が聞こえないなどの理由で、ソナーを担当していた当直員長は探知操作をせず、当時の艦長らも船舶以外の音と解釈したという。

 その後、そうりゅうに向かってくる「オーシャン アルテミス」の方位線と、離れていく別の船の方位線は、重なるような形でソナーに表示された。当直員長はこの方位からの音に変化があったことに気づいたが、「緊急性や重大性のある状況変化ではない」として艦長らに報告しなかった。運輸安全委はこうした経緯から、そうりゅうが「オーシャン アルテミス」の存在を見落としたまま、露頂に向けて上昇しながら航行を続けたために事故が起きたと認定した。

 また運輸安全委は、そうりゅうが船体の損傷などで通信が困難となり、海上保安庁への通報が事故発生から約3時間後になったことにも言及。「衛星携帯電話を備え付けるなど不測の事態を想定した体制構築が必要」と指摘した。事故を巡っては、第5管区海上保安本部が21年9月、当時の艦長を業務上過失往来危険容疑などで書類送検した。【木下翔太郎】


潜水艦とぶつかり、消えた貨物船 海自が確認に4時間かかった謎

毎日新聞 2021/2/20 16:00

  • 事故調査が始まった海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」。船体中央から横に延びる右舷側の「潜舵(せんだ)」(手前)が折れ曲がっている=高知市の高知港沖で2021年2月9日、本社ヘリから加古信志撮影

 海上自衛隊の潜水艦が民間の貨物船と高知県沖で衝突した事故。潜水艦は通信不能となり、事故の連絡が発生から3時間以上も後になったが、衝突相手の確認もあやふやになっていた。船舶事故において、相手船の特定は基本動作の一つだが、発生から1週間が過ぎても特定の経緯が判然としない。海上保安庁と防衛省の説明が食い違いを見せているからだ。【松浦吉剛、春増翔太】

衝突相手、歯切れ悪い防衛相

 事故を起こした潜水艦「そうりゅう」(基準排水量2950トン)は2月6日、乗組員約90人を乗せて広島県呉市の母港を出港し、船体検査後の訓練に出た。事故が起きたのは2日後の8日午前11時ごろ。高知県足摺岬の南東へ約50キロの沖合で貨物船と衝突した。貨物船は香港船籍の「オーシャン アルテミス」(約5万トン)で、約9万トンの鉄鉱石を中国から岡山へ運ぶ途中だった。
 事故当時、そうりゅうは水深の浅い場所に浮上中だった。海面から出した潜望鏡で周囲を確認し、オ号を見つけてよけようとしたが、避けられなかったらしい。そうりゅうは通信アンテナが損傷して外部と連絡が取れなくなった。一方のオ号は、ほとんど損傷がなく、そのまま現場海域を立ち去った。そうりゅうは、携帯電話の電波が届く陸に近い海域に移動し、所属先である海自第1潜水隊群(呉市)の司令部に一報を入れた。時刻は午後2時20分ごろで、事故から約3時間20分がたっていた。


事故調査が始まった海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」。船体中央から横に延びる右舷側の「潜舵(せんだ)」(手前)が折れ曲がっている=高知市の高知港沖で2021年2月9日、本社ヘリから加古信志撮影

 海上自衛隊の潜水艦が民間の貨物船と高知県沖で衝突した事故。潜水艦は通信不能となり、事故の連絡が発生から3時間以上も後になったが、衝突相手の確認もあやふやになっていた。船舶事故において、相手船の特定は基本動作の一つだが、発生から1週間が過ぎても特定の経緯が判然としない。海上保安庁と防衛省の説明が食い違いを見せているからだ。【松浦吉剛、春増翔太】

衝突相手、歯切れ悪い防衛相

 事故を起こした潜水艦「そうりゅう」(基準排水量2950トン)は2月6日、乗組員約90人を乗せて広島県呉市の母港を出港し、船体検査後の訓練に出た。事故が起きたのは2日後の8日午前11時ごろ。高知県足摺岬の南東へ約50キロの沖合で貨物船と衝突した。貨物船は香港船籍の「オーシャン アルテミス」(約5万トン)で、約9万トンの鉄鉱石を中国から岡山へ運ぶ途中だった。
 事故当時、そうりゅうは水深の浅い場所に浮上中だった。海面から出した潜望鏡で周囲を確認し、オ号を見つけてよけようとしたが、避けられなかったらしい。そうりゅうは通信アンテナが損傷して外部と連絡が取れなくなった。一方のオ号は、ほとんど損傷がなく、そのまま現場海域を立ち去った。そうりゅうは、携帯電話の電波が届く陸に近い海域に移動し、所属先である海自第1潜水隊群(呉市)の司令部に一報を入れた。時刻は午後2時20分ごろで、事故から約3時間20分がたっていた。

「えひめ丸」衝突事故

平成14年2月28日

1.経緯
(1)平成13年2月10日(日本時間)、ハワイ州オアフ島沖で愛媛県宇和島水産高等学校の練習船「えひめ丸」(35名乗船)が、緊急浮上した米原子力潜水艦「クリーンビル」に衝突され沈没、乗員35名中9名(内高校生4名)が行方不明。
(2)米側はブッシュ大統領より森総理(当時)、パウエル国務長官より河野外務大臣(当時)に電話で謝罪した他、大統領特使ファロン海軍大将が大統領親書を携行して来日(2月27日~3月1日)し、愛媛県も訪問(2月29日)。米国はあらゆる面での責任を認めている。
(3)政府はホノルルに櫻田外務大臣政務官(当時)(2月10日~26日)、次いで望月外務大臣政務官(当時)(2月23日~3月1日及び3月5日~21日)を派遣、陣頭指揮。また、2月15日より同19日まで衛藤副大臣(当時)をワシントン及びホノルルに派遣。
2.ファーゴ太平洋艦隊司令官による決定
(1)平成13年3月5日から20日まで審問委員会開催。海上自衛隊の小澤海将補がアドバイザーとして参加。
(2)4月24日、ファーゴ太平洋艦隊司令官は同委員会の勧告を踏まえ処罰、民間人乗船プログラムの見直し指示等を発表し事故原因等に関する審問委員会の報告書も公表。ワドル元艦長は司令官による処罰により、統一軍法典の規定に違反し有罪とされた。
(3)その他2名(哨戒長、火器管制官):司令官による処罰、4名:行政処分。
(4)民間人乗船プログラムの見直しを指示。

3.引き揚げ

参考)引き揚げ及び船内捜索・回収作業に際しての日本政府としての協力
  1. 海上自衛隊潜水艦救難艦及び同ダイバーの派遣
     潜水艦救難艦「ちはや」及び海自ダイバーを派遣(8月10日~12月16日)し、ROV等による沈没海域周辺の海底の捜索、ダイバーに対するビデオ映像を介しての助言及び米海軍の船内捜索終了後の最終確認としての船内捜索を実施。

  2. 深海調査研究船「かいれい」及び無人探査機「かいこう」の派遣
     船体を引き揚げる際の海底への落下物を調査するために海洋科学技術センターの深海調査研究船「かいれい」及び無人探査機「かいこう」を派遣。

  3. 技術オブザーバー2名の派遣
     サルベージ船に乗船するオブザーバーとして専門家2名を派遣。

  4. 司令部への公式オブザーバー派遣
     船体の引き揚げ及び移動に際して、米側との連絡を更に緊密に行うため、佐藤外務省海洋室長(当時)を引き揚げ司令部への日本側公式オブザーバー兼リエゾンとして、また、専門家1名を公式オブザーバーのアドバイザーとして派遣。

えひめ丸事故の別な角度からの解説記事(概略)

、2001年2月10日8時45分(日本時間)、アメリカ合衆国ハワイ州のオアフ島沖で、アメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルが、愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船だったえひめ丸に衝突し、えひめ丸を沈没させ、教員・乗組員5人と生徒4人を死亡させた事故である。


「ちはや」の甲板上で行われた慰霊式


カカアコ・ウォーターフロント・パーク内に
建立された慰霊碑

事故後乾ドック入りした
原子力潜水艦グリーンビル。


調査で判明したえひめ丸のダメージ。


アメリカ海軍所属のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦グリーンビルが浮上中に、愛媛県立宇和島水産高等学校に所属する漁業練習船えひめ丸(499トン)と衝突し、損傷したえひめ丸は、衝突後5分程度の間に沈没した[5]。えひめ丸側35名の乗組員・教員・生徒の内9名が死亡し、衝突の際に海上に投げ出された26名は救出されたがその内の1名が鎖骨骨折、11名が軽傷を負い、9名が後にPTSDと診断された。

この事故の際、グリーンビルは浮上以前からソナーでえひめ丸の存在に気付いてはいたが、グリーンビルには民間人16名が搭乗しており、グリーンビルのクルー等はこの民間人の対応に追われ、ソナーによる確認作業がなおざりになっていたとされる。その他にもいくつかのミスが事故の原因とされている。[要出典]事故後にグリーンビルは現場海域に留まったものの同乗の民間人に配慮して積極的な救難活動を行わなかったとする非難の声がある。一方で衝突当時周辺の海はかなり荒れており(波高3-6フィート)、潜水艦が積極的な救助活動を行うことは難しかったとアメリカ海軍は主張している[6]。アメリカ海軍側が早々に捜索を打ち切ろうとした際に現場に派遣されていた桜田義孝外務大臣政務官が「捜索を打ち切ると言われたから断ると言ってやった」と報道陣の前で啖呵を切ったシーンが話題になった。[要出典]

同年2月16日には水深600mの地点で沈んでいたえひめ丸の船体が発見された。引き上げを希望する行方不明者家族側と、引き上げコストを理由に難色を示すアメリカ海軍側の意見のすれ違いもあった。しかし、2001年10月16日、一旦船体をダイバーが潜行して調査できる水深35mの位置まで移動させ、ダイバー等による1か月以上の捜索を実施後、船体は水深1800mの海底に移動された。

当時の森喜朗首相は事故発生時に休暇を取得、ゴルフをしていたが、事故の一報ののちもそのままゴルフ場に留まったことが大きな問題となり、内閣総理大臣を辞任した(森喜朗#えひめ丸事故を参照)。

米原潜当て逃げ事件(日昇丸事件)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

事故の一方の当事者である
USSジョージ・ワシントン


米原潜当て逃げ事件とは、1981年4月9日に発生した、日本船籍の貨物船に対する当て逃げ事件である。日昇丸事件ともいう。

事件の様相

1981年4月9日、鹿児島県沖の東シナ海に浮かぶ下甑島付近、佐世保から南南西約110カイリを、神戸港から中華人民共和国の上海に向けて、日本の忽那海運(愛媛県北条市)所属の貨物船「日昇丸」(2350t)が航行していた。

午前10時半ごろにアメリカ海軍所属のジョージ・ワシントン級原子力潜水艦「ジョージ・ワシントン」(USS George Washington SSBN-598)が海中から浮上したため衝突した。日昇丸は船底を破壊されたため、15分で沈没した。一方の「ジョージ・ワシントン」はセイル部分を僅かに損傷したのみで、自力航行に支障が無かった

しかし「ジョージ・ワシントン」は日昇丸乗組員の救助活動をせず、現場を立ち去った。この結果、日昇丸の乗組員から船長ら2名の死亡者がでた。残りの乗組員13名を救助したのは日本の海上自衛隊の護衛艦「あきぐも」と「あおくも」であった。なおアメリカ海軍側は事故報告書において濃霧と雨のために日昇丸を発見することができなかったと説明している。

事件に対する疑惑

アメリカ側は事故発生後1日後に通報するなど不誠実な対応をしたが最終的には過失を認め、8月31日には日本国政府に最終的な事故報告書を提出した。その背景にはエドウィン・O・ライシャワー元駐日大使による核を積載した艦艇の日本寄港の証言があり日米同盟問題が微妙な時期であり、非核三原則を国是とする日本国民の核問題に対する感情を配慮して、事件の解決を急いだ事情があった。そのため日米両国政府はこれ以上政治問題化させないことに同意した。

しかし事故直後の状況などについては乗組員との証言と相違がある。船長ら二人の遺体は事故から13日後に発見されたが死後2 - 3日ぐらいしか経っていないかのような状態であるとの指摘もあり、二人は一旦米軍に救助された後、機密保持のために謀殺されたとの主張もある。そもそも、どうして衝突してしまったかという事件の真相に対する全面解明は、冷戦下における核戦略等の軍事機密の壁に阻まれて、現在も実現していない。艦長はこのように遭難者を救助せず立ち去ったにも関わらず軍法会議にかけられること(アメリカ軍の査問会や軍法会議は非公開で開催することができる。その軍法会議にかけられたが無罪になったとする報道もある)もなく、艦長資格剥奪の懲戒処分ですんだ。被害者への賠償であるが和解している。

My  opinion.

 潜水艦の開発には開発費が必要である。国防予算を増やし、潜水艦の乗務員の負担と生命の安全を守れる設計にして欲しいと考える。事故・破壊攻撃を受けても助かる構造などにして、潜る棺桶にならないようにしなければならない。日本の防衛のために命を懸けて頂いている方々の命を大切にすることは、守られている国民の重大な義務だると考える。
どんとはらい!

参考文献・参考資料

「貨物船の存在見落とし」 海自潜水艦衝突事故 運輸安全委が報告書 (msn.com)

えひめ丸事故 - Wikipedia

米原潜当て逃げ事件 - Wikipedia

「えひめ丸」衝突事故の概要 (mofa.go.jp)

潜水艦とぶつかり、消えた貨物船 海自が確認に4時間かかった謎 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

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