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政治講座v1321「歴史に残る廃墟(鬼城)マンション群は中国の将来の世界遺産か」

 吾輩は日本の不動産バブル崩壊を経験したが、再度中国の不動産バブルの崩壊や金融崩壊そして中国経済崩壊を見れるとは嬉しい限りである。旧ソ連の崩壊に続いて「中国共産党」の崩壊を見れるとは、「歴史は繰り返される」と昔の人が言うが本当だと改めて感心している。温故知新、歴史を俯瞰すると将来が見える。それは、人間は何度も同じ過ちを繰り返すからである。万里の長城、兵馬俑、などを見ると膨大な無駄な事業・工事・工作物で王朝の経済を疲弊させて滅亡の一途を辿ったことが見える。翻って現在の入居者のいないマンション(鬼城マンション)のゴーストタウンを後世の人々はどのように見るのであろうか。そこに中国の繁栄を見るのであろうか。滅亡の原因の世界遺産としての希少価値は大きいであろう。「中国共産党はこのようにして滅亡した」という歴史の軌跡になることであろう。今回は経営危機に陥ている不動産企業の報道記事を紹介する。
蛇足であるが「中国版リーマンショック」は世界に広がることが無く中国国内だけの問題として中国経済の混乱をきたすだけと吾輩は予想する。

     皇紀2683年9月1日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

現在の入居者のいないマンション(鬼城マンション)のゴーストタウン

いよいよ来る…「中国版リーマンショック」に備えよ!「恒大集団」が踏み切った「米国での破産」の深層と、危うすぎる「チャレンジ」のヤバすぎる中身

福島 香織 によるストーリー •4 時間

中国「恒大集団」、最後の賭け

倒産の危機に直面し続けていた民営大手不動産コングロマリットの恒大集団が17日に米国のマンハッタン破産裁判所に破産保護申請を出した。

恒大側としては、破産保護申請は債務再編によって生き残り策を講じると同時に、中国政府が圧力をかけてくる保交楼政策(未完の不動産プロジェクトを完成させ、顧客に物件を引き渡すことを保障する政策)のための時間稼ぎと言われている。

中国史上最大の債務再編に勝ち筋はあるのか。

米ウォールストリートジャーナルの報道によれば、恒大がニューヨークの破産裁判所に承認を求めた債務再編協議の債権は190億ドル相当で、この交渉を進める間、在米資産が米国の債権者の強制差し押さえにあわないよう資産保護を申請した。

恒大集団は2021年初めに債務デフォルトに直面し、すでに2年近く債権者と債務再編について交渉してきた。恒大の目論見としては、香港と英領バージン諸島、ケイマン諸島で、債務再編計画を進めており、香港の裁判所が承認すれば、海外の債権者たちに対する法的拘束力をもって、資産の強制差し押さえ訴訟を棚上げにし、一時的に債務危機を緩和できるというものだ。

香港の裁判所は9月5-6日ごろに、恒大のオフショア債務再建プランに対する公聴会を開催する予定だ。¥

香港のブラックウェルグローバル証券の金融主席アナリストの聶振邦はボイスオブアメリカの取材に対し、この米国における破産保護申請は、「債務再編プランを債権者が受け入れるための時間と交渉材料を勝ち取ることが目的だ」と評価する。

しかし、米裁判所が9月末に恒大の申請を批准する前に恒大が破産清算させられてしまうリスクは依然として存在している。

恒大がもし債務再編協議に成功すれば、市場はこれを前向きなニュースとしてとらえ、国内の不動産企業全体の債務デフォルトリスクは大幅に減少する、と見ている。しかし、もし債権者の説得に失敗すれば、市場の不動産企業に対する不信は払拭しがたく、中国不動産市場の低迷はさらに続くことになる、という。

限りなく危うい恒大の挑戦

かりに恒大が破産した場合、おそらくその多くの資産は清算が困難で処理に何年もかかり、必ずしも債権者にとって有利にはならない。債務再編計画が成功したら債権者が回収できる資産は最大22.5%だが、破産清算で回収できる資産はわずか3.4%と推計される。

一方で、債権者が債務再編協議を受け入れても、恒大が債務を帳消しにするまでに膨大な時間がかかる。

中国政府は資金ショートによって頓挫している既存の住宅プロジェクトに、地方政府や国有企業に資金提供させ銀行に融資させて基金化し、前金で住宅を購入した顧客に、完成住宅を引き渡すことを保障する「保交楼政策」の早期実施を要請しているが、実は地方政府も銀行も、国有企業もその資金がない。

恒大は、一線都市の比較的有望な土地やプロジェクトを国有企業に譲渡し、そのキャッシュでもって財務状況を改善し、政府の圧力を軽減していくつもりだが、経済全体が冷え込んでいる中で、国有企業は自社のデフォルト回避だけで手いっぱいだ。

果たして恒大のこの挑戦は成功するのだろうか。

現実には、八方ふさがりの状況で、中国ではますます「中国版リーマンショック」への危機感が募っている。


参考文献・参考資料

いよいよ来る…「中国版リーマンショック」に備えよ!「恒大集団」が踏み切った「米国での破産」の深層と、危うすぎる「チャレンジ」のヤバすぎる中身(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

いよいよ来る…「中国版リーマンショック」に備えよ!「恒大集団」が踏み切った「米国での破産」の深層と、危うすぎる「チャレンジ」のヤバすぎる中身(福島 香織) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)

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