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政治講座ⅴ849「中国関連記事:今度はフィリピンと一悶着か、特殊詐欺犯罪グループまで輸出か。そして屋久島沖の領海まで侵入」

近隣諸国とのトラブルはお手のもの。迷惑かけないで生きていけないのか?近所迷惑な国であることはたしかである。その迷惑をかけている報道記事を紹介する。中国共産党指導部と人民解放軍の関係は中国内部の権力闘争の一部ともとれる事象である。

        皇紀2683年2月15日
        さいたま市桜区
        政治研究者 田村 司

フィリピンが中国に抗議、船舶の「攻撃的な活動」巡り

Reuters - 31 分前

[マニラ 14日 ロイター] - フィリピン外務省は14日、船舶による「攻撃的な活動」をやめるよう中国に求める外交文書を提出した。

フィリピンが中国に抗議、船舶の「攻撃的な活動」巡り© Thomson Reuters

フィリピン沿岸警備隊は13日、南シナ海で中国海警局の船が妨害行為をしたと非難していた。6日に南沙(英語名スプラトリー)諸島のアユンギン礁にある海軍拠点への補給活動を行う船に対し、「軍事級のレーザー」を照射して妨害したという。

同省のダザ報道官は、マルコス大統領と中国の習近平国家主席が1月上旬の会談で南シナ海を巡る問題の外交的な解決で合意したばかりであることに言及。「中国によるこのような攻撃的な行動は憂慮される問題で失望している」と述べた。

同省はまた、中国海警局の行動はフィリピンの主権と安全保障に対する脅威で、フィリピンには排他的経済水域内で合法的な活動を行う権利があると表明した。

在マニラ・中国大使館からは現時点でコメントを得られていないが、中国外務省は13日、フィリピン政府の非難に関する質問に、海警局は法にのっとって行動していると説明した。

フィリピン船に対する中国海警船の行動は国際法に基づくもの 中国外交部

新華社 - 1 時間前

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

フィリピン船に対する中国海警船の行動は国際法に基づくもの 中国外交部© 新華社

 【新華社北京2月14日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は13日の定例記者会見で、南中国海の仁愛礁付近でフィリピン船が中国海警船からレーザー照射を受けたとフィリピンの沿岸警備隊が主張していることについて記者から質問を受け、次のように述べた。

 仁愛礁は中国の南沙諸島の一部であり、フィリピンの海警船は6日、中国の許可なく仁愛礁海域に侵入した。中国海警船は国内の法律と「国連海洋法条約」を含む国際法に基づき、中国の主権と海上の秩序を守っており、現場での行動は専門的で抑制されている。われわれは、フィリピンが中国の南中国海における領土主権と海洋権益を確実に尊重し、紛争の拡大や情勢の複雑化を招く恐れがあるいかなる行動も避けるよう希望する。両国は現在、外交ルートを通じて意思疎通を保っている。

南シナ海で中国船がレーザー照射 海上で繰り返される一触即発の事態

朝日新聞社 - 17 分前

 南シナ海の南沙諸島をめぐり、領有権を争うフィリピンと中国の緊張が高まっている。フィリピン外務省は14日、沿岸警備隊の巡視船が中国海警局の船からレーザー照射を受けたとして中国側に抗議した。昨年末以降、中国船による補給船の追尾や新たな埋め立てが発覚するなど、中国の動きが活発化している。

南シナ海の南沙諸島にあるアユンギン礁付近で、中国海警局の船からフィリピン沿岸警備隊の船に向かって照射されたレーザー光線=2023年2月6日、フィリピン沿岸警備隊提供© 朝日新聞社


 沿岸警備隊によると、南沙諸島のアユンギン礁周辺で今月6日、巡視船1隻が、中国海警局の船から緑色のレーザー光線2発の照射を受けた。レーザーは「軍用級」のもので、乗組員が一時的に視力を失ったほか、右後方140メートルまで接近する危険な操船があったとした。
 この海域はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあり、「明らかな主権侵害だ」と非難した。外務省も「国家の主権と安全保障を脅かすもので、EEZに対する管轄権の侵害だ」とし、中国に対し、「国際法上の義務を順守し、攻撃的な活動を停止するよう求める」と抗議文を出した。
 フィリピンは1999年、実効支配を固めることを目的にアユンギン礁に艦船を座礁させ、海軍の部隊を駐留させている。レーザー照射を受けた巡視船は補給物資を輸送中だった。この付近では昨年8月にも補給船が中国船に妨害されるなど、危険をともなう事態が繰り返し起きている。
コメント

中国船、屋久島沖でまた領海侵入

毎日新聞 2023/2/13 

 防衛省統合幕僚監部は12日、中国海軍の測量艦1隻が同日、鹿児島県・屋久島の南側の日本領海に侵入したと発表した。この付近では中国測量艦による領海侵入の確認が相次いでおり、直近では昨年12月にもあった。日本政府は前回と同様、外交ルートを通じ、中国側に強い懸念を伝達した。測量艦は、潜水艦航行のため海底地…

中国測量艦がいつも領海侵入を繰り返す「鹿児島・屋久島沖」の理由

2/12(日) 14:03配信

■今年初12日未明に侵入 去年は1年間で5回も屋久島沖に なぜいつもこの海域?

シュパン級中国測量艦

日本周辺で活動を活発化させる中国軍。
きょう未明、鹿児島・屋久島沖の領海に中国測量艦が侵入しました。防衛省によると、12日午前2時半ごろ、中国海軍のシュパン級測量艦1隻が、屋久島南西の日本の領海に侵入。中国測量艦はその後、北西方向に進み、午前4時10分ごろ十島村・口之島の北東から領海を出て、西に航行しました。
【画像で見る】中国測量艦や領海侵入の航行ルートなど
2022年、全国で中国海軍の艦艇が領海侵入したケースは、いずれも屋久島沖で、4月、7月、9月、11月、12月と、あわせて5回でした。 なぜ屋久島沖ばかり相次いでいるのか?謎を解くカギは「潜水艦」と「水温」、そしてもうひとつのキーワードでした。

■1年で5回も領海侵入「庭先を荒らされている気持ち」

中国艦が了解侵入を繰り返す屋久島沖の海域

国際法では、外国船が領海に入っても、沿岸国の平和や秩序に害を与えなければ航行できる「無害通航」が認められていますが、防衛省は「中国海軍が日本周辺で活動を活発化させている」として、相次ぐ侵入に警戒を強めています。 鹿児島県の屋久島から南西に10キロ、口永良部島から南に20キロ余り離れた日本の領海内付近が、中国測量艦が頻繁に領海侵入を繰り返す海域です。 現場の海域は世界自然遺産の島・屋久島の近くで、黒潮の恵みを受け、トビウオなどが獲れる豊かな海です。祖父の代から続く地元漁師は中国測量艦の侵入に不安を覚えると話します。 (屋久島の漁師・瀬山哲矢さん) 「測量艦が入って来るとやっぱり不安。自分たちの庭先を荒らされるような気持ち」

■潜水艦の太平洋ルートを開拓? 対潜拠点の鹿屋に近いのに?

屋久島沖は対潜能力を持つP-1やヘリコプターの拠点に近い。より離れたルートを選びそうだが…

元海上自衛官で、中国の軍事動向に詳しい笹川平和財団 小原凡司・上席研究員は、海洋進出を強める中国が日本沖の海の状況を調べ、「潜水艦を太平洋へ行き来させるルートを開拓しようとしている」と分析します。 (笹川平和財団 小原凡司・上席研究員) 「測量艦はおもに海図などを作成するために使われる船。屋久島周辺が、中国海軍の潜水艦が探知されずに太平洋に出入りするのに適していると判断し、調査している可能性がある」  ■対潜水艦能力を持った鹿屋に近いのにわざわざ? 屋久島沖の近くには鹿屋基地があり、潜水艦の探知や対応にあたるP-1哨戒機が配備されています。仮に中国が太平洋に出入りしようと考えるなら、鹿屋から離れたルートを選びそうですが、なぜ屋久島沖なのでしょうか?

■海上自衛隊 元潜水艦隊司令に聞くと

屋久島と中国潜水艦(コラージュ)

潜水艦の探知や対応にあたる鹿屋基地のP-1哨戒機や護衛艦は、敵の潜水艦が出す音を探知するなどしてその位置を特定します。 音波で位置を割り出す上で、重要なのが水温です。水温が変わると、水中の音の速度が変わります。水中に伝わる音の速さが変わると、実際と異なった記録になるといいます。 海自の潜水艦隊司令を務めた専門家に聞くと、中国軍が屋久島沖にこだわる「キーワード」が浮かび上がってきました。

■中国軍の意図を分析 潜水艦と水温と「もうひとつのキーワード」

潜水艦の発する音が変温層に当たると探知は困難に

かつて海上自衛隊で潜水艦隊司令官を務めた矢野一樹さんです。敵の潜水艦の探知が特に難しいのが、屋久島沖などで見られる、海水温が急激に下がる「変温層」と呼ばれる深い水域です。 (元海自・潜水艦隊司令官 矢野一樹さん) 「潜水艦の音波は変温層に当たって屈折する。変温層に入った潜水艦は探知できない」

そして浮かび上がった最後のキーワード「黒潮」

黒潮の流れ

変温層に加え、屋久島沖ではさらに中国の潜水艦が侵入しやすい条件があります。それが黒潮です。黒潮は水温の変化が激しいため、音波を使った水中の状況把握が、通常より難しくなるのです。 元潜水艦隊司令官の矢野一樹さんは、屋久島沖は変温層に加えて黒潮が流れるため、「中国海軍にとっては潜水艦が探知されにくい海域」だといいます。 (元海自・潜水艦隊司令官 矢野一樹さん) 「黒潮は非常に流れが速いので、非常に複雑な音の伝播=伝わり方になる。その音の反射が、潜水艦と間違われることもある」 屋久島の南側を流れる黒潮の場所と、中国測量艦が侵入を繰り返す海域はピタリと一致します。 測量艦は一般的に、海水の温度や流れ、海底の深さや地形などを調べる能力があります。かつて海上自衛隊の自衛艦隊司令官だった香田洋二さんは、中国海軍の測量艦が屋久島沖に相次いで侵入する理由について、「季節ごとの水温変化や黒潮の流れを何度も調べることで、将来的に海の状況を予測できる体制をつくろうとしている」と分析します。 (元海自・自衛艦隊司令官 香田洋二さん)「中国軍は、いつ潜水艦が通れば何パーセント音が伝わるのか、つかむ必要がある。領海侵入は減ることはないと考えていい
■地元漁師「今まで尖閣とかの問題と思っていたが…」 (屋久島の漁師・瀬山哲矢さん)「今まで尖閣諸島とかの問題と思っていたが、それがいざ自分の身近で起きると不安。平和が一番」 続く中国測量艦の領海侵入。屋久島の海では、不安ととなりあわせの日々が続いています。

中国海軍の測量艦1隻がまた領海侵入、中国側に強い懸念を伝達 21年11月以降今回で7回目

[2023年2月12日9時25分

鹿児島県の屋久島付近で領海侵入した中国海軍の測量艦(防衛省提供・共同)

防衛省統合幕僚監部は12日、中国海軍の測量艦1隻が同日、鹿児島県・屋久島の南側の日本領海に侵入したと発表した。この付近では中国測量艦による領海侵入の確認が相次いでおり、直近では昨年12月にもあった。日本政府は前回と同様、外交ルートを通じ、中国側に強い懸念を伝達した。測量艦は、潜水艦航行のため海底地形を調べるのが一般的な役割だとされる。

防衛省によると、測量艦は12日午前0時50分ごろ、屋久島の南で領海外側の接続水域を航行。北寄りに進み、午前2時半ごろ、屋久島の南西で領海に侵入した。

約1時間40分後の午前4時10分ごろには、屋久島の西方にある口之島の北東で領海から出た。その後は西の東シナ海方向に向かった。海上自衛隊の哨戒機や艦艇が監視に当たった。

鹿児島沖の中国測量艦の侵入は2021年11月以降、続くようになり、今回で7回目となる。(共同)

台湾にここ数年で数十もの中国の気球―英メディア

Record China - 3 時間前

2023年2月13日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、台湾上空で近年中国軍のものと見られる気球が数十個出現したとする英メディアの報道を紹介した。


台湾にここ数年で数十もの中国の気球―英メディア© Record China


記事は英フィナンシャル・タイムズの13日付報道を引用。台湾のある高官が「ここ数年で中国軍の気球数十個が台湾の空域に侵入した」と語り、別の複数の台湾政府関係者からも「最近では数週間前に出現した」「毎月1回は出現している」との証言が得られたと伝えたほか、「台湾政府関係者の話を総合すると気球は中国共産党中央軍事委員会装備発展部が研究開発したもので、飛行高度は4日に米国で撃墜された気球より低い2万フィート前後、材質は米国のものとは異なっており、寸法や積載重量は事前の許可なしに他国の空域に入れる気象観測用気球の範囲を超えている」とした。
また、台湾と米国の政府関係者からは「大気の情報を集めて、レーダーやミサイルシステムに用いるためのもの」との意見も出ており、米国のシンクタンクであるアトランティック・カウンシルの学者キッチュ・チャオ氏が「大気圧や密度の情報は、ミサイル発射の精度に影響する」と解説したことを伝えた。
記事はこのほか、米国時間12日午後に米軍がミシガン州ヒューロン湖上空を飛行していた不明の飛行物体を撃墜したこと、10日にはアラスカ州デッドホース、11日にはカナダ北西部のユーコンでもそれそれ不明の飛行物体が撃墜されたことを紹介。一方、12日には中国メディアが山東省日照市付近の海域で不明な飛行物体が見つかり、撃墜の準備をしているとの報道を流したと伝えている。(翻訳・編集/川尻)

大きさバス3台分で複数のセンサーを搭載…米軍が撃墜「中国の超巨大気球」侮れない長所と性能

FRIDAYデジタル - 1 時間前

その気球の大きさは想像を絶していた。

米国上空を飛行していた中国の気球。球体の下に搭載物があることがわかる
(画像:アフロ)© アフロ

米軍が2月4日に、東海岸サウスカロライナ州沖の領海上空で撃墜した気球だ。高さは60mほどになり、バス3台分の大きさ。情報収集のための複数のセンサーや通信傍受用のアンテナ、ソーラーパネルなどを搭載していた。米国務省は「中国による世界各地での監視活動の一環」と主張している。

「気球は米本土を横断していました。小型ジェット機ほどの巨大さで、約1トンの搭載物を積んでいたとか。米国がU2偵察機による気球の飛行画像や残骸を解析すると、通信傍受機能があることがわかったんです。中国当局は『民間の気球で気象などの科学研究用』と訴えていますが、搭載物の内容は矛盾します。米側は、中国軍に関係する企業が製造したとみているんです」(全国紙国際部記者)

ドローンや人工衛星ではできないことも


撃墜され東海岸沖の海に落ちた気球(画像:アフロ)© FRIDAYデジタル

通信傍受用とみられる中国の気球が発見されたのは、米国だけではない。米国務省は「5大陸40ヵ国以上の上空で飛行していた」と指摘。日本のほか、台湾やフィリピン、インドなども含まれる。

「米国で中国の気球が得ようとしていたのは軍事情報でしょう。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を運用する基地のある、モンタナ州上空を飛んでいたことがわかっていますから。フィリピンなどでは、南シナ海に展開する米艦隊の動きを把握しようとしていたのだと思われます。関与しているのは、宇宙やサイバーでの活動を主とする戦略支援部隊と考えられます」(同前)

気球による情報収集……。前時代的な手口という印象だが、侮れない長所があるという。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏が解説する。

「ドローンや軍用機は、相手国の領空内に入ったら大問題になります。人工衛星では、携帯電話が発する信号をキャッチするのは困難でしょう。しかし気球なら相手の警戒心も薄く、高度1万8000mほどの高さを飛行するため小さな電波も得ることができます。ゆっくり動くので通信が傍受しやすいんです」

黒井氏は「意外な狙いもある」と続ける。

「巨大なため発見されやすいですが、まさか軍事目的だとは思われないでしょう。今回も当初は米軍が怪しまず、情報当局の分析で発覚しました。正体がバレにくい気球を使い、中国は生データを集め米軍の最新データを更新していたのだと思います。情報管理体制のスキをついた形です」

日本でも「疑惑の気球」は、青森県八戸市や宮城県仙台市などで目撃されている。しかし憲法9条による自衛権の行使は、他国から組織的、計画的に武力が使われた場合に限定され、米国のように簡単には撃墜できないのが現状だ。


米国の領海上空を飛行していた気球(画像:アフロ)© FRIDAYデジタル


米軍の軍用機が撃墜(画像:アフロ)© FRIDAYデジタル


球体は破壊され海へ落下した(画像:アフロ)© FRIDAYデジタル

「重要な残骸回収できた…」中国の偵察気球からセンサーや電子機器 機密情報収集か分析急ぐ

FNNプライムオンライン - 58 分前

残骸にセンサーや電子機器

アメリカ軍は2月13日、サウスカロライナ州の沖合で撃墜した中国の偵察気球から、センサーや電子機器の破片などを回収したと発表した。

アメリカ軍は声明で、4日に撃墜した中国の偵察気球について「重要な残骸を回収することができた」とした上で、「残骸にはセンサーや、電子機器の破片が含まれている」と発表した。

また、アメリカ軍は回収作業を現在も続けているとしている。

アメリカ政府は気球が軍の機密施設などの情報収集に関与していたとして、残骸を回収して詳しく分析する方針で、他に撃墜した3つの「飛行物体」の回収も進めている。

(フジテレビ国際取材部)

アメリカ上空にまた飛行物体 中国の気球?目的は 4回目の“飛行物体”撃墜【解説】

TBS NEWS DIG の意見 - 昨日 19:26

アメリカ上空で、また飛行物体が見つかりアメリカ軍の戦闘機が撃墜しました。撃墜は4回目となります。スタジオを詳しく見ていきます。


アメリカ上空にまた飛行物体 中国の気球?目的は
4回目の“飛行物体”撃墜【解説】© TBS NEWS DIG

米上空にまた飛行物体 4日撃墜“気球”同じものか

ホラン千秋キャスター:
アメリカ上空でまた飛行物体が見つかり、撃墜されました。
井上貴博キャスター:
中国は空からだけではなくて、海から、サイバー空間から手を変え品を変え機密情報を取得しようとしています。
また飛行物体が見つかりました。撃墜は4回目となります。
12日、アメリカ国防総省によると、ミシガン州の「ヒューロン湖」という湖の高度6000m付近で飛行物体が確認されました。2月4日に確認した飛行物体と同じものと見られます。
偵察能力を持っている、そして航空機などに危険が及ぶ可能性を考慮して、アメリカ軍のF16戦闘機で撃墜したことが発表されました。

“4日撃墜”大きさ・性能は 「40か国以上監視か」

では、これまでのものとどういった特徴があるのか?
4回目になります。起点となったのが、4日のサウスカロライナ州でした。撃墜された中国の気球は、モンタナ州からサウスカロライナ州そして沖合へ行ったところを見計らって撃墜されました。
その後、立て続けに10日にアラスカ州、11日にカナダ・ユーコン準州、12日にヒューロン湖と今わかっている情報をまとめますと…
▼10日、アラスカ州で確認されたものは、米国防総省によると、“大きさも形状も4日のものとは似ていない”ことが発表されています。
▼11日、カナダ・ユーコン準州上空のものは、カナダ国防省としては「円筒形だった」としていますが、形はサウスカロライナ州のものと似ている可能性があると。
▼12日、ヒューロン湖のものは、米国防総省によると“同じものとみられる”と。無人で形は8角形であったというような情報もあります。
なかなか結びつけづらい情報ですが、他にもコロンビア北部で3日に飛行物体が発見されています。これに関しては、中国は「自国のもの」「民間の飛行試験を行っていた」としています。それにしても領空を侵犯していることになりますが、アメリカは中国の偵察気球で間違いないとしています。
2023年2月に入ってから立て続けにという感じがしますけれども、いきなり中国は気球を飛ばし始めたとは考えづらいので、前にも同じようなことをこれくらいの頻度で行っていた可能性があると考えるのが自然かもしれません。

「気球」「領海侵入」真の狙いは?

一方、中国の動きです。
中国のネットメディアの報道によると、青島市の南東約60キロの海域で正体不明の飛行物体が発見されました。撃墜の準備をしていることが報道されました。
「漁船の近くに物体が落ちた場合、写真を撮影し、証拠として残すよう協力を求める」という報道でしたが、この後中国国営メディアも中国政府からもこの件について13日の朝まで、特に発表はありません。ということは、中国側のこれは自作自演の可能性もあると言われています。いずれにしても情報戦が過熱してきているのは間違いなさそうです。
では、アメリカが撃墜してこれから調査分析を進めていくわけです。残骸からわかったことの現状をまとめました。
機器の重さは約900キロ。そして直径が60mあったそうです。機器の分析をしていくと、方向や速度を変更することができる仕様になっていました。また、通信を傍受することが可能なアンテナなどがあったことがわかります。
ですので、気球をプカプカと浮かばせることで、偵察して情報をそのまま本国や衛星の方に送れる体制を組んでいたのではないか。
複数のアメリカ当局者の話として、ワシントン・ポストは「気球の一部は、中国空軍の運用によるもので、日本、台湾、インド、ベトナム、フィリピンなどの軍事情報も収集してきた」と。
光学センサーやデジタルカメラ、無線信号、衛星通信など様々な機能を搭載しています。
5つの大陸40カ国以上を監視するための洗練された取り組みがあったのではないか、引き続き分析が行われていくようです。
なぜ、ローテクとも呼ばれる気球に今中国は力を入れているのでしょうか?
1つ言われているのは、警戒管制レーダーで探知がしづらいと言われている点です。
航空機やミサイルなど速いスピードの物体を探知することが目的のレーダーが設定されていますので、漂っている浮遊物は移動速度が遅いですので、目標として識別されない可能性があることを頭に入れて気球に力を入れているのではないか。
また、気球は浮かんでいるものですので、F16戦闘機など、かなり高い能力がないと撃墜することができないと言われているのも逆手にとって、中国は気球に力を入れているのではないかということです。
アメリカの外交・安全保障政策に詳しい明海大学教授の小谷哲男先生は「気球はゴム製のため、通常モードのレーダーではなかなか探知しにくい」と話しています。
気球をレーダーで探知するには、感度を上げる必要があります。安全保障を考えるとこのレーダーの感度をアメリカは上げていく必要があるのかもしれません。
空の話でしたが、海からの動きです。
日本も標的になりうる領海侵入する中国の測量艦です。12日の未明、鹿児島・屋久島沖の領海に中国の測量艦が侵入しました。2022年の1年間で5回入ってきてます。いずれも屋久島沖ということです。
中国の軍事情勢に詳しい笹川平和財団安全保障研究グループの小原凡司さんに思惑を聞くと「海洋進出を強める中国が日本沖の海の状況を調べ、潜水艦を太平洋へ行き来させるルートを開拓しようとしているのではないか」と話していました。
空はもちろんですが、日本の場合は領海。中国と近いので、その部分のもっと深いところに潜水艦を送り込もうとしているのではないかというところも見えてくるわけです。
明海大学の小谷教授は「中国共産党の正当性を維持するため、台湾の独立は武力を使ってでも阻止する必要がある。アメリカと戦争になる可能性が高いため、今のうちに様々なデータを収集している。軍事力も引き続き増強していくだろう」とおっしゃっています。
ホランキャスター:
ウルヴェさん、気球をめぐって米中間の緊張感が高まっているわけですが、目的やどこにいくつ飛ばしているかなど、わからないことがたくさんあります。しかも正しく説明してもらえる可能性があるかというとそうでもなさそうです。本当に不安は募るばかりですよね。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
不安にさせることも想定にあるでしょうし、ただ今回わかってきたと思うのは、レーダーが高度になってきたからこそ気球が見えるようになってきたのかなと今、小谷先生の話で少し感じたところではあります。
一方で、感度をますます上げていかなければならないという防衛力ですよね。
今まで領地と領海とありましたが、領空からの情報収集をどうやって抑止するかが重要だと思いました。必ずしも、中国は政府がやったからとか、防衛のためとか軍事力強化のためとはもちろん言わないので、引き続き外交と抑止が大事なんだなと思いますね。

撃墜した中国の気球からセンサーや電子部品を回収 米報道 情報収集活動に利用か 新たな写真を公開 米国防省

TBS NEWS DIG - 5 時間前

偵察目的とみられる気球をめぐり、緊張が高まる中、米中の政府高官の会談に向けた動きが出てきています。一方、撃墜された中国の気球から情報収集活動に使われていたとみられる電子部品が回収されたと報じられました。


撃墜した中国の気球からセンサーや電子部品を回収 米報道 情報収集活動に利用か
 新たな写真を公開 米国防省© TBS NEWS DIG


これは、アメリカ国防総省が公開した撃墜後の中国の気球の新たな写真です。
ロイター通信によりますと、これまでの作業で気球が吊り下げていた物体の大部分が見つかり、情報収集活動に使われていたとみられる重要なセンサーや電子部品も回収したということです。
一方、中国側は去年以降、アメリカ側の気球が「十数回も違法に中国の領空を飛行した」と主張していますが、アメリカNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は、これを否定。また、バイデン大統領は国家の安全保障を脅かす未確認飛行物体の研究を進めるよう、関係省庁を横断したチームに指示したと明らかにしています。
こうした中、ロイター通信は複数のアメリカ政府高官の話として、ブリンケン国務長官が17日からドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議にあわせ、中国の外交トップ・王毅共産党政治局員との会談を検討していると報じました。
これについて、シャーマン国務副長官は…
アメリカ シャーマン国務副長官
我々に利益をもたらし、条件が整うのであれば、私たちは対話を行う用意があります
中国側は、王毅氏がこの会議で「重大な国際問題について、中国の立場を紹介する」としています。

米国VS中国「気球」問題で浮かび上がった 習近平政策に逆らう人民解放軍

東スポWEB - 4 時間前

米軍が4日に米東海岸に飛来した中国の偵察気球を撃ち落としたことが、米中対立に発展している。中国政府は13日、「米国の気球が昨年以降、10回超にわたって許可なく中国上空に飛来した」と発表。さらには山東省沖に「正体不明の飛行物体を発見した」と撃墜準備に入ったとして、付近の船舶に注意を促した。一体どうしてこんな事態に発展しているのか。中国問題に詳しい石平氏の見立ては――。

偵察気球の残骸を回収する米海軍(ロイター)© 東スポWEB


米軍は4日に米東海岸沖で中国の偵察気球を撃墜したのに続き、10日から3日連続でカナダやアラスカ、五大湖上空でも正体不明の飛行物体を戦闘機で撃墜した。突然の出来事に米国民は安全保障上の大きな問題として注目している。そんななか、4日に撃墜した偵察気球を飛ばしたとして名指しされた中国政府は「中国の民間用の気球だ」と主張し偵察衛星と断定されたことには「政治的な操作であり、あおり立てている強い不満と断固たる反対を表明する」と反発。昨年来、米国の気球が10回以上にわたって許可なく中国上空に飛来していると非難した。米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は「全く事実でない」と述べた
とはいえ現在、中国は習近平国家主席の意をくんで対米関係改善を図っている最中だ。しかも、ブリンケン国務長官の訪中直前という最悪のタイミング。訪中は中止となった。偵察気球がバレれば関係悪化は自明にもかかわらず、どうしてこうなったのか?
石平氏は、対米関係改善について一枚岩ではない中国共産党指導部と人民解放軍の関係を指摘する。
習近平にとって中国の孤立化を防ぐためにも、経済を立て直すためにも対米関係の改善は不可欠。だからこのタイミングで習近平ら中央指導部が(偵察気球を)やるとは考えづらい。やるなら対米関係改善を潰したい勢力、すなわち人民解放軍。実際、人民解放軍が偵察気球事件に関わったと推測できる出来事がいくつもある」
石平氏が人民解放軍の妨害であったとするポイントは3つある。
1つ目は米国が中国の偵察気球だと断定した際、習氏の意向が反映される中国外務省がかなり混乱していたことだ。通常、事前に情報があれば会見での反論も用意しているのが普通だが、報道官は報道で初めて知ったと明かして「事実確認中」と答弁している。
2つ目は中国外務省が対米関係改善の余地を残すためいつもより控えめな批判であったのに対し、人民解放軍を管轄する中国国防省類似する事態に軍事手段で報復すると強い表現で批判したことだ。
米国からの会談要請も中国国防相は拒否しており、意思疎通を継続して関係改善を図りたい中国外務省とは真逆の対応だ。
3つ目は中国外務省の報道官が、中国国防相が会談拒否した理由を聞かれた際、「それは国防省に聞いてください」と即答で突き放したことだ。石平氏はこの時のやりとりについて「国防相のやることは、私たちの知ったもんじゃない」と言わんばかりの異様な反応だったと指摘している。
人民解放軍にとって対米関係は緊張している方が都合がいいのは事実だ。
その方が習氏も軍に頼らざるを得なくなって政治への影響力を行使できるし、予算獲得にも好材料となる。
一方で、今回のような事態は習氏のメンツを潰すことにもなるが、石平氏は「習近平は軍を掌握してはいるが完全ではない人民解放軍にとって不都合な政策なら潰されることもあるということ」とみる。さらに中国政府が山東省沖で見つかったとする正体不明の飛行物体を「撃墜する準備をしている」と発表したことには、「自分たちの偵察気球を撃ち落とされた人民解放軍のガス抜きもあるのでは」と分析した。

参考文献・参考資料

南シナ海で中国船がレーザー照射 海上で繰り返される一触即発の事態 (msn.com)

フィリピンが中国に抗議、船舶の「攻撃的な活動」巡り (msn.com)

フィリピン船に対する中国海警船の行動は国際法に基づくもの 中国外交部 (msn.com)

台湾にここ数年で数十もの中国の気球―英メディア (msn.com)

大きさバス3台分で複数のセンサーを搭載…米軍が撃墜「中国の超巨大気球」侮れない長所と性能 (msn.com)

「重要な残骸回収できた…」中国の偵察気球からセンサーや電子機器 機密情報収集か分析急ぐ (msn.com)

アメリカ上空にまた飛行物体 中国の気球?目的は 4回目の“飛行物体”撃墜【解説】 (msn.com)

NEWSFLASH:中国船、屋久島沖でまた領海侵入 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

中国測量艦がいつも領海侵入を繰り返す「鹿児島・屋久島沖」の理由(MBC南日本放送) - Yahoo!ニュース

撃墜した中国の気球からセンサーや電子部品を回収 米報道 情報収集活動に利用か 新たな写真を公開 米国防省 (msn.com)

米国VS中国「気球」問題で浮かび上がった 習近平政策に逆らう人民解放軍 (msn.com)

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