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政治講座ⅴ1603「寝そべり族と言われる怠業者の増殖」

中国では、社会主義・共産主義病ともいわれるサボタージュが発症した様子である。サボタージュ(怠業)で旧ソ連は経済崩壊した。中国も同じ軌跡を歩んでいる。まさに、旧ソ連の歴史が論より証拠である。一所懸命働いた者と怠けた者への報酬が同じなら怠けた方が良いと経済原理が働き、当然の帰結として、怠けるという結果を生み出すことになる。そして、旧ソ連は経済破綻したのである。結果平等主義の弊害である。方や米国は、機会平等主義を謳い、アメリカドリームという言葉を作り出している。それは、宗教が示唆する「神は自らを助くる者を助く」からくる。何の努力をしない者は神は助けない。「努力をした者だけを神は助ける」と説く。実際は神が助けることはなく、努力をして働いた者だけが「富」という財力を結果的に得るだけの話であるが、宗教観と結びついているところが興味深い。中国共産党や共産主義者は宗教を否定しているので、今後の倫理観の改善は期待できそうもない。旧ソ連は怠ける者へは「ノルマ」という強制労働という罰で人間を働かせようとした。方ら米国は目の前にニンジンをぶら下げて働かせた。飴と鞭の違いであろうか。
今回はそのような報道記事を紹介する。

     皇紀2684年1月21日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

ルール無視の「中国海軍」に世界が大バッシング…!そのウラにある「習近平の大粛清」への《ヤバすぎる懸念》

藤 和彦  経済産業研究所コンサルティングフェロー

中国海軍に見える異変

パレスチナのイスラム組織ハマスのイスラエルへの奇襲攻撃で始まった「ガザ戦争」は、開始から3ヵ月が経過した。地中海をつなぐスエズ運河から各国の多数商船の押しよせる紅海でも、武装勢力の攻撃が相次ぐなど周辺にも混乱が波及しているが、ここである異変が起きている

昨年末から、ここに派遣されている中国艦船への批判が高まっているのだ。

外交問題にも発展している中国艦船への批判は、なんらかの中国政府の意図が働いているともとれるが、筆者は中国軍の士気の著しい後退が原因ではないかと危惧している。

以下、何が起きているのか、説明していこう。

武装勢力の「妨害行動」

「ガザ戦争」は、イスラエル軍の激しい攻撃により、パレスチナ・ガザ地区の犠牲者は半世紀前に起きた第4次中東戦争の数を既に上回っていることから、事実上の「第5次中東戦争」だとの指摘も出るほど、国際的な関心事だ。
加えて、イエメンの親イラン武装組織フーシ派も国際社会にとって深刻な脅威となっている。フーシ派は、ガザ戦争開戦以降、連日のように紅海で商船に対して攻撃を続けており、海運企業の船舶の多くが紅海での運航を見合わせる事態となっている。
これに対し、米軍は紅海の安全を守る多国籍部隊を発足し、「繁栄の守護作戦」を開始しているが、護衛する艦船が不足しており、フーシ派の妨害行動を阻止できていない。
船舶への攻撃はアラビア海にも及んでいる
インド海軍は1月4日、「アフリカ・ソマリア沖のアラビア海で航行中のリベリア船籍の貨物船が武装勢力に乗っ取られた」との通報を受けて、特殊部隊を派遣しインド人乗組員らを安全に避難させたと発表した。昨年末、インド洋西部でケミカルタンカーが無人機(ドローン)攻撃を受けて臨戦態勢を整えていたことが功を奏した形だ。
こうした中で、アラビア海に派遣されている中国艦船への批判が噴出したのだ。

裏目に出た「中国国営メディア」のプロパガンダ

国営の中国中央電視台(CCTV)の軍事専門チャンネルは12月25日、アフリカの角とアラビア半島に挟まれたアデン湾における中国海軍の護衛任務が開始から15年を迎えたことを記念するPR動画をSNSに投稿した。
中国海軍は2008年12月に海賊対策のための特別部隊を発足させ、2017年にジプチに兵站基地を築くなど、同海域の安全確保に努めてきたとされている

CCTVは「中国海軍の艦艇は15年の間に1600回の護衛任務に就き、中国とそれ以外の国々の商船7200隻を守った」と伝えているが、その主張に疑問符が付く「不都合な真実」が明らかになっている。
12月27日付ニューズウイーク日本版が詳しく報じたが、CCTVの投稿後、SNSでは「昨年11月後半、同海域に派遣されていた中国海軍の艦艇3隻が、商船からの救難信号を無視した事案が発生した」と批判するコメントがついたのだ。

習近平の粛清

米国防総省によれば、この商船はソマリアの海賊の攻撃を受けた上、フーシ派からのロケット攻撃の標的になった。その後も、中国の艦船は、紅海を航行中の複数の商船からの救難信号にまったく応答しなかったと言われている(12月27日付ニューズウイーク日本版)。

国際法では、近くを航行するすべての船が救難に駆け付けなければならないと定められている。なぜ、中国海軍はこのルールを逸脱する行為を犯しているのか。

真相は明らかではないが、習近平国家主席による軍に対する粛清の動きが関係しているのではないかと筆者は考えている。

習近平、孤立…中国海軍が世界から猛批判!そのウラで現実味を帯びる人民解放軍「寝そべり化」の《ヤバすぎる事情》

藤 和彦 によるストーリー • 9 時間

中国艦船へ向けられた「疑惑」

パレスチナのハマスのイスラエル奇襲攻撃以降、激しさを増す「ガザ戦争」だが、周辺の紅海やアラビア海の武装勢力フーシ派の商船への攻撃も国際的な問題に発展している。

中国艦船は、アデン湾を哨戒している Photo/gettyimages© 現代ビジネス

SNSに「昨年11月後半、同海域に派遣されていた中国海軍の艦艇3隻が、商船からの救難信号を無視した事案が発生した」との批判が上がったのだ。

これは、近くを航行するすべての船が救難に駆け付けなければならないと定める国際法を無視する行為。その真偽はまだ明らかではないが、これを報じた12月27日付のニューズウィーク日本版によれば、アントニー・ブリケン米国務長官が、12月に王毅外相との電話会談で、国際的な責任を果たすよう求めたという。

こうしたニュースに触れ、習近平国家主席による軍に対する粛清の動きが関係しているのではないかと筆者は考えている。

人民解放軍に蔓延する「寝そべり族」の憂鬱

12月29日、全国人民代表大会(全人代)で軍高官9人の代表資格が取り消されたが、槍玉に挙がっているのは核・ミサイル部隊を運用する「ロケット軍」だ。多額の予算が配分されるロケット軍では汚職が蔓延しており、そのせいで同軍の作戦実行能力に疑義が生じている。

習氏は中国軍の立て直しに躍起だが、事態は深刻だと言わざるを得ない。

不動産バブル崩壊の悪影響が中国軍にも及んでいるからだ。2021年下期以降、地方政府の公務員の給与削減が始まっているが、軍人にも給与削減の波が及びつつある。地方公務員の場合と同様、軍人給与の財源は土地使用権の売却収入に依存しており、不動産市場の不調でこれが当てにできなくなったことが災いしている。

財政難に陥った地方政府はこぞってリストラを進めているが、そのせいで公務員の間の「寝そべり化」がさらに進むのではないかと懸念されている。寝そべりとは「仕事をしないで寝そべって何もしない」というライフスタイルのことだ。

習近平の「粛清」と政府の「寝そべり化」

中国では近年、努力をしても報われない社会に絶望する若者の間で寝そべり化が進んだと言われるが、昨年初めごろから「中国政府内でも寝そべり化が始まっている」と指摘されていた。

毛沢東の手法を強引に踏襲しようとする習近平国家主席に対する反発から、面従腹背に徹し、実質的には何もしない公務員が増殖中だと言われていた。

政府機関の士気の低下が懸念されている…Photo/gettyimages© 現代ビジネス

給料が減る一方、不動産絡みの汚職の追及が進む状況下で、地方政府の公務員たちは保身のために罪のなすりつけ合いが始まっており、寝そべり化が今後ますます猖獗(しょうけつ)を極めることになるだろう。

気になるのは「地方政府と同様の状態になりつつある中国軍内部でも寝そべり化が始まっている」との懸念が生じていることだ。

習近平が見る「悪夢」の正体

アデン湾に派遣されている中国艦船が自らの任務を放棄しているのは、船長を始め乗組員の間で寝そべり化が始まっているからではないか。

昨年、中国で起きた労働争議の数は前年の2倍となり、今年はさらに増加することが確実視されている。

人民解放軍の寝そべり化は習近平の「悪夢」となりかねない…Photo/gettyimages© 現代ビジネス

国民の不満がかつてなく高まる中、中国軍内で寝そべり化が蔓延すれば、共産党政権にとって悪夢以外の何ものでもない。

軍の寝そべり化がさらに深刻さを増すようであれば、中国の政治危機に発展するのは時間の問題となるのではないだろうか。

参考文献・参考資料

習近平、孤立…中国海軍が世界から猛批判!そのウラで現実味を帯びる人民解放軍「寝そべり化」の《ヤバすぎる事情》 (msn.com)

ルール無視の「中国海軍」に世界が大バッシング…!そのウラにある「習近平の大粛清」への《ヤバすぎる懸念》(藤 和彦) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)

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