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祝8周年!ロアッソ熊本の名物サポーター・がくモンさん

サッカーJ3・ロアッソ熊本の名物サポーターとして知られるがくモンさん。この春で、めでたく活動8周年を迎えた。今回はそんながくモンさんにインタビューを敢行。これまでの活動や熊本への想いなどを語っていただいた。

[がくモンの誕生]

がくモンさんがロアッソ熊本の応援を始めたのは2007年。当時熊本に住んでいたがくモンさんは、JFL所属のロッソ熊本(後のロアッソ熊本)のJ2昇格を知る。興味を持ったがくモンさんは、その年のJFL最終戦を観戦。サポーターとしての第一歩を踏み出した。

当初はいわゆる「世を忍ぶ仮の姿」だったが、くまモンの顔で応援していた熊本サポーター・さこモンさんとわかモンさんに触発される。「みんなでやれば、もっと大きな力になる」と思ったがくモンさんは意を決し、仮面ライダー1号・2号に次ぐV3のごとく新たな「顔」を手に入れた。これが「がくモンの誕生」である。

活動開始当初から、周囲の反応は上々だった。子どもに人気の存在となり、相手チームのマスコットとも交流。中継映像に映る場面も増え、認知度はどんどん高まってゆく。チームも波に乗り、2016年には開幕から3連勝。クラブ史上初めてJ2単独首位に立つ。全てが順風満帆……かに思われた。

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[がくモンさん誕生のきっかけとなった さこモンさん(左)]

◎画像提供:ぽこすけさん(@pokosuke)◎

[想いを胸に東奔西走]


2016年4月、熊本を未曾有の災害が襲った。最大震度7を観測した熊本地震である。県内に甚大な被害が出る中、ロアッソ熊本も例外ではなかった。練習場が使用不可能となり、ホームスタジアムは支援物資の集積場に。チームは活動停止を余儀なくされた。

がくモンさんは動いた。チームが活動できない中、他チームの試合会場へ出向き募金活動に参加。その知名度から、募金箱の前には行列ができた。ロアッソ熊本を応援し始めて10年目の春。ひとりのサポーターは、チームにとっても地域にとっても大きな存在になっていたのである。

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[熊本地震の義援金募金活動にて 徳島ヴォルティスのヴォルタくんと]

◎画像提供:たぬきよさん(@tanukiyo87)◎

[明日への焔(ほむら)]


熊本地震から5年が経った。この5年間のうちに、ロアッソ熊本はJ3に降格。2020年には熊本県で豪雨による甚大な被害が発生するなど、火の国は試練続きだ。筆者も芦北町を訪れた際に豪雨の爪痕を目の当たりにし、想像を超えた現実に遭遇した。

だが、県民の炎は消えていない。再建された熊本城のように、街も、人も、そしてロアッソ熊本も、必ず立ち上がる。その中に、顔だけがくまモンのユーモラスな男がいる。彼の願いは、ロアッソ熊本のJ2復帰、そしてJ1昇格。サッカーに興味のない人にも、その願いを彼とともに叶え、喜びを味わってもらいたい。

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[スタジアムで一緒に応援しよう!]

【がくモン】
ロアッソ熊本の名物サポーター。くまモンの顔と、くまモンとは正反対のスリムな体つきが特徴。顔の構造上、視界が狭い。チームマスコットのロアッソくんとなぜか鳥取砂丘で遭遇した経験を持つ。twitterアカウントは @55_gakumon

☆がくモン様、取材へのご協力誠にありがとうございました☆

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