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アサラトを習い始めて一年が経ちました。

今ではすっかりフリップフロップは安定し、ディレイからのクリック交ぜてのエアターンなんかも決められるようになりましたよ。ありがとうございます先生。
 
…何の話?って感じでしょうか。
スケボーじゃないです。それっぽいけど。
こちらです。

アフリカの民族楽器 ASALATO

アサラトです。アサラト。
もしかしたら「パチカ」の方が馴染みがあったりしますかね?
 
「はぁ?」
「なんにも馴染んでないんですけど…」
って方はもう読まなくていい、なんてマジで言いません。どうか是非この機会に、球体のサイズと紐の長さだけでも覚えて帰ってください。

改めて。
一年前からアサラトを先生に習っておりまして。
先生というのは、ASALATOTOKYOのWatariさん。師匠です。日本チャンピオンだったり、今ではTikTokのフォロワーが45万人もいるすごいお方。
 
それまで僕は、コロナ期間中にいろんな動画をみながら独学で練習していたものの、超入り口まではできてもその先がてんでダメで、「どうやんの?」という探究心より先に諦めが来てしまい、断念。その後、机の隅に放置されたアサラトは、民族味溢れるインテリアとして鎮座されていました。
 
そんな時、watariさんから、
「アサラトを演奏する動画はチラホラあっても、上達していく過程をみせるものはないので、よかったら教えますので動画で撮ってみるのはどうでしょう?」と誘っていただき、「そ、そうなんです先生!」ということでレッスンスタート。

こんな感じで不定期ながらあげさせてもらっています。
 
自分の楽器経験は、「ゆずの影響でアコギを少しだけ、、」みたいなベタな小猿ですので、リズム感さえ怪しい人間が奮闘していく様がみれるかと思います。「最近始めました!」「ご無沙汰だけどやってみようかな」なんて方にとって、僕のように投げ出さず練習できるサポートの一つになればいいなと思います。アサラトの練習って孤独だったりしますしね…僕はまるでできてませんが、素朴な疑問や技のポイントなどwatari先生が超丁寧に教えて下さっていますので。
 
先生に習い始めて数ヶ月が経ち、少しずつ技術も身についてきた頃、テレビやライブなどでちょこちょこ披露させてもらう機会が出てきまして。普段練習していた自室を飛び出して人前で、テレビで、、ど、どうしよう…そんな感じで【緊張+どう魅せよう!】みたいな精神にかられておかしな顔をしていると、先生が言ってくれました。
 
「張り切ってテクニックを見せようとしなくていいんですよ。振るだけでも音の鳴る楽器なので、ちゃんとリズムキープしながらできることをすればいいんです」
 
とても真っ当な言葉ながら、これって生き道にも通じてるなぁと感銘を受けまして。
ベタに言えば「背伸びしなくたっていいじゃない!」的なジャンルに集約されるんでしょうけど、その時の僕はこの世で一番背の高い竹馬にしがみついて本番に出ようとしていたバカだったので、先生の言葉が刺さりに刺さりました。

その後、自分ができる範囲のリズムパターンを元にwatariさんに相談しながら、何度か披露させてもらいました。

そうこうしていたらもう一年。
あっという間でしたがまだまだ道半ば。
これからもキープシェイクの精神で全うしようかと思っているんです。
 




「あの…やっぱアサラト勢じゃない人間が読んだらよく分からないんですが…」
 

あ、確かに…
すみません、いや、違うんです。
そういうことを言いたいんじゃなくて、アサラトを通して感じたことを一つお伝えしたくてですね……
 

それは、
「新しいことやるのって、超楽しいですよ」
ということでして…

 
なんか、激烈恥ずかしいメッセージなんですが、でもホントにそうで、、いや、あのーー、、、そのね、ぶっちゃげね……超ムズいんですよ、アサラトって。ワケわかんなかったんです、最初。あ、ちょっと一旦聞いて下さいね?あのね、まず手が言うことを聞かないのよ。どうにもうまく動いてくれなくて。マジでマジで。で、それが信じられないわけ。35年以上言うことを聞いてきたはずの手がさ、突然反抗期迎えた感じであっちゃこっちゃ変な風に動いたり、なんなら無視したりしてくんのよ。「え?オレそんな動きしませんけど?」みたいな感じで。「何その指の形、キモいんですけど?」みたいな反抗をかましてくるわけ。昨日までガリ勉だった右手がだよ?母体としては信じられないのよこれが。超イラつくワケですよ。母体をなめるんじゃないよって。でもお話にならないのよ。これに近いのって、ちっちゃい頃の「お箸の持ち方」とか「自転車の乗り方」とかに近いんだけど、この歳になってこんなにも不出来なものに没入することってまあないから、もう感情がグチャグチャになるのよ。「全然できないじゃないか!」って発狂しながら木の実を夜な夜な振り回していたんですよ。家で一人で。ハタから見たら狂気よね。
 
でもさ、どうにか繰り返し繰り返し繰り返し繰り返しやってくと、なぜか突然できる瞬間が来るのよ。ホントなぜか。ブレイクスルーってヤツですか?そのね、できた瞬間にさ、ちょっと間があった後に、なんか笑っちゃうのよ。もうすごい笑っちゃうの。「できるんかい」っつって。半ば諦めながらやってたら急に。「はぁ?」ってなもんで、もう笑っちゃうのよ。そこで、自分の「ザ・成長」を目の当たりにするの。「ザ」も「ザ」ですよ。マジで全然できなかったんだから。で、そっからはなぜかスイスイできたりするのよ、不思議なもんで。わかんないんですよこれが……どうですかみなさん。最近ありますか?ご自身が自覚的に「成長したな」って思える瞬間。僕はアサラトを通じてそれを日々感じているんです。それが、超楽しいワケです。
 
これは別にアサラトじゃなくてもいいと思うんです。何でもいいから、「なんか新しいこと」をやるのって超いいんじゃないかって思います。すこやかなんですよ。すこやかだし、純粋ですし爽やかです。僕にとってそれがアサラトだったというお話で。「興味はあるけど手を出してないままのモノをやってみる」っていうの、どうでしょうか。結構いい体験になりますよ。うまくいかない自分がバカみたいだし、乗り越えたらビックリするほど嬉しいんで。僕は性格上、わかる範囲の中で行動しがちな人間なので、ここ一年は未体験の中にある快楽にどっぷり浸かっています。

 
そんな心理が作用してか、先日、春めいてきたので「いっちょランニングでもしましょうか」と思って家を飛び出したところ、見事に軽い肉離れをしました。そういう落とし穴もあるので、スタート時の高揚感はちゃんとご自身でコントロールすることをお勧めします。

あと、「覚えて帰ってほしい」と言っていたアサラトのサイズと紐の長さをまるでお伝えしてませんでした。すみません。それは「手のサイズに応じて個人差がございます」といったところです。重ねてすみませんがご了承下さい。紐の長さをスケボー解説のようにビッタビタに短くしちゃうのはお勧め致しません。



#アサラト  #ラブレターズ

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