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耳のためにできること。JINSで買えるオーディオサングラスBose Framesを見てきた。

ちょっと前に書いた通り、終日リモート会議(テレカンファレンス)みたいな働き方も増える中でインナーイヤホンによる耳トラブルが増えないかな、というのは心配してる。僕はAfterShokzの骨伝導ヘッドセットを昨年初めから1年半以上愛用していて、Facebookに書いた際に、ギリギリだけど1万円を切る廉価な新製品が出てるのに気づいたので以下のnoteを書いた。

その際に「そういえばBoseのサングラス型骨伝導ヘッドセットというのもあるよ」と教えてもらった。メガネと一体化してくれればより楽なのは間違いなくて、以前からこの種の製品にも興味はあった。しかし当時は海外クラウドファンディング製品ばかりで、メガネのレンズといえば視力に合わせて処方してもらったことしかないので、不安があった。利用者のブログ等を見ると、メガネ屋さんに持ち込んでもレンズ交換を断られたという話が並んでた。

でもBoseから製品化されたこれはJINSが店頭販売していてレンズ交換もできるようなので、見てくることにした。

Bose Frames Alto/Rondoとは

Bose Frames Alto/Bose Frames RondoはオーディオメーカーのBoseが「オーディオサングラス」と呼んでいる製品。骨伝導方式ではなくテンプルに小さなスピーカーを内蔵しているらしい(このノートでも公開時はサングラス+骨伝導ヘッドホンと書いたけど下図の通りスピーカー内蔵が正しい、追記2参照)。

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このデザインに電池も内蔵されていて、連続再生時間は3.5時間。四角っぽいフェイスの方がAlto、丸っぽい方がRondoという名前になっている。Boseのサイトで購入できる定価は27,500円だけどAmazonのBoseストアだともう少し安い。

Boseではいくつかの交換レンズを用意しているけど、これは度の入ったメガネとして使えるようなものではなく、あくまでサングラスとしてのレンズだ。ただ製品名で検索すると、JINSのサイトが出てくる。

JINSでは現在25店舗がBose Framesを取り扱っていて、この店舗では度付きレンズへの交換も対応とある。該当店舗が比較的近くに(それもOpenMoveを見に行ったビックカメラ池袋店のすぐ近くに)あったので、行ってみた。

メガネだけをかけてる快適さ

店舗奥の壁際、ほぼ真ん中の見つけやすい位置にコーナーが設けられていた。奥の青が目立つのがJINS SUPPORTというサービスで、その右隣りがBose Frames。

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早速かけてみる。Bose Frames Altoの方は色のない素ガラスでの展示だった。度付きレンズを入れて眼鏡として利用したらどんな感じかよくわかる。フレームは全体に太めで、テンプルの耳の手前までの部分は特にだけど、見た目には存在感強めの眼鏡としてわりとしっくり顔におさまってる気がした。

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Rondoの方は完全にサングラス仕様。レンズが黒いので、フレームに眼鏡仕様の時ほどの存在感はない。AltoもRondoもすでに店舗側のミュージックプレーヤーと接続されていて、かけると音楽が聞こえてくる。ああ、綺麗に聞こえるな、と思った。例によって僕の耳では「不満がない」以上のことは音質について言えないのだけど、とにかく不満のない音だった。

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耳にかけてるのがメガネだけ、というのはたしかに快適だった。かけているだけならいま愛用しているAfterShokz TREKZ AIRや一緒に見てきたAfterShokz OpenMoveでも遜色ない。ただ着け外しする時の手間が違うし、着け外しする機会は案外多い。例えば顔を洗うとき。汗をぬぐうとき。最近気になるのは、マスクを着け外しする時。メガネをつけたままマスクを外そうとすると、メガネのツルがマスクの紐に絡んだりする。そうした取り回しまで含めると、たしかにメガネ一つというのは楽だった。

度入りレンズ利用時の保証があれば…

サングラス型のヘッドセットはAmazonでも多数販売されているけど、いずれもこのテンプルの部分に骨伝導スピーカー部を仕込んでいる。聞こえ方は骨伝導スピーカー部を最適な場所に当てるためにデザインされたAfterShokzなどと比べてどうか気になっていたけど、少なくともこのBose Framesは気になるところはなかった。JINSが扱っていて度入りメガネとして扱える取り回しの良さはとても魅力的で、連続再生時間の短さを差し引いても欲しいと思わされた。

ただ最後に一つ難が残ったのが、度入りレンズにした場合の動作保証だ。JINSのサイトには「度付きにした場合、フレーム保証(1年)がなくなります。(レンズ保証6か月は有効)」とある。さすがにこの価格の商品に、動作保証なしで手を出すのは勇気がいる。JINS顧客としてみた場合、店舗で扱っているフレームに、店舗で度付きレンズを誂えてもらってるのに、保証がなくなるというのもちょっと違和感がある。あえてメガネ売りしている意味は、と。

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これはBoseが保証規定を「製品を無断で修理、改造、またはカスタマイズした場合、この保証は無効となります」としているからだと思うのだけど、取扱説明書には「Boseが承認したレンズのみを使用してください」と書かれていて、純正品に限定されている感はない。またBose Framesへのレンズの着け外し・交換はこの動画のように、フレームの分解等は不要で単にはめ込むだけなのだ(英語動画ですが設定から日本語字幕を選べます)。

度入りレンズにすると保証はなくなる、Boseにレンズが承認されてはいないという点は、説明してくれた店員さんにも確認した。度入りレンズ使用は譲れない視力の僕としては、この点はBoseに承認させるといったもうひと頑張りがあってほしかったな、と思う。もちろんこの先そうならないとは限らないし、ウォッチし続けたい。

(追記)マイナンバー国勢調査、それにAmazonの「パワポ禁止」と「沈黙で始まる会議」などタイミングが要のnoteを先に公開するために下書きを塩漬けにしていたら、その間にスタンダードデザインのSopranoスポーツサングラスタイプのTempoがラインナップに加わっていた(Facebook内で教えてもらった)。バッテリー持続時間がSopranoは5.5時間、Tempoは8時間に伸びている。Amazonにもこの2製品は並んでいるが、いまのところ公式サイトと同価格だった。海外だとSopranoと同じく5.5時間のTenorという製品も出ているようだ。

(追記2)Twitterで「坊主ふれーむは骨伝導ではなくちっちゃいスピーカーですぞ」というメンションTweetをいただいて、確かめたところその通りなので、改稿しました。ご指摘ありがとうございます。

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こちらもよろしくお願いします。「OpenMove」の方は追記あり。


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