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短歌⑱ 伝道者の書2 愚かさと虚しさに生きてみる編

天の下 何が良いかを 見るまでは
愚かさを身に つけて生きよう

事業、起こし 邸宅を建て 畑、広げ
快楽を得たが すべては空(むな)しい

目の欲するものはなんにも拒まずに
心の赴く ままに楽しむ

わからない ことは虚しく のしかかる
神とであって 喜びとなる

骨折った あらゆる労苦は 風のように
全て空しく 消えゆく塵に

振り返り 知恵と狂気と愚かさを見た
跡継ぐ者も おなじこと

光が闇にまさっているように知恵
愚かさにまさる 私は見た。

知恵のある者は頭に目があるが
愚かな者は 闇の中ゆく

すべての者 同じ結末に 行き着くこと
知った私は 空しいと言った

日の下で 行う業は わざわいで
生きていることを私は憎んだ

日の下で 我が骨折る 一切の
労苦を受け継ぐ 者がいること

虚しさの 中には悲痛と苛立ちが
心は夜も 休まらない

<希望編>

主の御手の 中で 飲み、食い 満足を
自分の労苦に 見出すがよい

神様が いない世界で どうやって
食べて楽しむ ことができるか

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憎しみで 作られた歌が 救われた
君が救われた なんていうから
(MOROHA 六文銭)

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