小説『洋介』 19話
朝。
学校に行く道。
河原の横を歩く。
太陽が水に反射して、キラキラと揺れながら光る河原を、少し早足で通り過ぎた。
もう少しで学校というところだった。
突然、頭にピーンとなった。
何がきっかけかはわからない。
閃きだけが急にきたのだ。
頭のてっぺんから一本の電流が心に向けて走り、
その閃きが頭をいっぱいにした。
うおお!と叫びたくなった。
「掴んだ!」
と、言った。
その直感はまだ言葉ではなかった。
しかし、歩いていると、
次の言葉が頭に浮き上がってきた。
「幸せになるために生きるんだ」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?