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じょーじ
2023年10月17日 23:33
6章さらに最悪なことが俺(龍)には待っていた。いや、最悪を止めるために必要な最悪だったのかもしれないが。年上のその彼女を仲間との集まりに連れて行った時のことだった。久しぶりに会えて浮かれていたのだ。女に飢えた男どもの前で優越感に浸っていた。「おい、こいつらとも遊んだってくれや。ははは!」冗談のつもりだった。「おい、龍!ほんとか!いいんか?」「おう、おう!なぁ?」笑いながら振
2023年10月17日 23:30
5章あの頃、じいちゃんは俺(龍)に言った。「おい!よう聞けよ!! 調子に乗るなよ!調子ええことばっか言ってんなよ!!」あの女に会ったのは中1の夏だ。年上の女に誘われついて行った。初めは刺激的で、魅力的な、甘い言葉と匂いに、興奮した。その気持ちよさに浸った。しかし、しばらくして俺は、沼にハマっていっている心地がした。俺はなんとか這い上がろうとしたけれど、あいつはどんどん闇に