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コインの価値ってどうやって上げるのか?

ブロックチェーン、web3に関わり始めて、変化の大きさに驚きの毎日です。
当初の予定ならこのnoteも週に1本くらい書いていこうと思っていたのですが、書く内容が変化しすぎて1ヶ月以上間が空いてしまいました。

web3業界で言われているフレーズで、こんなものがあるそうです。

ググるなカス、ディスコできけ

ネット上で記事になってる情報なんて古すぎるので、情報はDiscordというSNSできけ、ということだそうです。

web3ビジネスをやるのに大事なのは、色々なコミュニティに属して、情報を得たり発信したりすることです。

個人の力が非常に重要です。
そう言った意味合いから、僕もnoteを書いております。

僕はなるべく古くなっても変わらない様な普遍的な内容を記事にしていきたいなとは思っているのですが、私の認識の変化や環境の変化により、古くなっていることもあるので、その前提で読んで頂きたいです。

前置きが長くなりましたが、今日の本題へ。

コインの価値ってどうやって上げるのか?

web3ビジネスは、売上を追うのではなく、コインの価値を上げるビジネスである、ということを最初の記事に書きました。

だが、一体どうやって自分たちが新しく発行したコインの価値を上げるのか?

株価が上がったり下がったりするはわかると思います。株価は企業価値を反映されていて、企業価値は今や将来の売上や利益に基づいているからです。

ですが、コインプロジェクトには、ファンダメンタルズ的なもの、売上も利益もありません。それなのになぜ値段がつくのか?

ビットコインを想像してもらったらわかるのですが、ビットコインには売上も利益もありません

では、ビットコインを始めとしたコインの価値って何なのか?
どうすれば自分たちで作るコインの価値が上がるのか?
現時点の僕なりに考えを述べたいと思います。

コインの定義

この記事の中で「コイン」とは、暗号資産=仮想通貨のことであり、FT(Fangible Token)と呼ばれているトークンを指します。NFT(Non-Fangible Token)もトークンですが、ここについてはまた別の機会に触れるとして、敢えて一旦FTに絞って話をし、「コイン」と呼ぶことにします。

このコイン、何に使えるの?

コインは使い道があって需要が生まれます。実在するコインだと、使い道がなくても珍しいコインは骨董品として価値は付く場合もありますが、デジタルの世界だと使い道のないコインは無価値です。

そして、繰り返しになりますが、コインには売上も利益もありません。純粋に、買いたい人と売りたい人とのバランス、需要と供給による市場原理によってコインの価格を決定します。

つまり、買いたいと思ってもらえる使い道を作ることがコインの価値を上げます。

では次から、ブロックチェーン技術を使って作られているコインが、どういった使い道があるのか、ということについて考えていきます。

ブロックチェーン=誰にも管理されていないという革命

ブロックチェーン技術をベースにしたコインは、日本円やドル、Amazonポイントの様に特定の主体に管理されているものではありません

これが今までにない革新であり、この革新的なブロックチェーン技術を使って、世の中にどういった新しい価値を生み出すか、というのがブロックチェーンビジネスの本質だと私は考えています。

コインの価値は「理念」と「それをどう実現するか」

新しく発行されたコイン、本来は何の価値をありません。
そこに価値(需要)を生むのは、以下の2つだと考えています。

「理念」
ブロックチェーン技術によって生まれたコインを使って世の中にどんな価値を生むのか?

「それをどう実現するか」(具体的なロードマップやユーティリティ)
理念をどう実現するのか?どうコインがどう使われるのか?

現時点で一番有名な2つの通貨の理念とユーティリティを考えてみます。

ビットコイン(BTC)

理念
どの国にも管理されていない通貨

具体的なロードマップやユーティリティ
実際の通貨の様に現実世界で使われること。

自国の通貨を安定させるだけの信用力のない国の国民は、ドルなどの外国通貨を使うしかありません。これはより一部の国への一極集中という状況を生みます。

ビットコインはそういった状況を打開するために生まれ、実際にビットコインを自国通貨とする国も出ており、ビットコインでの支払いを認めている会社も沢山出てきています。

イーサリアム(ETH)

理念
ブロックチェーン技術を使いやすくする基盤

具体的なロードマップやユーティリティ
→イーサリアムという基盤(チェーン)の上にNFTやDeFi(誰にも管理されていない銀行)といったプロダクトが生まれていて、ETHはそのプロダクトを使うための通貨としても機能しています。

実際に新しい価値を提供することなんてできるのか?

BTCやETHなどは価値があるのは何となくわかりますが、その他に無数にあるコインは一体どんな価値があるのか?

また自分たちが新しいコインを作るとして、どうやって価値を作っていくのか?

コイン発行は国を作るみたいなもの

一つ、新しいコインを使った新しいサービスについて考えてみるとします。

新しくホテルをオープンするとします(仮にホテルAとします)。
そしてそれに伴い、新しい通貨を発行します(仮にAコインとします)。

Aホテルでは、Aコインでのみ、支払いが可能です。
Aホテルでは、従業員に対して全てAコインで給与が支払われます。

Aコインの発行や消滅のルールは最初に決めます。
・従業員に報酬として支払うAコインは新しく発行される。
・ホテルを利用するために消費されたAコインは消滅する。

もしAホテルが素晴らしいホテルで、Aホテルを利用したいという人が増えれば、Aコインの価値は上がります。なぜなら、Aホテルを利用したければ、Aコインを手に入れるしかないからです。

お金がないけどホテルAを利用したいと思う人たちは、ホテルAで働いてAコインをもらいたいと思い、お金がある人は、Aコインを持っている人からAコインを買ってホテルAを利用したいと思うでしょう。

お気付きの方もいるかもしれませんが、そもそもホテルAを建設するための費用も、このコインにより調達します。

実績あるチームで、ホテルAを作るので、ぜひ出資してください。特別にAコインを安く売ります。ホテルAは素晴らしいものになるので、きっとAコインの価値は上がります。といった具合です。

またAコインには、株式の様な価値を付与することもできます。
・Aコインの所有者の投票により、ホテルAの経営陣を決定する。
・ホテルAでは、一部でドルによる決済を認めている部分がある。Aコインの所有者に、そのドル決済で生まれた利益を間接的に配分する。

これは完全に仮の話ですが、このAホテルに価値があると思われている限り、Aコインには価値がある、ということになります。

オンラインゲームを例に

先ほどのホテルの例を、オンラインゲームにしてみたらどうでしょう?

新しくゲームGを作ります。
そしてそれに伴い、Gコインを発行します。

ゲームGをプレイするためには、Gコインでのみ、支払いが可能です。
ゲームGの開発、運営にかかる費用は全てGコインで支払われます。

もし仮にゲームGが人気で、ゲームGを遊びたいユーザーが存在し続ける限り、Gコインは価値がある、ということになります。

であるなら、人気のあるゲームさえ作ることができれば、価値のあるコインを生むことが可能、というロジックになります。

では、ブロックチェーン技術を使って、一体どんな面白いオンラインゲームができるのでしょうか?

ブロックチェーンが実現する、ゲームの新しい価値とは?

現時点で、ブロックチェーン技術を使って提供されるオンラインゲームの新しい価値は、次の2つの要素なのではないかと思っています。

1.Play to EarnまたはPlay and Earn

ここについてはまた必ず記事を書きます。
色々と言われていますが、ユーザーがお金を稼げるかもしれない、というのは本当にゲームビジネスにとっての大革命です。

2.コインやNFTなどのトークンを中心としたコミュニティ

こちらについてもまた詳しく書きますが、コインをお金として使うだけではなく、投票権として使うことで、ゲーム運営にユーザーが参加することも可能です。これは、非常に新しい遊びの提供だと思っています。

我々が提供したい世界

結局何すんねん、という話にはまだ触れられていないのが辛いですが、素晴らしいメンバーが揃っており、準備は確実に進んでいます。

チームメンバーが増えるにつれ、何度も議論が巻き戻りましたが、5周くらいした結果、ブレない方向性がまとまり、やっと前に進んでいます。

9月の東京ゲームショウまでにはちゃんとリリースをしたいと思っています。

他にも色々と書きたいことはあるのですが、複雑になりすぎそうなので色々とコンパクトにしました。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます

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