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サロン乗る場のつくりかた【視覚】


次は視覚だ!

嗅覚味覚触覚聴覚、と来たら残る五感はそう視覚!
サロンにとっての視覚とは、空間の設え。
家具の配置や照明などにあたる、のかな。
これまでのほぐしばいパフォーマンスシリーズでは機能だけを考えてその場その場で設置してきたことを思い出すと、もっとも手を付けてこなかった分野かもしれない。

視覚担当は中村大地さん(屋根裏ハイツ)!

内装や照明のことを一緒に決めてくれる人…と考えた時、中村大地さんのポップさを思い出しました。中村さんは屋根裏ハイツという劇団を主宰されていて劇作や演出をされています。
ですが、私の中の中村さんは、歌を歌い、美味しいものや気持ちいいことが好きで、感じることを大衆メディアに乗せることが上手な人、です。
おそらく、これまで乗る場のイベントなどでお話しする中でいい意味で「ざっぷり」(ざっくりと気持ちいい感じを表現した造語)した印象をもっていて、身につけてらっしゃるものや言葉の選び方のちょうど良さがすごいのです。
わかりにくさとわかりやすさのバランスが絶妙!
あと、かわいさとソリッドさのバランス!

わかりにくい細かいところも少なくないこの企画が、来てくれる方と良好な関係を結ぶのに、ぜひ中村さんのお力をお借りしたい!
そんな気持ちでお願いしました。

まずはここまでできたものを受けていただく

稽古は一回。2月7日のことでした。
アロマ、ドリンク、施術。ここまで出来ているものをまずは中村さんに体験していただきました。(音、は作業中だったのでプランをお伝えして。)
円盤に乗る場の真ん中に施術台を置いて。

得意じゃないんですが…

稽古が始まってすぐ、「視覚って、そんなに得意分野じゃないですが」と中村さん。
その直前にSTスポットでの屋根裏ハイツの公演「父の死と夜ノ森」を観ていたわたしは「…どこがですか」と内心思ってました。
あれだけ細やかに空間をつくっておきながら!


なんか小屋入り当日みたい…

とはいえ、確かに内装の専門家でもリラクゼーションサロンの専門家でもないわけで、どこから手をつけたものか。

一つずつ具体的なところからやっていこう!

「まず、施術台はど真ん中じゃない方がいいと思うんですよね、なんか緊張感が」
「会計とかする所と施術するところは分けたほうがいいと思う」
「照明、当てすぎるとなんかウケるな」
「ここ妙な空間空いちゃいましたね」
「スピーカーってどうします?」

一つ動かしては変化した空間の印象を二人で眺めながら、チューニングしていくように少しずつ設備の位置を調整。
特に時間がかかったのは、ソファからの眺めのバランス。

床に置き位置の印をつけて完了。
サロン乗る場はアトリエ乗る場をお借りしているので、毎回乗り打ちバラシ(劇場に入った当日に仕込みと本番とバラシがあること)なのです。

ちゃんと仕事したな…

↑これは後日中村さんがポソっとおっしゃってたこと。
仕事、していただいてしまいました。
ありがとうございます!
会計スペースと施術スペースを分け、そのちょうど間にウェイティングスペースのソファ、細かい位置、こだわってまじでよかった!

このソファはいうなれば、
こちらとあちら、
此岸と彼岸の間にある茶屋のような機能を果たしているのではないかと思います。

このあとの「サロン乗る場のつくりかた【ふるまい】」で述べることになる
客席に座って照明が落ちたときに、そこが現実の劇場である事がいったん保留され、舞台上に起きていることを仮に信じる、というような事象が、まさにこの空間演出だから可能になった側面があります。

先にご紹介した「父の死と夜ノ森」では
STスポットという室内の空間に、病室という室内が立ち上がる瞬間がありました。
それはもちろん、どんな演劇にも起きていることでもあります。
演出による作用と観客の想像力が加わって、劇場という現実の室内空間に、さらにフィクションの室内が立ち上がる。その時、STスポットの壁は、まさにSTスポットの壁であると同時に、物語の中の病室の壁でもある。
観客は一つの壁をながめながらも、その瞬間、二重に世界を認識している。

今回のサロン乗る場にも、
きっと同じことが言えるのではないかと思うのです。
現実の円盤に乗る場でありながら同時に、もしかしたらこの世界のどこかにあるかもしれない「サロン乗る場」でもある。
観客は案内されたソファに座っていながらも、実はどことも限定されない空間に宙ぶらりんにされている可能性がある。

この、
重なっている。宙ぶらりん。
というのは、【聴覚】【ふるまい】セクションでも大きなキーワードになっていました。

特別公開・これが、サロン乗る場の空間、だッ!

こちらは、わたしがバミリ(床に貼った目印)をもとに空間を再現するために行った
中村さんとのやりとりのメモ!
こんな意図であの空間は構成されております。
一見さりげないレールライトも、実は一つずつ狙いを定めています。
ご来場いただいた際には、ぜひそんなディテールもご覧いただけたら!

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