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めり込みし鼻と挑戦について:JPDA主催日本パッケージデザイン学生賞2023ワークショップ参加記録
こんにちは、ツジカワSNSチームのカタヨセです。
突然ですが社会人になると普段の仕事に関係ないワークショップや講演会に行くことってめっちゃ減りましたよね(人によると思いますが)。
時間や予算の都合上、ちょっと興味あるな~程度ではなかなか参加し辛い・・・。
身の回りの情報収集で完結してしまい、思わぬところから思わぬ分野の知的好奇心を刺激される、という経験が乏しくなってしまったように思います。
というしおしおの経験値を補完するべく、
先日とあるワークショップに参加してきました!
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主催は公益社団法人 日本パッケージデザイン協会(JPDA)さんです。
JPDAはパッケージデザインに関連する業務を行っている法人や、パッケージデザイナー、パッケージデザイン教育に携わっている方などで構成されている協会です。
パッケージデザインの価値を伝え、魅力を創出するために、セミナー、コンペティション、交流会など様々な形の「場づくり」に力を入れておられます。
日本パッケージデザイン学生賞2023について
そんなJPDAが、もっと学生さんにパッケージデザインについて広く知ってもらい、後進をガンガン育てて業界を盛り上げていこう!!というすばらしい目標のもと、昨年(2022年)日本パッケージデザイン学生賞というコンペティションを立ち上げました!前回の受賞作品などの情報はこちら↓
そして!なんと!今回めでたく2回目が開催される運びとなりました!
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そして、本コンペティションの宣伝の一環として、大阪デザイナー専門学校さんにて開催されたのが、今回のワークショップです。
ほーん、なんでそんな楽しそうなやつにデザイナーの卵でも学生でもないサラリーマンのあーたが参加してるんですか?応募要項みました?という話なんですが、それについては後ほど説明します!
ワークショップ、始まる
まず、主催者側から、JPDAの活動やアワードの概要などについて説明。
今回主催側として、JPDAからこちらの3名が参加されていました。
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左から株式会社サンデザインアソシエーツ 松尾さん
カカンデザイン 齊藤さん
株式会社加納デザイン事務所 矢部さん
みなさんパッケージデザインの第一線で活躍されている、素晴らしい実績の持ち主です。
ついでツジカワもご紹介に預かる。
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参加者は大阪デザイナー専門学校のグラフィックデザイン科の学生さん約80名!思ったより多くてにぎやか!
一口にグラフィックデザイン科といっても、広告、WEBデザイン、パッケージデザインなど、その専攻は色々とのことでした。
課題1 連想ゲーム
説明が終わるとさっそくワークショップが始まりました。
ツジカワはワークショップ初参加。
どんな課題がでてくるんだろう、ドキドキ。
最初の課題は連想ゲーム(みたいなやつ)
9マスに区切られたボックスの中心のマスにキーワードを書き、そこから連想されることばを隣接するマスに書き込んでいく、というもの。
今回のアワードのテーマは「ひらく」。
まずは中心に「ひらく」と書きそこから連想されるワードを書いていく。
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次にその9マスのうち、中心を除いた8マスから1つピックアップしてそれを新しいマスの中心に据えて同じことを繰り返す。
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次に、別の紙に「自分の好きなもの」を中心に据えて同じことを繰り返す。
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合計4個の9マスボックスができた。
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この時点ではかなり気楽に作業しています。
課題2 ワードを組み合わせてパッケージ案を考える
この9マスボックスから、言葉を組み合わせて、パッケージ案の骨子となるものを考えてみる。
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挫けそうになりながらも、こーゆーのは、ほら、自由な発想が大事だから!と、自分で自分を励ましつつ3案絞り出す。
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課題3 スケッチ
課題2で考えた案を膨らまして、実際のイメージをスケッチする。
普段からアウトプットをする訓練をしているのか学生さんたちはスイスイと課題をすすめている様子。
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一方、イメージをスケッチしてこましたろやんけ、と腕まくりしたカタヨセではあったが、一向に何のイメージも浮かんでこない。
完全に筆が止まる。というか私の案って「パッケージ」じゃなくて「商品開発」の妄想やん。
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「いや、真ん中に音楽とか抽象的なこと書くからじゃないですか。事例で野球→ボールみたいなかんじっておっしゃてたでしょ」
とかウエダ(後輩)に言われる。
脳内で流れるAdoのあの曲。
後から気づいたんだけど、実はここですでに「相手の話をちゃんと聞く力」「課題を読み解く力」というデザイナーっていうかおおよそ人として大事な点が試されている。
みんな、応募要項とかはちゃんと読もう。
とりあえず完成させよう!と残り時間5分で追い込んでできた作品がこちら。
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表紙の音符を取り外して使う(←かろうじてパッケージとからめた)
そもそも実製品のパッケージじゃないので「ぼく、わたしの考えたすごい恐竜」レベルの空想アイデア
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しかし主催のお三方から、
「(学生じゃないのに)ちゃんと参加してくれてたんですね!」
「すごいタイトルセンスですね!」「前で発表しちゃいますか?!」
とサラウンドでお褒めの言葉を預かり有頂天になるカタヨセ。
てんぐちゃんと化す。
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課題4 グループワーク
4,5人のグループになってそれぞれの案を発表。
最初は教室に緊張ぎみの空気が流れていたが、グループワークで一気になごやかな雰囲気になる。
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課題5 プレゼンテーション
グループの中で1番いいアイデアを選んでブラッシュアップして、グループごとに前に出て1,2分ほどの短いプレゼンをする。
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第1グループからさっそく「もらった人の心をひらく」という素敵フレーズが飛び出す。
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「なんか課題に対して考えてる深度が違う・・・」
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それからもどんどん素敵なアイデアが続く。
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棚に陳列されているイメージまで想像できる。
見る方も楽しい。プレゼンが終わるたび審査員からの温かく的確な一言コメントが添えられる。
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課題に使えた時間は数十分だったので、書いた本人たちにとってもまだまだブラッシュアップの余地があるとは思いますが、勢いのあるアイデアがおもしろい!
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「ひらく」→「さかな」と発想した人が一方は知育菓子のようなパッケージを思いついて、もう一方は大人向けのチョコレートパッケージを思いつくなど、モチーフが同じでも、だれをターゲットにするかで全く違う形となりました。
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作りながら食品について学べる
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また、同じ「本」のパッケージでも「どう使うか」でその方向性や形は全く変わってきます。
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CDとかでもいいよなぁ。
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スタートが同じでも分岐点は無数にあり、人の数だけアイデアがある。
言葉から始まったアイデアがイメージにつながる体験ができる大変面白いワークショップでした。
※他にもたくさんすてきな発表があったのですが私の写真が下手すぎてあまりに不明瞭だったのでここではご紹介いたしません・・・
最後は主催者3人からのコメント
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ツジカワがワークショップに参加した理由
さて、ここでなぜツジカワがワークショップに参加したかを明かします。
実は!ツジカワは日本パッケージデザイン学生賞2023のスポンサーとなりました!!!
協賛させていただくとともに、
企業賞(ツジカワ賞)も作っていただきます!!!
ツジカワ賞受賞者への報奨ですが、詳細はまだ未定です。
今のところ3Dモデルデータで作られた受賞者の作品を、ツジカワの技術を用いて、形作るお手伝いができたらな!と考えております。
と言うわけで、是非とも皆様奮ってご参加ください。
私の場合は「もはやデジタルタトゥー」と思えなくもないアイデアになりましたが、色々と考えてる時間は楽しく、3時間以上あったワークショップが全く長く感じられませんでした。
「『パッケージデザイン』なんて知識がなくてやったことないし…」
これはそんなあなたのためのアワードでもあります。
構えすぎず、てんぐちゃんになって伸ばした鼻を、折られたり、めり込ませたり、もっかい伸ばしたりしながら楽しく育てたアイデアを送ってください!
そして私たちにその挑戦を応援させてください。
応募期間は2023年5月15日(月)10:00~7月31日(月)17:00までです!!
最後に矢部さんが学生に放った一言で締めくくります。
「悪いことは言わない、パッケージデザインやってみよう!」
(2メートルぐらい離れたとこで盗み聞きしたからひょっとしたら違うかも。)
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