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Vol,14 歴史の話。④

先日、頂いた資料の中にビックリする文言がありました!

はん土1

礬土???

鳥居原???

「礬土」。調べたら 「ばんど」、もしくは「はんど」と読むようです。

しかもネットで調べたところ、

はん土2

酸化アルミニウムとなっています。
私たち窯業界では通称アルミナと呼ばれる酸化物です。
耐火度が高く、棚板との接地面に塗ったり、急須の蓋などの合わせ焼きをする焼き物の際によく使います。

しかし、アルミナとは。。。

天然原料の土に珪酸分とアルミナ分を含んだものを混ぜていた、という事実。

つまり、最初の吉田焼は半磁器であったということになります。

吉田の陶石では可塑性が少なく、可塑性が高い粘土を混ぜていたとしてもおかしくないと考えます。
また、耐火度を上げるためにもアルミナ分を足すことも考えられます。

可塑性と耐火度を上げる、この2つの問題を解決する良い土が採れる場所があったということになります。

もう1つ、気になる言葉、土が採れる場所は「皿屋鳥居原」と書いてあります。

私が生まれ育った場所は嬉野町吉田皿屋です。

皿屋の中にも細かい地区名があり、馬場、瓢箪、向方、横道、大黒、天神、祇園などかなり細かく分かれています。

その中に鳥居原という地区名は皿屋の中にはありません。

昔の呼び名?もしくは吉田の中の別の地区が昔、皿屋だったとか?

鳥居原がどこなのか?まずはその場所の特定をしなければいけなさそうです。


続きはまた次回に。

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