見出し画像

それぞれのBest of 2021本@読書会 その3

更新が遅くなってしまいました。
オンライン読書会での2021年Best本の紹介の続きを更新します!
まとめる能力がなくて、結局3部作になってしまいました。。

その1、その2↓

それでは続きに行ってみましょう〜!


⑥リョウさん
『ムーンパレス/ポール・オースター』

この物語は、伯父と暮らしていた主人公のフォッグの物語。
伯父が亡くなったことで、一気に貧乏になってしまうフォッグは、ある老人のもとで働きます。その老人との対話を重ねる中で、思いがけない真実が明らかになっていき…というお話。

アメリカ文学の古典のようなのですが、紹介者であるリョウさんは、この本をきっかけに外国文学にも触れるようになったそう。
僕も実は海外文学が少し苦手なのですが、翻訳者の翻訳がすんばらしいとスッと入ってくるみたいです🤔

ちなみにムーンパレスというタイトルは作中に出てくる料理屋さんの名前だそうで、あまり物語には関わってこなかったみたいです(笑)。
しかしながら、ムーンという言葉が、仄暗い中に、わずかな灯りがともる本書の物語とマッチしていたとのこと。
タイトルの役割には、そんな意味もあるのだなあ〜と勉強になりました。

⑦マユカさん
『お探しものは図書室まで/青山美智子』

オンライン読書会の主催者であるマユカさんオススメの本です。
残念ながら参加者の僕たちの本紹介で時間が来てしまい、十分な紹介を得ることは出来なかったのですが、各所でこの本が絶賛されているのを見かけるので、ぜひとも読んでみたいと思います。


⑧つじり
『マーケターのように生きろ/井上大輔』

さて、最後に僕のBest of2021本を紹介します。
僕が推薦したのは『マーケターのように生きろ』です。

大変売れた本なので、ご存じの方も多いかと思います。
この本では、

自分の好きなことをして生きる
   ➡︎《芸術家のように生きる》

他人のために生きる
   ➡︎《マーケターのように生きる》
『マーケターのように生きろ』より

と、表現しています。

芸術家のように生きる》とは、自分の好きなことをし、自分だけの表現をひたすら追求することです。今、世間で推されているのもどちらかといえば、こちらの生き方かもしれません。
しかしながら、それを貫くことは「人に発見され、受容されること」をひたすらに待つ生き方でもあります。

一方で、《マーケターのように生きる》とは、他人のために生きることを指します。
他人のために」って言うなんだか聞こえが悪いですよね?
ここでいう「他人のために」というのは、他人の都合の良いように、とか、言われるがままに滅私奉公する、とかそういう意味ではありません。

《マーケターのように生きる》とは、他人や世間が必要としているであろうことを、自分が心地よくできる範囲で能動的に貢献していくことです。

真の意味で自分だけのために生きるのは難しい行為である、と僕は思います。本当に自分の好きなことだけをし、他人への貢献を避けていくことは、孤独を自分で作っていくことに他ならないからです。

この本から、自分が出来ること、周りを助けられることを自分から探そう、という気になりました。

おすすめです✨

**

ここまでがオンライン読書会で紹介された、それぞれのBest of 2021本です。
こうやって振り返ってみると、単純に面白かった本、というよりは、その時の自分の心情や状況に対して何らかの返答をくれるような本が心に残るのかもしれません。

逆にいえば、思い出に残った本を思い起こすことで、自分が何に困っていたのか、何を欲していたのかが明確になるのかもしれない、と感じました。

さて、ここまでが2021年の Best本の紹介でした❗️今年もどんな本に出会えるのか、楽しみです!




いいなと思ったら応援しよう!