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日記|0918-0924 炎


0918|この組織じゃないとだめか?

 リモートワークは働きやすいが、そればかりになると本当にコミュニケーションが減る。いや、嫌な人と関わらないでいいっていうのは、ひとつ利点ではある。だけど、完全リモートワークでは、もはや嫌いにも好きにもならないから、組織への帰属意識が低くなる。自分の給料のためだけに働けばいいじゃーんと割り切れればいいのだが、それをするのに「この組織じゃないとダメなのか?」となってしまう。「利用者のため」「自分のため」の、その先か前に「この組織のため」と思わせるためには、結局のところ人とのつながりも重要な気がする。


0919|炎

 帰りにチョコザップに寄ってひと走りする。ちょこっと寄れるコンビニジムを謳っているだけに、スポーツウェアの人だけでなく、スカートの人や、ハワイアンシャツの人もいた。今日は走っているあいだ、左の大腿部が痛かった。ランナーによくありがちな、腸脛靭帯炎には気をつけなくてはならない。と、走りたてホヤホヤの奴がまだ注意する段階ではない。ところで、赤くなったり熱くなったりして、ある部位が痛くなることに対して、“炎”ってつけた人のセンスよすぎないか? 燃えるように熱くて赤くて痛いから、炎。人は、痛みを抱えたときだけ炎を纏うことができる。


0920|ファミリー

 利用者さんの訪問。「昨日、ファミリーでおにぎり買うてん」と言う。ファミリー? どうやらファミリーマートのことを「ファミリー」と略しているようだった。なんだかいいな。ファミリー。


0921|喜劇

 帰宅してから、Amazonプライムで『ブルースブラザーズ』を見た。今日の映画会の課題映画になっている。めちゃくちゃ笑った。コメディやコントって視聴者の予想との「ズレ」が大切だと思っている。そのズレが思慮の範疇は越えているけど、道徳の範囲は越えていないから、とても笑えた。自分たちに起こった事象に意味づけをしないことは、ある意味で無敵だと思った。私たちの人生も、受ける事象に深刻な意味を乗せすぎなければ、喜劇になるのでは? と妙な明るさを持った。


0922|あめ、やまないねぇ

 朝から雨が降っていた。それも結構なザーザー降りで、アスファルトを強く打ち付ける音が、家の中にいても聞こえた。妻がもう仕事に出かけるというから、仕方なく布団を出た。雨は全然止まなくて、息子と窓の近くに言っては外を確かめた。「あめ、やまないねぇ」なんてことを2人で言い合いながら、またリビングの中央に戻り、息子はテレビやおもちゃを、私は書き物をしたりして時間を潰した。


0923|「今日は寒い」

 今日から寒かった。日本国民全員が日記を書いているとすれば、その8割は「今日は寒い」という書き出しから始まるだろうと思った。そのくらいに急激に気温が変わった。バイクを運転している時も、少し肌寒かった。


0924|だっせん

 ソファの上でくつろいでいると、息子がプラレールの電車を5台くらい連結させて、私の足の上を登ってくる。爪先、脛を通って、太もも駅、股関節峠をすぎ、胸山、首筋海峡を抜け、ほっぺヶ丘、こめかみ山道を容赦なく走って、ついに頭頂へと至った。私の目の前には後方の電車がぶら下がっている。息子は「だっせんです! だっせんしましたぁー!」と楽しんでいる。ねぇ、いまパパが本を読んでるの見えないのかな?



★しずかなインターネットを再開しました
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