日記、ときどき本｜1108-1114

1108｜ギア1.06

今日はイレギュラーがあって、久しぶりに脳みそを回した日だった。判断が求められる場面で「これでいいのだろうか？」と自問自答しながら、業務を行った。脳みそを掻き回した後は、ヘナヘナになる。イメージで言えば、ギア５を使った後に、おじいちゃんになるルフィみたいな感じである。なお、私の場合はギア1.06くらいなんだけど。

1109｜しっきん

今日はアロマ体験の最終日。最後だからお菓子持っていったら、逆にお菓子をくれた。気を使わせたみたいで申し訳ない。最後だから、施術を受けながら色々と話をする。彼女はどうやらシットキングスというダンスグループが好きらしくって、最近の推しらしい。後でYouTubeで見てみると、確かにかっこいい。略して「しっきん」。で、実際「失禁するくらい最高のパフォーマンスを」的な意味も込めているらしい。そんな彼らのファンクラブの会員の名前は「オムツ」。

1110｜朗読

夜はインスタライブで朗読。男４人の顔のアップがスマホの画面いっぱいに映し出される。画面映りはこの際どうでもいい。成功しなければならないのは、朗読だ。課題本は『注文の多い料理店』。ここ最近、毎日朗読練習をしていたので、澱みなく、スラスラと読めた。と、言いたいところだけど、１、２箇所噛んだ。悔しい。

1111｜思い出はリユース可能

今日は大学の友人らで集まった。あの時あんなことあったようなーって懐かしい話をたくさんした。正直、こんな思い出話はあつまる度にしているような気がするし、周りから見たらくどいのだろう。けれど、きっと思い出は何度でもリユース可能で、何度でも青春を再生してくれる。父とか、仕事人とか、それぞれが抱える役をいったん脇に置いて、ただ笑ってりゃいい空間に戻してくれる。それぞれが語り出す思い出は、友情を持続可能にするために、きっと良い楔になっている。

1112｜回収できるように頑張って欲しい

夜21時に出かける。地元から遊びにきている友人と飲むためだ。その場で副業をやっていることを告白された。インスタのアカウントを運用して、転職サイトへの誘導を作る副業らしい。一回の登録ごとに数千からの収入になるとのことで、張り切っている。そのためにインスタ運用の講座を受けたとのことなのだが、それがかなり高額だったので目玉が飛び出そうになった。回収できるように頑張って欲しいと思う。

1113｜思っているよりも、助けられている

スーパー寝坊する。起きてみれば７時30分だった。いつも平日は６時30分までには起きるようにしているので、これはスーパー寝坊である。当たり前だ。土日連続で飲みに行ったのも久しぶりで、しかも全然寝てないし。これで起きられると思っていた方がバカだ。妻は多分それを察して、構わず寝かせてくれていた。息子の保育園の準備も、着替えも、何もかもを済ませて、もう仕事に出かける準備ができていた。ありがたい。夫婦だから、なのか、一つ屋根の下で暮らしていると、相手の嫌なところばかりに目が行くときがある。だけど、日記にこうやって事実を書いていくと、私が思っているよりも、私は妻に助けられていて、関係してくれていることに有り難みを感じるのである。ありがとう。

1114｜うれしい、ありがとう

家に帰ると友人から速達で本が届いていた。東京文学フリマで依頼していた本を送ってくれたのだ。高瀬隼子さんが所属している京都ジャンクションの第17作品集。そして、谷川俊太郎さんと木下龍也さんによる対詩集『これより先には入れません』。うれしい。夜長にゆっくり読もう。

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タイトル『効率よりも濃密 日記、ときどき本』
A5/２段組/138頁


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