AIと人間の相違

自分は今年22歳になった学生で、これから (厳密に言えば既に始まっているが) 就職活動なり、生活なり、自分自身で人生を設計していくことになる。

高校を卒業と同時にアメリカ・ニューヨークの大学へ進学しビジネスを学んでいる。専攻はマーケティングだ。「今の時代を生きていく中でAIは無視できない存在だからな!自分のこれからを考えるならAIについてもっと学べ!」と、教授から口酸っぱく言われる。


ー AIに淘汰されない職業か... ー


友人に数名、表に立つ職業をしているやつがいる。ファンがいる。ふと、多分あいつらはAIに取って代わられることは無いんだろうな、と思った。現代では、法律などは一旦抜きにして、クローン人間でイケメンだって美女だって作れる。声色まで再現される時代だ。でもなんで取って代わられないのか個人的に考えてみた。もちろんこれが絶対解ではないと思うが。

僕が思った答えは、彼らを推す理由は顔や歌声、ダンスはもちろんだが、それらを超えた人間そのものに価値を見出している、だ。自分はお笑いが大好きで良く観る。自分自身に仮説を立てた。もし、まるっきり顔が同じ言う事も同じなロボットをみて笑えるのか。実際にそれを行ったわけではないから本当の答えは分からない。でも、多分笑えないと思う。その人らの過去や今まで作り上げてきたキャラクターがあるからこそ、その人間に魅了されるし、その人間の言葉に笑いや深みがでる、と思う。


少しふわっとしているが、だんだん見えてきた。AIに淘汰されないためには、『意味のある人間』になれば良いのかも、と現時点では結論づけた。今までは心のどこがで『役に立つ人間』になりたがってた気がする。でも自分が考えた仮説と結論からすれば、『役に立つ人間』こそがAIに淘汰される象徴だと思った。

この前、ネットサーフィンをしてたらふと目に止まったものがあった。まさに、役に立つモノ意味のあるモノについてだった。全体的な話はコンビニの話で一見くだらないのかなと期待はしなかったが、気づいたら全て読んでいた。そこでは、ハサミとタバコが議題に挙げられていた。要約すれば、


ー ハサミは役に立つのにコンビニには1種類しかない。多くても2,3種類だろう。タバコはみんなから煙たがられるし、よく、百害あって一利なし、の象徴のような扱いを受けている。にも関わらず、200〜300種類のタバコがコンビニには並ぶ。言いたいことは、ハサミであれば最も切れるとされてるハサミは役に立つが、それより劣るハサミは間も無く淘汰されて役に立たなくなる。タバコには憧れだったり、好きな俳優が吸ってるタバコ、みたいに、いろんな背景があり、それぞれ吸う人にとって意味を成す。ある特定のタバコ以外いらないものとされる可能性が低い。ー


これからの時代において、人間でも同じことが言えると思う。賢い人や計算が早い人はAIの台頭によって、今までに比べ役に立たなくなるが、失敗や成功など紆余曲折のある経験をもっている人には、相手にとってその人だけの意味を見出すことができて、それはなかなかAIとか機械には淘汰されないだろう。

失敗を恐れ挑戦をしないことを決断し、自分の意味を捨てるくらいなら、失敗すると分かってるようなことでも挑戦し、自分の意味を見出す方が、今後の社会を生き抜く上では圧倒的に大事な気がした。


大学生活で、統計学やマーケティング、根拠や理論設計が無いといけないものばかり触れた上に、教授にAIについての危機感を煽られた自分の頭に浮かんだ答えは、根拠や理論では推し量れないもののような気がした。

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