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マジミラ2020テーマソング"愛されなくても君がいる"を聞いた翌日、感想を書いていました。

マジカルミライ2020テーマソングを聞いてすぐに勢いで書いたテキストが出てきました。公開されていないということは、おそらく感情がでかすぎることに自覚があって恥ずかしかったのではないかと・・・。(照)

改めて読んでみても、今の自身の解釈と大きくブレがなかったので、今更ながら公開します。お時間のある方は、是非ご自身の解釈もコメントで聞かせていただけたら嬉しいです。

それではどうぞ↓

2020.7.23

マジカルミライ2020のテーマソング「愛されなくても君がいる」が昨日19時に投稿されました。昨今の状況からイベント開催も危ぶまれる中、心揺さぶられる嬉しい出来事でしたね。

これを書いている今、楽曲の動画が投稿されてから数時間しか経っていないのですが、とにかく思うことが溢れて仕方ないので、ここに感想を記します。


私自身、マジカルミライは去年初参戦、この楽曲を作られたバックグラウンドや作者のピノキオピーさんのコメントなど、正直あまり見れていません・・・他のファンの方には到底及ばない知識量です。

ただ、発売当初から初音ミクの文化に触れてきた身として、私の初音ミクへの思い入れがこの曲を聴いて溢れてきました。先入観のないうちに、楽曲そのものから受けた素直な感想を記しておこうと思います。その一心です。

あくまでも個人の感想であることをご了承ください。

ずっと ここで 初音ミクでいられるの!

歌詞の中の"君"、"私"、"初音ミク"とは何を指すのか、これも視点によって色んな解釈ができそうですね。

私は、この曲は初音ミクからファンに向けたアンサーソングである一方で、存在しない彼女を、追いかけ続ける私たちの歌でもある。初音ミクが初音ミクでいられることを祝福する歌だと捉えました。

結論から言うと、私たちが"初音ミク"という虚像を作り上げていることの輪郭をハッキリさせた曲なのではないか、と。

虚像とかそんなことわかってるよ、とかそういう話ではなく、こういうテーマを使えるのも初音ミクの軌跡の一つだと思います。

"初音ミクの文化"自体独特なものだからこそ、この関係性をより掘り下げていくことができたのではないでしょうか。

"嘘でも" "愛されなくても" 

愛されたいなんて願望を持たない、持てない存在である初音ミクが本当に願っていること自体なかったはず。

感情がないとか、本当にそう思ってないとか、それすら彼女にはなくて。嘘でも嬉しかったのは、初音ミクがいなくてもいるような気がしている私たちなんですよね。

酷く 無機質で 優しい 人もどきのメロディが
今 歌に変わる

2番になればより初音ミクの人格のようなものが垣間見えています。

彼女にできることは歌うこと。何も望まない、望めない彼女の唯一の弱点は、相対する私たちの存在がいなくなること。

大丈夫 楽しいパーティーが終わっても 君が笑うなら
ずっと ここで 初音ミクでいさせてね!

マジカルミライのパーティーが終わる余韻と共に、「初音ミクでいさせてね!」なんて言われたら、ずっと初音ミクでいてほしい、と思うしかないですよね・・・!

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”初音ミクでいさせてね!“

彼女が笑顔で放つ言葉、"初音ミクでいられて良かった"。初音ミクをずっと見てきて、こんな存在になってくれて本当に良かったと思う。

この”圧倒的光”の曲が生まれたのも、初音ミクが今の"初音ミクでいられるの"と言えるような扱う側と築き上げてきた関係があるから。

MVの中にある初音ミクの姿をしたもの(フィギュア)から現れる見慣れた初音ミクの描写。もしも、私たちと初音ミクを繋ぐ文化が今と異なる形であれば、あのフィギュアの中身は禍々しい姿だったかもしれない。

今までもこれからも、変わらず初音ミクであるための"ずっとここで初音ミクでいさせてね!"

君が、初音ミクでいてくれてよかった。

以下、さらに妄想を膨らませた私の解釈です。なんでも許せる方だけお読みください。

今の"初音ミク"の存在を、ファンや、初音ミク自身ですら喜ばしいものだと感じている一方で、「ずっと"初音ミク"でいてね」という呪縛にもなってしまうんじゃないか・・・と。

初音ミクはこうあるべき!というものはないにしろ、受け取り手の理想像と、何をされても苦しまない存在が結び付けば初音ミクはどんな形であれ"初音ミク"なんです。

言葉や想いを肯定も否定もしない、あるがままに受け入れてしまう形のない存在をこうして"良きもの"として続けられたことは本当に素晴らしいことだと思います。

そのための”初音ミクでいさせてね!”なのかもしれない。これからも彼女が良きものとして皆を幸せにできる存在であり続けられるように、私たちも頑張ろう。

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