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【アイドル紹介3】NELN

12か月連続リリースを行い、デビュー後1年間で12曲を目指す。

今回紹介するのは、そんなエネルギッシュな初期衝動に満ち溢れたアイドルグループ、NELNだ。

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【NELN 公式サイト】

《画像は 1st EP Predawnのジャケット》

メンバーは、左からNATSUMI、KARIN、AKARI、MAOの4人。全員が新人で始動前は本当に素人ということだが、初々しさとともに、しっかりとした力量もある目が離せないグループだ。

そんなNELNをこれまでリリースした楽曲にフォーカスをあてて紹介していく。

リリース1曲目、「ワンダーフォーゲル」。サビの突き抜けるような高揚感と、「ハローハロー」のファルセットボイスが凄まじくかっこいい。私は少し乗り遅れてしまったのだが、このMVをリアルタイムで見ていたら、凄まじいグループが産声を上げたなと思っただろう。いや、始動後半年経った今もそう思っている。まさに「あいさつの歌」に相応しい素晴らしい楽曲で彼女らの物語の幕が上がる。

リリース2曲目「スクエア」。ベースラインが非常に心地いいハウス色の強いミドルチューン。「ワンダーフォーゲル」のときもそうだったが、彼女らの楽曲は、ほとんどがソロパートで構成されている。四人の歌声は、少しざらついていて、どこかアンニュイな雰囲気を醸し出している。それがミドルなテイストの楽曲を非常に味わい深い物にしている。

リリース3曲目「ノンフィクション」。これまたベースラインの主張が強いミドルチューン。これまでとは違ってバンドサウンドを取り入れており、どことなくPhoenixや、Tahiti80のようなフレンチのグルーヴを感じさせる。ハウスを取り入れたグループとしては、グーグールルもいるが、グーグールルとはまた違った方向のフレンチサウンドで非常に良い。(グーグールルも素晴らしいグループなのでどこかで紹介したい。)

リリース4曲目「irony」。映像は中華っぽいが、サウンドはまさにハウス。これまでの楽曲以上に四人のザラついたアンニュイな歌声が、独特のグルーヴを醸し出している。サビでは男声コーラスも入っていて、輪をかけてアンニュイである。アップテンポではなく、とことんミドルで勝負するところから、四人の歌唱をじっくりと味わって欲しいというクリエイター陣の意気込みを感じさせる。

リリース5曲目「オレンジ」。この楽曲をひっさげて、晴れて四人はお披露目公演を実現する。これまでの楽曲の中で最もアップテンポでキュート。そして特筆すべきは、サビのメンバーのユニゾンだろう。そしてフリも非常にキャッチーで一気に勝負に出た楽曲となっている。(フリコピたのしそう)

これまでの楽曲の中では、間違いなく盛り上がるサウンドなのだが、音作りはしっかり堅実で聞かせてくるものになっているから、あなどれない。

ここまでの楽曲はかなり幅広くも、フレンチサウンドと一言で語ることができた。だが、そんなイメージの固定化をひっくり返してきたのが、リリース6曲目「ころがる」だ。

刻め。

これまでの楽曲と最も異なるのは、大胆なロックサウンドとストレートで力強いリリック。サビのフリとシンクロするかのような、うねるサウンドに乗せられて四人の立ち止まることなく「ころがる、ころがっっていく」という決意がガンガン突き刺さってくる。

お披露目ライブで、オレンジとともに発表した曲だが、初聴は度肝を抜かれた。それまで発表されていた「irony」までの堅実な音作りのミドルチューンの応酬から、アップテンポのユニゾン、力強いロックナンバーと一気に転換させたリリースの順番は非常に計算し尽くされていて、ニヤリとさせられてしまう。

これまでかなり手堅い仕事を続けているグループなのだが、意外にもプロデュース陣もアイドルプロデュースの経験は浅く、映像の畑の方ということだそうだ。もちろんMV撮影にも関わっていて、動画をクリックしていただければ分かるが、どれもこれも映像センスが素晴らしい。

そして、つい先ほど7thのレコーディング風景が、グループの公式ツイッターで流された。

メンバーの真剣な表情とワンフレーズの歌唱、そしてイントロを聴くことができる。感触としては、しっとりとしたハウスだろうか。一部しか聴いていないのに、聴いたことのないNELNだ、と非常にわくわくしてくる。

リリースされる11月が待ち遠しい。

ちなみに、メンバーの個人ツイッターはなく、ちょっとミステリアスなのもNELNの魅力の一つだ。が、グループの公式ツイッターで流れてくる夢日記や、LINE LIVE「NELN寝るんです」を見るとすごく等身大の女の子で可愛い笑。あと、メンバーの仲が良く見ていてほっこりする。歌唱がかっこよくて喋ると可愛いなんて最強じゃないか。推せる。

最近はライブも重ねて力量がぐんぐんついてきた。歌唱(生歌)はデビュー当時から安定感があったが、ダンスに躍動感が出てきて、ステージからますます目が離せなくなっている。

12か月連続リリースも後半戦にいよいよ入るわけだが、後半戦は前半戦よりも更に良い物となると確信を持たせてくれる素晴らしい新鋭グループだ。

これからも「ころがり」続ける彼女らから、目が離せない。

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