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音楽劇「あらしのよるに」

日生劇場ファミリーフェスティバル2019 音楽劇「あらしのよるに」を観劇してきました。

きむらゆういちさんの絵本「あらしのよるに」が山田うんさんの振付と鈴木光介さんの音楽でとってもコンテンポラリーに、不思議で面白い雰囲気に彩られて、目も耳も楽しい作品でした。脚本・演出の立山ひろみさんとこのお二人で、どの部分をどれくらい話し合ってこうなったのだろう…と、とても気になりました。笑

舞台美術も、衣装もとっても可愛らしくて工夫があったなあ…。ぐるぐる回る大きな柵のようなセットが面白かった。大きな満月も素晴らしかったなあ…。ヤギの衣装はもこもこふかふか美味しそうに、オオカミの衣装は綺麗な毛並みがかっこよく。個人的にはウサギの衣装がとっても好きでした。衣装を纏ったダンサーさんたちの身のこなしが本当に動物のようで素晴らしかった!

全てにおいて、「分かりやすい」ように降りていかない格好良さがありました。子どもだからと舐めてかからない良さ。「これは風だよ」などと説明しすぎなくとも子どもたちは「きっと今強い風が吹いていて、ガブとメイは寒いんだ…」「あたたかい日光がさしていて、遠くから合図をしあって、二人は嬉しいんだ」と読み取れていただろうと思います。

個人的には高田恵篤さんのギロがとっても好きだった!かっこいー!

ラストのゆっくりと月が降りてくる演出はオシャレでドキドキしました。オオカミでもヤギでもないふたつ…。

今世の中でいろんな悲しいことがあるけれど、命は「ひとつ」なんだな。どんなひとにも、どんな生きものにも「ひとりにひとつ」。わたしはこのひとつぽっちの命というかたまりを、どうやって大事に燃やしていくべきだろうとぼんやり考えてしまいますね。

最後に私事ですが、日生劇場のファミリーミュージカルで四季の初舞台を踏んだので、とても懐かしい気持ちになりました。楽屋挨拶で久しぶりに楽屋にお邪魔した時なんてもうまさに、原点に立ち返ったようなきもちに…。

やっぱり子どもたちがたくさんいる劇場が大好きです。そんな場所を作っていきたいと改めて感じた観劇でした。日生劇場、大好き。いつかファミリーフェスティバルに名前を連ねたいな!と、野望締め!笑

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