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1998年版CATSにあって2019年版CATSになかったもの

Andrew Lloyd Webber作品をYouTubeで無料公開し、寄付を募る企画でALW作品があれこれ期間限定で公開されている。今週末は「CATS」だった。

わたしはCATSが大好きだった。

この公開された動画は1998年に映像化されたもので、私はDVDを買って実家で腐る程見ていた。

というのも、確か中学生の終わり頃に…劇団四季のCATSの広島公演を観に行ったのです。地元愛媛から広島に。私は衝撃を受け、踊りなんてやったこともないのに「これをやりたい。なんかできる気がする」とか思ったんですね。今考えると「舐めんな」って感じなんですけど。

そしていきなりレッスン漬けの毎日…なんて事になる前に、やっぱり私は生粋のオタクなので。まずはただのCATSのオタクになりました。

しかし愛媛に住んでいる学生の私にもう一度四季のCATSを観に行くお金はない。観劇レポをあげたり猫絵を描いているお姉さんたちをインターネットで見つけ出し、「今日はミストとカーバがバストファナンバーでこんなことしてた」みたいなのを読んでは「かわいい〜〜!」と微笑む在宅オタクをしていました。

そこで出会ったのがこの1998年版のDVDです。

「ちょっとずつ違うけど気がすむまでCATSが観れる…」

あの頃気が狂ったかのように見ていた映像を、十数年ぶりに見られて本当に嬉しかった。ありがとうALW…。

そんな現在、劇団四季のCATSも演出が変わったり、2019年に映画化されたりして色とりどりのCATSが通り過ぎていきました(ごめん新演出の四季CATSはまだ観られてない後輩いっぱい出てるのに)

特に、賛否両論の末、最低の映画を決める「ゴールデンラズベリー賞」をゲットしてしまった2019年映画版CATS。確かに自分の感想も「でかい音でCATSの音楽聞けて最高だったな、新曲よかった」でした。

私は劇団四季に在団していましたがCATSには関わってませんし、映画版も製作者のインタビュー記事なんかも読んでいません。なのであくまでオタクの戯言として書かせてください。

「1998年版にあって、2019年版になかったもの」

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