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そっと言葉を置く

人に向けて
槍のように厳しい言葉を向ける人が、
苦手だ。

それは家族であっても、
夫であっても、
「その言い方はこう改めて欲しい」
とお願いする。

まして、SNSで
見知らぬ人から罵詈雑言を浴びたら、
当然防御策はとるけれど。
それでも心にしこりが残る。

ここ数日そんな感じで、
心に突き刺さった棘を抜くのに、
苦心していた。

わたしの場合、
いわゆる誹謗中傷を受けると、
反発心よりも、
「そうか、自分はそんな人間なのか」
と、自分にガッカリする。
自分自身に酷く落胆して、
こんな自分が生きていても良いのか、
ひとしきり思案する。

相手には何も言わずに。

柔らかい言葉を、
優しい言葉を、
誰かのところにはいどうぞ、
と両手で届ける気持ちで。
そうやって文章を書く。

敢えてひらがなを多用したり、
カタカナに変えたりして、
相手にとってのクッションになるように。
(文章を書く人なら誰もがそうしていますよね…)

言葉は、投げつけるものじゃなくて、
受け取る人の手元に、
そっと置くものだから。

でもときどき考える。
それでもまだ、足りないのではないか、
人に批判される自分だから。

ちょっと弱ってる。

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