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散歩で自分の弱さを自覚する

前、夕方に外に出てみたら、涼しかった。
半袖で出たが、「上着ほしいな」ってなるような涼しさだった。

今日、用事があったので、歩いて行った。
最近涼しくなってきたし、と思って、ノースリーブの上に七分丈の上着を羽織って行った。

細い道を歩く中、きゅうりのような香りがしたり、草の良い匂いがした。
車があまり来なくて安心した。

用足しが終わって、ちょっと遠回りして帰ろうと思って、少し大きめの道路がある道へ出た。
ここに酒屋があるんだなとか、ポストがあるんだなと思いながら歩いていると、向こうにカラフルな人たちが見えた。

赤や緑が多く見えたので、工事でもやっているのかなと思った。
よく見ると、近くの幼稚園か保育園の子どもたちのお散歩のようだった。

私は、近くにあったバス停の時刻表を見て、いや正確には見るふりをしてから、来た道を戻った。

集団がこわいと思ったのだ。
子どもは好きだ、と思う。でも、集団の子どもが、いや大人もだけど、こわいと思ってしまった。
別に道の端によって挨拶すれば良いだけの話だ。
でもダメだった。
いざとなると、どうしようって気持ちが強くなる。そして逃げてしまう。
これが私の弱さだ。

ある出来事を避けると、似たような出来事がその先で起こる、ということがある。いつだったか、そんなことがあった。
これはこの日の試練なのかな、と思う。だから、次は逃げないで頑張りたい。その先に、何があるかは分からないけど、挨拶を返してくれるかもしれない。可愛い笑顔を見ることができるかもしれない。もしかしたら。


畑に自動で水やりをしている(?)様子を見た。
しゅわーっと上に向かって水の粒が吹き出している。その中に虹が見えた。
水の香りもした。正確にいえばコンクリートの匂いかな。懐かしい、子どもの頃のプールを思い出すと同時に、少し幸せな気持ちになった。

帰ってきた頃には、じんわりと汗をかいていた。まだまだ日中は暑い。
桃の果汁がじゅわっと染みこんだような、汗ふきシートで身体を拭いた。美味しそうだなって思うけど、飲んじゃダメだから飲まない。


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