記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【シャニマス】『天檻』感想

記憶が新しいうちに、自分のことばで簡単に感想を書いておきます。





『天檻』読みました。
一番に感動したのは、エンディングでシャニPが本当の意味でようやくノクチルに向き合うことが出来たこと。

予告動画や遊び方はシャニPもとい読者へのストレートな問いかけだったわけだけど、蓋を開けてみればそれは想像以上に本質的で重たいものでした。

『天塵』や透LPに代表されるように、シャニPはノクチル(特に透)のプロデュースでの迷いを見せる場面がいくつかあったのを思い出せますが、そこには明確な回答は確かになかったかもしれません。『天檻』中盤に向けてその迷いはピークに達し、そしてエンディングでのプロデューサーの回想シーンにおける結論にて、このゲームは「アイドルプロデュースゲーム」だと強烈に再認識させられました。
ノクチルみんなの気持ちと自分の気持ちに向き合ったシャニPがその迷いに決着をつけたこと。ノクチルの魅力を描くだけではなく、「ノクチルをプロデュースすること」に一つの大きな回答を与えるシナリオ構成。今までのすべてのノクチルコミュの総決算と言い切って良い、これ以上ない最高のシナリオでした。

ノクチル四人に関する描写も本当に面白くて、四人が四人自由にぶちかましたプライベートパーティーも、その後の逃避行も、みんな本当に幸せそうだった(透と小糸の様子に安心した)。若さゆえの無責任さではない、(比喩としての)息ができる場所/食べ物のある場所を追い求めていく姿がノクチルの本質的な美しさだと宣言するシナリオでした。
また、ノクチルに対する透の感性が大量に提示された貴重なコミュだと思います。「息してる」とは(透GRADを踏まえると)最大級の賛辞であるわけですが、その言葉がノクチル四人に向けられた、という事実には胸がいっぱいになりました。

登場したモチーフやメタファーもノクチルのあらゆるコミュからの引用でした──プール(≒海)に飛び込む、クジラ、サーモン、「透先輩は行っちゃうよ」、円香の歌、飛び跳ねる、お金、川辺(おそらく多摩川)をくだって海まで行く、etc……
ノクチルを丁寧に追ってきた読者へのある種のご褒美のようで、こういった点でも総決算感を強く覚えました。

余談。先日、透と鯨についてこんな感じの考えをツイートしました。
「きちんと足が使えるように/陸でいたい」とかに関わってくるような関わってこないような。もしこの議論が発展したらまた何か書きます。

最後に。このゲームを愛するいくつもの理由がこのコミュに詰まっていました。
ありがとうアイドルマスターシャイニーカラーズ。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
当記事上で用いるゲーム画像の著作権、及びその他知的財産権は
当該サービスの提供元に帰属します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?