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特別じゃないこんな日に、生きてるなあってすごく思う。

ゆっくり起きて、最近のお気に入りシャツを着て、バスに乗る。
バスと電車で1時間半のちょっと長旅。
澄み渡った冬の空をぼうっと見ながら、友人に会いに行く。

混みあった改札の外、人人人のなか目をこらしていると、名前を呼ばれた。
年末のにぎわいを抜けて、友人が決めてくれたお店の席に着いて、あれも美味しそうこっちも迷うと言い合いながらやっと注文。


さて、と向かい合う笑顔。

「どうよ〜最近」

久々に、わたしはわたしの心に会った気がした。
それはつまり久々に、わたしの心と一緒にいてくれる人が、一緒にいてくれたということ。
じぶんの心はじぶんでわかるに決まっていると思っていたかも。
だけど、「そのなかにはいったい何があるの?」って、一緒にみてくれる人がいてはじめて見えるものってあるみたい。

食べて笑って話して食べて、お茶飲んで。


「よいお年を。」と別れて、また電車に乗る。
夕陽がまぶしい。ただ行って、会って、帰る。夕陽のタイミングに合ってとってもうれしい。ピンクからオレンジに変わっていくのを、ずっと眺めている。

帰り道はあっという間に中間の駅。
胸のあたりに行きにはなかったなにかがふっくら詰まっているみたいで、心はほんとうに胸のあたりにあるんじゃないかな、と思う。
宝物をしまっている缶を久しぶりに開けた時みたいに、胸のなかのひとつひとつを確かめているとあっというまに家に近づいていく。
気がついたら寝てしまって、起きたらもう最寄り駅のそば。

最寄り駅に降りて空を見上げたら、夜になる直前の青がほんとうにきれいだった。三日月のナナメ左上に星があった。
ポストカードにしてとっておきたいと思ったけど、写真は撮らなかった。


2022年12月28日、冬休みの1日。

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