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シリーズ『独善』3: 脱・成功者

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世の中、うまい話なんてもんはありません。みんな詐欺です。

お金儲けの仕組みは、お金を既にたくさん持っている人が、より稼げるように仕組みまれているのです。有象無象の貧民がちょっとジャンプしてみたところで、大富豪が鼻息を吹くだけで山が吹き飛びます。

日本に生きている以上は、日本円で日々の糧を食み、日々の服を着て、日々の住まいのための金銭を支払っているでしょう。

何がしかの対価、お金を得るための価値を社会に差し出すことで、あなたは日本社会に「生きてていいよ」という許可をもらっているのです。

もし、「許可をもらえない」と、どうなるでしょうか。刃物や飛び道具を振り回して、他人の幸福を破壊しに行くようになるのです。「無敵の人」ですね。

破壊の対象が、かけがえのないものであればあるほど、「無敵の人」にとって「討ち取った」手柄になるのです。自分の人生を破滅させた「社会というシステム、幸福の集合体」への復讐が彼らの第一の目的なのですから。

故に犯罪者を断罪するのは、極刑たる死刑ではなく、社会復帰を目的とした懲役、服役である必要があります。なぜなら、狂信者や覚悟を決めた無敵の人には、死は終わりではなく解放だからです。

日本は無宗教の国とよく言われます。

宗教とは、生老病死、四苦八苦がなぜ我々を襲うのか。その理不尽を、可能な限り理屈をつけて、気持ちの整理をするために存在します。

生老病死が排除され、無味乾燥なコンクリートに街路樹が植えられた都会に住んでいると、人は自分達をサルではなく全知全能の神と等しい生き物だと考えはじめます。

阪神淡路大震災、東日本大震災の禍、近年ではコロナウィルス禍ですね。人類の文明は、地球が鼻息をするだけでひっくり返って焦げたススになってしまうわけです。

北から核ミサイルが飛んでこなくても、新種のSARSウィルスでアメリカではうん十万人の人間が死にました。これが現実です。事実です。陰謀論ではありません。本当に人が何十万人も死んだのです。

そんなとき。何が「成功」の基準になるでしょうか。

貯金?不動産?人脈?結婚?教育?

自分は「愛する対象があること」だと思います。なぜなら、それがあれば、また立ち上がれるからです。まさに、「希望」です。パンドラの箱の底に残っていたもの。それが希望。

世界が破滅しても続けることができる仕事、趣味。それが、あなたの天職です。

悪巧みは程々にして、世のため人のためとなり、あまり世間に迷惑をかけないようなお仕事に励んでください。

あーあ、はやくベーシックインカム始まらないかな。

サブスク式は検討中です。