【過去記事】J-LOX(ライブエンタメ産業の基盤強化支援事業)説明

今回は、3/10に要項が発表になりました補助金のJLOXを解説させて頂きます。

※JLOX(ライブエンタメ産業の基盤強化支援事業)


令和4年度第二次補正予算 コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金

JLOX | コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金

補助金の目的

本補助金は、令和4年度補正予算による「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業」を活用し、株式会社読売広告社が事務局となって実施するものです。
本補助金は、国内のライブエンタメ等のコンテンツ産業の活動を下支えし、収益力回復に向け
①コンテンツ自体のデジタル化に関する取組や、
②コンテンツの展開・配信・収益化に関する取組を実施することを通じて、海外展開に必要となるデジタル技術を軸に今後応用性のある取組を支援することで、ライブエンタメ産業で新たなビジネスモデルにより新たな需要獲得を目指す事業者に対して、その事業基盤強化に向けた取組を促すことを目的としています。

支援のコンセプト

国内のライブエンタメ等のコンテンツ産業を下支えし、 収益力回復に向けたイベントの実施を支援します

補助金申請~支払いまでの流れ

1.事業者登録
※初回申請前に必ず行っていただく必要があります。
2.申請
3.採択審査
4.交付決定
5.イベント実施
※補助金は、原則として交付決定日以降に生じた経費をお支払いするものです。イベントの実施日は必ず「交付決定日以降」になります。
6.実績報告
7.確定検査
8.補助金支払い


申請要件

①イベントの主催者が、日本国内において、デジタル技術を1つ以上取り入れた「コンテンツに関するイベント」を実施すること。
②計画上、 当該イベントによる収入が支出を上回ること。
③業種別ガイドラインに基づいて行った新型コロナウイルス感染予防対策の実施状況を報告すること。

要件について(デジタル技術を活用した取組)


上表を取り入れたうえで、収入が支出を上回る事が条件となります。
補助金+自己資金<イベント収入 でなければならない。

補助額(申請上限)

1件当たり 上限 2,500 万円(1事業者につき、20件もしくは1億円まで)補助率は 1/2

事業期間

2023年4月28日~2024年1月31日に開催されるイベント
※募集回数は全4回。申請受付期間とイベント実施日の日付の関係が有るので注意


対象となる事業の範囲

・音楽、演劇等をはじめとするエンターテインメントに関するイベント
(文化芸術基本法第8条から第11条に定める文化芸術分野)
※このうち、「実演を伴うイベント」を実施するものに限ります。
※第9条に定める分野においては実演は必須ではありません。

・実演を伴う必要があるイベント
演劇・ミュージカル・歌舞伎・雅楽 落語 漫才・e-sportsなど

・実演を伴う必要がないイベント
芸術花火・CGアニメーション など

※以下のようなイベントは、対象外となります。
●開催目的が、「集客興行」ではなく、物販・企業や団体の福利厚生・商業施設への集客・学術や教育などであると(外部審査委員会の判断により)認められるイベント(例:展示会、即売会)
●生活文化(茶道、華道、書道など)や国民文化(囲碁、将棋など)に関するイベント(法第12条)
●イベントに参加するための対価の支払いがないイベント(例:サブスクリプションでのオンライン配信)
●開催期間中における、集客が想定されていないイベント(例:媒体販売、常時アーカイブ配信)
●イベントの中で、「実演」が行われる時間帯が、公演の開催時間全体(開演~閉演)の過半数を下回るイベント
●広く一般ではなく、特定の者にしか享受出来ない可能性があるイベント(例:結婚式)
●法令または公序良俗に反するイベント、政治的または宗教的な宣伝活動を有するイベント、慈善事業への寄付目的のイベント等(外部審査委員会による個別の判断)

申請主体

法人のみ

補助対象経費

イベントに関する費用。いずれの費用も、補助を受ける事業のために事業者自身が支出したもののみが対象です。 費用によっては補助対象額に制限をかけることがあります。例えば、既存の作品を利用してイベントを実施する際には、今回のイベント実施のために支出した費用のみ対象となり、既存の作品制作に関連する費用は対象外となります。

①イベントの実施に関する費用

<出演関係費>
・出演料

<制作関係費>
・演出関係費
・権利使用料
・舞台制作費
・舞台スタッフ費
・運搬費
・映像撮影費
・交通費・宿泊費
・保険料(当該イベントに係るものに限る

<広告・宣伝費>
・イベント広告・宣伝費(媒体費・制作費いずれも対象)
※広告・宣伝費の合計額を、補助対象経費の10%以内とする

<会場関係費>
・会場施設使用料
・付帯設備費
・施設維持費(自社所有の場合の会場のみ)
・減価償却・固定資産税相当費用(自社所有の場合の会場のみ)

<運営関係費>
・運営スタッフ費
・チケット販売関係費(払戻し手数料を含む)
・光熱水料
・ライブ配信費
・感染予防対策費
(新型コロナウイルス感染症への感染の有無を確認
するための検査費を含む)

②申請・報告に関する費用

・書面作成代行費(行政書士等)
・経理書面確認費(税理士、公認会計士)

③消費税

消費税等を補助対象経費に含めて補助金交付申請額として申請しその内容で交付決定を受けた免税事業者、簡易課税事業者、消費税額の控除の特例が適用される事業者のみ、補助対象経費となります。

補助対象外経費

●イベントの実施に関する費用における補助対象外経費
・楽曲・脚本等の企画・制作費
・社内人件費
・銀行の振込手数料
・物販・飲食関係費
・交際・接待費
・消費税 等

●申請・報告に関する費用における補助対象外経費
・銀行の振込手数料
・消費税 等

最後に

エンタメはコロナ禍で大きなダメージを受けた産業の一つです。
コロナ直後からいろいろな支援策が打ち出されておりますがまだコロナ以前のような活気を取り戻すには至らず、苦戦を強いられている事業者様も多くいらっしゃいます。
今回打ち出されたJLOXを上手く事業に活用し今後に繋げる事が出来れば良いと思いますし、分からない事がございましたら弊所までご相談頂ければと思います。

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