走り始めて数日、それは起こった
ランニングを始めて翌日、そのまた翌日と毎日続けて走ることができた。
なぜ続けられたのか?理由は簡単!
暇だったからだ。
とにかくこの時期、僕は暇でした。
ほとんど毎日休日。
夜はちょろっと演奏しに行くような日もありましたが、いかんせんこの時期はライブもイベントも何もなくて、昼間は基本的に家にいるしかなかったのでした。
なので、やると決めたし、痩せようと決意したし、
とりあえず走るか、という感じで毎日多摩川に走りに行っていました。
もちろん最初なのでなかなかの筋肉痛になったりはしてましたが、動けないという程ではなかったです。
30分〜1時間くらいのジョギングを無理のないスピードで毎日続けていました。
走り始めて4,5日目だったと思います。
それは突然起こりました。
いつもの様に普通に半袖短パン姿で走り始めました。
普通に走ってたんです。
途中までは。
30分ほど走って折り返した時、気が付きました。
「アレ?すごい風強くない?」
そう、行きは追い風だったからあまり気が付かなかったんですね。
折り返した時に急に風が強くなった事に気が付いて、気付いた時には遅かったんです。
真冬の2月の向かい風、強風の多摩川です。
ラン初心者の僕には全くなす術がなく、行きにかいた汗が冷えて一気に体温を奪っていきます。
寒いし、家までは距離があるし、走っても全然進まないし、
「やばい。死ぬ?」
って一瞬頭をよぎりました。
途中歩いたり止まったりしながら、こんなところで死ぬ訳にはいかないぞ、とか思いながら、どうにか頑張って帰りました。
めっちゃ寒かったけど何とか家まで辿り着く事ができました。
そういえば箱根駅伝で山の区間を走る人が低体温症になったりしてるな、というのは後で思いましたが、そうなる手前だったかもしれません。
とにかくあの時の恐怖は忘れられません。
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