視覚障害者はプログラマーとして生きられるか プログラミングは鬼才の所業?
こんにちは、土田淳也(@mocoatuya)です。
網膜色素変性症という目の病気を持ちながらもプログラマーとして生きていくための準備などを綴るコーナーです。
今回は、視覚障害を持ちながらプログラマーとして活躍するには類稀なる才能が必要であるのではないかということについて書いていきます。
(ここではスクリーンリーダーを用いて文字を把握し、プログラミングをすることを想定しています。)
プログラマーとして活躍されている方達
ネットで検索をすると視覚障害を持ちながらもプログラマーとして活躍されている方達の記事を見つけることができます。視覚障害をもつ身である私は本当に頭が下がる思いなのですが、いくつか気になる点があったのです。
それは、そのような方々が
•青少年期にプログラミングに触れている
•幼い頃から目が見えていないので、頭の中で構造を把握する力に長けている
といった特徴をもつ割合が多い気がするということです。(個人の感想です)
はたして、それらの条件を満たしていなければ目が見えない状況でのプログラミングは難しいのでしょうか
青少年期にプログラミングに触れている
視覚障害者プログラマーとして生きていくために青少年期にプログラミングに触れている必要があるかという問題ですが、結論からいうと
その必要はない
と考えています。しかし、青少年期にプログラミングに触れていることで、他の人に比べて知識が豊富であったり、プログラミングが人一倍好きとなり、高度な技術をもったプログラマーになりやすいといったことはあると思います。
頭の中で構造を把握する力の獲得
私自身は視覚障害をもっていますが、進行性の病気であり、その進行も緩やかであったため視覚の情報に頼って生活してきました(現在も文字を拡大して読んでいます)。なので頭の中での構造把握力であったり聴覚の情報処理能力が特別高いわけではありません。
頭の中で構造を把握する力であったり、聴覚の情報処理能力などは子供から大人に成長する期間のみに獲得されるものなのではないかという問題なのですが、これは
私が検証したいと思います。
私がスクリーンリーダーを使用してプログラミングをおこない、スクリーンリーダーの読み上げ速度をあげても理解できるようになったり、頭の中で構造を把握する力が向上したと感じたときには記事を投稿します。
もしこのような能力を獲得できるのであれば中途視覚障害の方でもプログラマーが仕事の選択肢になりえると考えていますので気合をいれて頑張ります。
私自身について
最後に私自身の経歴について書きます。
高校を卒業したあと浪人をすることを決めました。そのころは、厳しい戦いにはなるが自分は最後までやり通し、そしてすてきな大学生活を過ごすのであろうと思っていました。
しかし夏頃、目に違和感があり病院に行くと、自身の視覚障害が大きく進行していることを知りました。
それからは「どうせ見えなくなるのだから勉強しても意味がない」とふてくされ、受験戦争から逃亡しました。そして運良く受かった地元の大学では「病気のせいだから仕方がない」という鉄壁の言い訳の鎧を身に纏い、「実は勉強すれば頭が良い」といった風貌を装いながら大学を闊歩する日々をすごしました。
そんな日々を過ごしていたのですが、運が良いことにかけがえのない友人に恵まれ、少しずつ前向きになり自分の将来のことを考えられるようになりました。そしてプログラマーならPCでの作業になるため仕事として続けていけるのではないかという考えに至り、大学での専攻と違う情報系の大学院へと進むことに決め、今に至ります。
これらのことから言えることは
私は受験から逃亡した経験をもち、頭が良いわけでもなく、特別な力なども当然持ち合わせていない!
ということです。
そんな私がプログラマーとして生きていくことができたのであれば、同じような状況で苦しんでいる人にほんの少しの元気とプログラマーを仕事として選択する勇気を与えることができるのではないかと思い、これからも投稿を続けていきたいと思います。
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