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視覚障害者はプログラマーとして生きられるか 弱視でも文字が読めるなら仕事の選択肢にPGを入れるべき

こんにちは、土田淳也(@mocoatuya)です。
網膜色素変性症という目の病気により視覚障碍者となりながらも、プログラマーとして生きていくために考えたこと、実践したことなどを綴る記事です。

今年の10月から1か月間ほど Webサイト企画・制作・システム構築などを行う企業のインターンに参加させていただいております。

インターンの体験を通じて「弱視であっても、文字が読めるなら仕事の選択肢としてプログラマーを入れるべき」と感じましたので、本記事ではその理由について記述していきます。

視覚障害の状態

網膜色素変性症という病気のため視野狭窄が進み、現在は障害者手帳2級をいただいています。見え方としては中心部分と最外側の視野が残っているという状態です。最近では中心部分の視野欠損も進み、小さい文字が見えづらくなっていますが、拡大すれば問題なく文字を読むことができます。

他の症状としては以下のものがあります。
・夜盲症(暗い部分が人より見えづらい)
・軽い羞明(眩しさを感じやすい )
・コントラストが低い文字などの読みづらさ

インターンの環境

1日7時間、週2日の頻度でインターンに参加し、コーディングが主な業務となっています。企業には私に視覚障害があることを把握していただいてます。最初は視覚障害があることを隠しながらインターンに参加することも考えていましたが、あるきっかけで障害について伝えることになりました。障害について把握していただけたことで精神的に楽に働くことができています。

弱視であっても、文字が読めるなら仕事の選択肢にプログラマーを入れるべきと考える理由

上記の環境と業務において、視覚障害があることによる不自由さはほとんどありませんでした。特に、周辺部の視野欠損夜盲症が大きな問題とならない点はPCでの作業が主な仕事であるプログラマーの利点であると感じました。インターンに参加するまでは、「個人的な開発では視覚障害は問題とならないが、実際の業務は難しいのではないか」という漠然とした不安がありましたが、症状により出来ないことは少ないことを知ることができました。

困ったこと

ほとんど困りごとはなかったのですが、あえて困りごとをあげるなら

「目が非常に疲れます」

拡大すれば文字が見えるとはいえ、文字の見えづらさであったり、PCの画面が眩しく見えるという病気の特性で目が異様に疲れます。
インターンの参加頻度が1日7時間、週2日なので何とか耐えることができますが、より高い頻度で働くとなるとそれなりの対策が必要な気もしています。

文字が見えない場合はどうであるか

文字が読めない状態でプログラマーとして働く場合は、「スクリーンリーダー」というコンピュータの画面読み上げソフトを使って業務を行うことになると思うのですが、スクリーンリーダーを使って業務をこなすことができるのかはまだ試すことができていません。スクリーンリーダーでどこまで効率的に業務をこなすことができるのか、何が出来て何が出来ないのか、チームとのコミュニケーションはどのように取るべきなのかなど分からないことだらけです。しかし、そのような情報が多く出回るようになったとき、またその情報に誰もが簡単にアクセスできるようになったとき、視覚障碍者がプログラマーとして生きることを選択しやすくなると考えています。
そのための活動としてブログでの情報発信は続けていきたいと思います。

まとめ

視覚障害がある場合でも、文字は読むことができるという方は、プログラマーを仕事の選択肢として検討すると良いのではないかという話でした。
とはいえ、たったの1か月インターンに参加したという状況での感想、かつ、「私」というサンプル数1の話ですので信ぴょう性には欠けると思います。視覚障害を持ちながら、同じように挑戦をされている方や、プログラマーとして働かれている方にはぜひ情報発信をしていただきたいなあと思います。私もより良い情報を発信できるように努めます。



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