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視覚障害者はプログラマーとして生きられるか 自身の価値について考える

こんにちは、土田淳也(@mocoatuya)です。
網膜色素変性症という目の病気を持ちながらもプログラマーとして生きていくための準備などを綴るコーナーです。
今日は自身の価値について考えていきたいと思います。

状況の想定

現在は病気により視野が狭くなっていますが、少し拡大すれば文字も読めるので特に困ったことはありません(車の運転が出来ないことくらい)。
しかし、進行性の病気ということで油断は禁物。以下のような状況になることを想定し、その状況においてプログラマーとして生きていくことを考えます。

・拡大しても文字を読むことが出来ない。
・通勤など移動のハードルはやや高い。
・プログラマーとして会社に所属

価値はどこに存在するのか

自分の価値は自分で決める、誰にも決めさせはしない!
とかっこつけたいところですが、会社に所属する以上はチームの方々から私自身に価値を見出していただけると嬉しいわけです。
ということで、私自身の何を価値としてアピールしていくべきか考えた結果が

1、アクセシビリティの知識をもった人材としての価値
2、社内のアクセシビリティに対する関心度を高める人材としての価値
3、コードを書く人材としての価値

となりました(今後変わる可能性も十分あります)

アクセシビリティの知識をもった人材としての価値

アクセシビリティというのはざっくり説明するとサービスの利用のしやすさのことなのですが、サービスを作る方からは意外に軽視されがちです。
理由としては、

・サービスの利用のしにくさを感じているユーザーを想像しにくい
・アクセシビリティはデザインの良さを犠牲にしてしまうといった認識
・アクセシビリティ向上にかかるコストに対しての見返りが少ない

などがあるらしいです。

上記の理由等からアクセシビリティに関心と知識のある人材というのはそれほど多くはないと推定します。

そこで、アクセシビリティの恩恵を受ける私自身が、アクセシビリティ向上のための知識を身につけたのであれば、希少な人材として価値を見出していただけるのではないかと考えました。

社内のアクセシビリティに対する関心度を高める人材としての価値

アクセシビリティに関心がでない理由の一つとして、アクセシビリティが必要な人を想像できないというのは大きな理由だと思います。

ここで、社内に視覚障害などの障害をもった人がいたらどうでしょうか?
「もしかして、アクセシビリティって必要なのでは」と考える人の数は増える気がしませんか。

サービスのアクセシビリティを高めたいと考える企業にとって、このように社内のアクセシビリティに対する関心度を高める人材というのは価値があるのではないかと思います。つまり私は

社内に存在するだけで価値がある人材なのです!(冗談です)

コードを書く人材としての価値

当然、プログラマーとして生きていくということはコードを書けなければいけません。また、チームでの作業になることを考えると、チームとの円滑なコミュニケーションも必須となります。
視覚障害がある状況でこのような作業をこなすためにはスクリーンリーダーをいかに使いこなすかが重要になるという結論になりました。

今後について

自身の価値を高めるために、アクセシビリティに関する知識と、スクリーンリーダーを使ってコードを書く技術を身に着けることに注力していきます。
スクリーンリーダーを使ってコードを書いてみた感想なども投稿いたしますのでよろしくお願いします。


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