見出し画像

『ナポレオン』を熱く語る

小学生だったか中学生だったか
詳しいことはもう忘れてしまったが、
冬休みの宿題で
『ナポレオン』
という作文を書いたことがある。

子どもながらに
かなり
熱い思いを込めて書いたものだった。

が、
わたしの熱い思いは
読者(先生)には伝わらず、
「読者感想文かと思ったら、
そうではなかったのですね。」
というような
やけにさらっとした
先生のコメントを見て、
悔しいような
恥ずかしいような気持ちがしたことを
よく覚えている。


記憶に残るほど
熱い思いを込めて
わたしがなにを書いたのかというと…

お正月に
家族が集まって
ナポレオンというトランプゲームをする
という話だ。

ナポレオン軍と連合軍に分かれて戦う
『ナポレオン』は、
とってもおもしろいトランプゲームだが、
知名度は低い。

そして
とてもおもしろいのだが、
あれこれと細かいルールがあり、
全くこのゲームを知らない人に説明するのが
非常にめんどくさい。

当時子どもだったわたしが、
このトランプゲームを覚えて
家族と対戦し
どのような波乱万丈のやりとりがあって
なにがおもしろかったのか、

作文用紙の上に
熱く細かく具体的に再現したのだが…
ざんねん、
読者(先生)には
伝わらなかった。

わたしの文章力では
ルールの説明はできてなかったのだと思うし、
きっと先生は
ナポレオンというトランプゲームを
全く知らなかったのだと思う。



あれからン十年の時を超え…

わたしは、
小さかった我が子たちが
少しずつ大きくなるにつれて、
『ナポレオン』を
ていねいに教え、
対戦できるまでに育てた。

末の娘も
一人前に対戦できるようになり、
対戦者は
家族フルメンバーの
6人となった。

なぜか夫だけは
なんど教えても
次やるときには
記憶がリセットされているのだが…
うーむ、仕方ない…。



そして、
お正月には
恒例
家族対抗!大!ナポレオン大会!
が開催できるようになった。

わたしの
ナポレオンにかける
熱い思いを受け継いで、
子どもたちは
お正月に家族でトランプとかやってられねーぜ
というお年頃にもかかわらず、
お正月だ!ナポレオンやろう!!

進んで声をかけてくれるのだ。
感激…

互いの腹を探り合う
頭脳戦!
いちかばちかの賭けに出てみる
ドキドキの勝負!
あぁなんと素晴らしいお正月!!


あのときのわたしに
もうちょい文章力かあれば、
作文を読んだ先生も
おうちで家族と
トランプを楽しんでみようかと
思ったかもしれない…。


さて
今回は
少しは
読者に伝わっただろうか。

お正月といえば、
家族でナポレオンです。
ルールは
調べてみてね😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?