デフォルト効果を使う

行動経済学の本を読んでいます。
意思決定に関する学問なので、読むたびに新たな発見がある、おもしろい分野だと思っているし、役にたつ。
読んでいる本については、別記事で書評を書こうと思っているが、今日はデフォルト効果を自分の生活に応用してみたことを書く。

自分の意思決定を、普段から意識している人はどれくらいいるだろう。
行動経済学は、自分の毎日おこなっている、意識的あるいは無意識的な選択を見直し、改善する機会を与えてくれる。行動経済学は、日常生活に自分が実行していることを記録しながら読んだ方が、頭に入ると思っている。

「夕食後に動画を見てしまう」という行為を変えたいと思っていた。読んでいて出てきたデフォルト効果が使えると思って、実行してみる。

デフォルト効果は、最初に設定してあるものを、そのまま受け入れてしまう人間の心理的傾向のことだ。たとえば、パソコンのブラウザは最初にインストールされているものを使う人がほとんどではないか。またNetflixなどでは、自動再生機能を付けて勝手に次のエピソードを流すことで、利用者がデフォルトで見続ける効果を意図している。ビデオやDVDなどの物理的なものが必要な際は、次のエピソードを見るときは新しくセットする必要があったので、毎度手間と選択するコストが発生していた。

最近はSNSやYouTubeなど、わたしたちになんの摩擦もなくサービスを使い続けてくれるように周到に設計されている。
つまり毎日やっていることなんて、ストレスなくできるデフォルトと自分で決めいることをあまり考えず繰り返しているに過ぎないと思うのだ。

だから、何か変えたい行動があるときは、デフォルトを変えることを続ければいい。自分がやっていることをまず書き出し、その行為Aに変えたい行為Bをデフォルトにするのを、しつこく毎日やる。もとの行為Aに戻ってしまってもまた再開する。わたしは動画を見ることに変えて、noteを書いたりアウトプットすることをデフォルトにしようとしている。

デフォルトにしてしまえば、もうあとは自動でその行為をしてしまうようになると思う。自分の意志を毎回呼び起こしたり自分の意志を信じすぎない、それよりデフォルトを変える。けっこう使える考え方だと思っている。

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