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しわのはなし

30代半ば、目の下にしわの赤ちゃんみたいなものが生まれているのを感じ始めまして。
いよいよ焦りが出てきました。

せめてもの対策を、と思い薬局でアイクリームを買いました。こまめに塗り塗りしてみています。

自分の顔の変化や年齢を重ねることにはどんどん敏感になってしまいます。
意味があるのか分かりませんが、こうした小さな抵抗を続けています。

ただこれは自分の顔に限ったことで、家族や友人、知人のしわはなんだか愛おしいのです。

笑った時にふと見える小さなしわはお互い10年前には無かったもの。

この長い時間を一緒に生きてこられたこと、共に過ごしてきた歴史がしわに刻まれているような気がします。

あの頃のあなたと私は時を経て変わっていきます。
同じ私たちなのに。
それが不思議で、たまらなくて、切なくもなり頭からぎゅっと抱きしめたくなるのです。

私と昔出会った誰かも、しわの増えた私ごと「素敵だ」と言ってくれるでしょうか。

そんな風に思いながらも、やはり鏡を見つめては小さな抵抗を続けてしまうのですが。
愛おしい笑いじわが増えることも、受け止めて生きたいです。

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