自分にとっての道場
半沢直樹が戦う前に向かう場所
半沢直樹は戦う前には必ず立ち寄る場所がある。それは剣道場だ。
三笠(古田新太)と伊佐山(市川猿之助)のふたりは神社(増上寺)で御参りをしている一方、半沢はひとり道場でひたすら竹刀を振っていた。今回の最終話も道場で何戦か交わって精神統一をしている。
半沢直樹が戦う場所は会社=オンだが、家と道場=オフの場をしっかり確保しているからこそ今回の任務も無事に遂行できたのだろう。
自分に向き合う時間を作る。
勝負前に自分に向き合う時間と場所が分かっている人は強い。自分の弱さに勝たない限り相手に勝つこともない。それが分かっているからこそ半沢直樹は竹刀を振るのだろう。
自分にとっての道場を持つことの大切さを半沢直樹は教えてくれる。あなたにとっての「道場」はどこだろうか?
フィットネスジム、ラン、サウナ、、、カラダを動かす以外でも良い。今からでもおそくないから自分の道場を拵えておくと損はないだろう。
結局できることはひとつしかない。
私にとっての「道場」は去年から始めたラン。
自分では到底解決できそうにない無理難題に対する不満や不安をアタマで考えていても落ち込むばかり。そんな局面を打開するために、2日1日のペースで走るようにしている。
走っていれば一歩ずつ踏み出していくしか、ゴールにはたどり着かない事実が分かる。至極当然で単純明快なことだ。解決するにはひとつひとつのことをこなしていくしかないのだ。
走っていると、カラダの筋肉やココロが悲鳴を上げる。
「今日はカラダが重いぞ、もうやめておけ」
「いつもより今日は短い距離にしよう」
「もう年なんだから無理をするなよ」
「誰も褒めてくれないのなんで走るんだよ!」
気が付けば辞める言い訳探しをし始めている自分がいる。どうせゴールには辿り着かない諦めろ、そんな邪念がいかに多いかが分かる。自分が戦っているのは相手ではなく、自分の悪という名の邪念なのだ。
今日も道場へ向かう
自分にとって「走る」が道場になったことを誇りに思える。走り終われば自己肯定感も持てるし、所詮できることは限られていると分かれば、その日のベストを尽くすだけだ。
今日も走る、確実に1日のゴールを成し遂げるために。
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