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南仏マノスクでのワクチン接種

こんにちは。tsubotanです。

フランスではワクチンの接種が進み、徐々に高齢者&医療従事者&ハイリスク者→50歳以上(5/10~に前倒し)→18歳以上全員と、接種対象を拡大中です。キャンセル等があり、「翌日の予約スロットに空きが出た場合」には年齢に関係なく接種できるとのこと。

さて、自分は30代なので,しばらく接種は待たないといけないと思っていたのですが、ふと思いついてTousAntiCovid(感染予防アプリ。cocoaに類似)内の接種対象者判定シミュレーションを見ていたら、接種対象者であることに気づきました。結局予約も、1回目の接種も問題なく完了したので、備忘録として情報をまとめたいと思います。 (接種対象になった理由は、持病ではないのですが、健康上のリスクがあるとか。ご想像にお任せします。)

接種対象者判定シミュレーション

フランス在住者や長期滞在者はスマホにTousAntiCovidをインストールされているかと思います。

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このアプリを起動すると、以下の画像のように「+ I get vaccined! 」と言う表示があり、ここをタップすると、フランス連帯保健省のWebサイトに誘導され、質問にYes/Noで回答していくと自分がワクチンの接種対象者かどうかわかります。

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質問1: 年齢は何歳から何歳までの範囲か

質問2: 妊娠の有無

質問3: 医療関係や消防士、在宅介護をしているかどうか

質問4: 障害があるかどうか

質問5: 免疫不全の人と同居しているか

質問6: ハイリスクな疾病があるかどうか(がん、透析等。リストは保健省のWebサイトに掲載)

質問7: 質問6とは別のハイリスクな疾病があるかどうか(心疾患、呼吸器疾患、神経学的な疾患、その他)

上記7つの質問で、対象者となった場合には、以下の画面内のsante.frをタップすると、近くの接種会場の予約が可能です。


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接種予約 (Maiiaの予約システムの場合)

フランスでの最大手の予約システムはDoctolibですが、私は南仏のマノスク在住ですので、近くの接種会場が対応しているMaiiaのシステムから予約をしました。予約システムの入り口は、sante.frが一括しており、県や接種会場の違いで、それぞれのシステムに振り分けるようです。

まずはsante.frのサイトに県番号郵便番号を入れて、

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そうすると、近場の接種会場のリストが出てきます。自分はWebで予約が完結する比較的大規模な接種会場を選びましたが、薬局でも接種予約可能のようです(電話予約だけだったので、ハードル高し)。

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予約をポチッとすると、以下のような感じで接種可能な日時が選べます。Reasonの所では、自分が接種対象者になった理由を選択。その後アカウントを作成してメールアドレス、住所、電話番号などを登録すれば無事予約完了です。

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実際に接種しました(1回目)

私は5/10に第一回目の接種をしてきました。私はフランスにおいてはいわゆるガイジンなので、フランスの健康保険証(Carte Vitale)を持っていません。しかし、それでも接種対象なのは間違いないので、以下のものを持参しました。

1. パスポート (+ 顔写真ページを大伸ばししたコピー)

2. 携帯電話 (Maiiaのアプリをインストールし、予約画面を提示可能)

3. 自分の名前や住所、Carte Vitale不所持などを記載した説明書

特に3の説明書きは会場で大きな威力を発揮しました。参考となるフォーマットを作成したので、必要な方は以下のリンク(docx)からダウンロードし、アレンジしてお使いください。フランス人の手書きアルファベットは書き方に癖があり、我々の手書き文字は正しく読んでもらえない可能性が高いので、パソコンでの作成をおすすめします。noteからダウンロードできない場合は、こちら(GoogleDrive)からどうぞ。

これらを持参して、予約時間15分前に会場に到着。会場ではスタッフが予約者リストの上から順に読み上げて呼び出ししていました。私が呼ばれたのは予約時間の15分過ぎでした。

入り口で手をアルコール消毒し、受付スタッフにパスポートを提示しました。このときにCarte Vitaleの有無を聞かれますので、Carte Vitaleは持っていないと回答します。

その後、順番に呼び出されるのを待ちます。マノスクの接種会場では、会場内に3カ所ブースがあり、そのうち1ブースが英語対応可能だったので、そこに案内されました。

ブースではすかさず3.の説明書を提示して、情報をPCに入力してもらいました。その後健康についての質問(発熱はありますか、注射のアレルギーはありますか、等)をされ、問題なければ椅子に案内され、すぐに接種されます。

左腕への接種を希望なら、Main gauche右腕希望ならMain droiteと回答すればOKです。(3.のフォーマットに追加済み)

接種後は15分程度会場内で待機。次回の予約は自動的に決定され、すぐさまスマホアプリで確認可能でした。待機後には1回目の接種証明書も配布されました。

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接種の副反応や感想

接種自体は何の痛みもなく終了しました。帰宅して、接種後三時間経過くらいから、左腕の痛みがありましたが、「これが副反応か!」と思い、安静をとり、早めに就寝しました。翌日は普通に職場に出勤し、問題なく暮らしています。(多少の痛みはありますが)

欧州出羽守みたいになっちゃいますが、フランスはワクチンの予約から接種まで、非常にスムーズでした。自治体任せではなく、ある程度まとまった単位でWebでの予約システムを構築できており、電話回線のパンクやWebサイトのダウンなどを起こすことなく、接種できている点は、見習うべきことが多いですね。





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