望診
日曜日は、薬膳学校。今回は弁証のための四診のうち、望診を学びました。大昔は、もちろんエコーも、CTも、レントゲンもなにもありません。ただ、医師が患者と向き合い、話をよく聴いて、顔色や言動など目に見える部分を観察していました。当時の専門家の方々は、圧倒的な「診る目」があったそうです。
今日教わって明日から即座にできるようになるわけではありませんが、一つひとつを積み重ねていくことが大切だなと実感しましたね。いますぐに答えが欲しいという風潮が強い現代において、ゆっくりと、そしてしっかりとまなびの歩を進めることができることを、とても嬉しく感じています。まるで一歩一歩進めることで、実りの穂を拾い集めているかのようです。
最近、陰陽五行学や中医学を活用したある書籍に出会いました。授業、さまざまな書籍や講演で学んできた内容とは、根本的に着想のあり方に少々首を傾げる内容でした。「こんなものなんだな」と軽く読み過ごすのではなく、そこで一度立ち止まって思考する時間を持てることは、我ながらよい学び方をしているなと感じます。しかしながら、その内容はだいぶ都合の良い解釈に基づいて書かれているように思えます。私にとっては、改めて易経を学ぶ大切さを知るよい機会となりました。
ゆっくりと、しっかりと考えることが、楽しいことになっています。
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